FoundingBaseでは半期に一度全社で合宿を行っており、「高めあい、分かちあう場」として半期・通期の表彰式を行っております。
本記事では、2022年度上半期Best VALUE賞を受賞した百瀬さんにインタビューを実施!
2022 年5 月にFoundingBase に入社し、静岡県南伊豆町にてふるさと納税振興と新規事業立ち上げに従事し、百瀬さんが関わるようになって、寄付額が3倍に伸びた商品もあります。FoundingBase史上最短となる、入社5ヶ月での受賞となった百瀬さんの5ヶ月に焦点をあてていきたいと思います。
■インタビュアー
【高橋】
まずは、Best VALUE賞の受賞おめでとうございます。
早速ですが、受賞の感想を教えてください!
【百瀬】
ありがとうございます!
すごくありがたい賞をいただいたと思っているのですが、実は、受賞した瞬間は、少し悔しい気持ちもあったんです。もっと頑張れるのに、やれるのに、と。もっと頑張った自分で表彰されたかったなと思ってしまいました。
【高橋】
ストイックですね…入社5ヶ月で受賞するのは、百瀬さんの努力の賜物だと思いますが。
【百瀬】
受賞してすぐは腑に落ちなかったんですが、あるマネージャーから「自己評価と他己評価は違うんだよ」と言われ、それですっと腑に落ちました。今は、評価してくださったこと、見ていてくださったことがとても嬉しいなと感じています。
【高橋】
百瀬さんの今のお仕事について伺いたいのですが、具体的にどんな仕事をされているんですか?
【百瀬】
今は、ふるさと納税の寄付額の進捗管理や、サイトの寄付額を増やすために、検索ページの改善をしたり、商品のバリエーションを増やしたりしています。そのために、事業者さまへ訪問し、商品の提案や販売数を増やす交渉を行っています。また、新規返礼品の発掘や提案なども実施しています。
ふるさと納税は、南伊豆に関係人口を創出する手段なので、寄付者さま達が、中長期的に南伊豆に関わってもらえるよう、メルマガの配信や、ふるさと納税コンシェルジュとして関連商品のおすすめや南伊豆の魅力発信なども行っています。
【高橋】
なるほど、多岐にわたるんですね。百瀬さんが最後に仰った、「ふるさと納税をスタートとして、中長期的に南伊豆に関わってもらう人を増やすこと」は、今後の地域を支えるとても大切な仕組みですよね。
【百瀬】
そうなんです。まさに、次にチャレンジしたいのが、ふるさと納税をフックとして南伊豆を世の中にもっと広めていくことです。例えば、寄付者のコミュニティをつくって、一度南伊豆まで遊びにきてもらう仕組みや、南伊豆の魅力的な商品に触れて、他の商品も手に取ってもらう仕組みを作ってみたいなと感じています。寄付額を伸ばすだけだと不十分で、寄付からより、「知りたいまち」「かかわりたいまち」にするかが、今後のポイントです
【高橋】
百瀬さんは入社して5ヶ月ですが、南伊豆はひとりの拠点ですよね。BEST Value賞を受賞するまでには、色々な苦労もあったと思います。この5ヶ月は、どんな苦労があったんですか?
【百瀬】
そうですね、1人で拠点に入り、何をするか整理するところから始まったので、なかなかに大変でした。ひとりで誰に頼っていいかもわからないし、正直まちの人達も「この人は何ができるの?」と思っていたと思います(笑)
とにかくまず、役場のPCに触れるところからスタートして、たくさんコミュニケーションを取るようにしました。現状を確認し、レポーティングして、提案する。このプロセスをとにかくたくさん積み重ねました。
【高橋】
新規事業地かつひとりの職場は、自ら創り積み重ねていかないといけないので、難易度が高いですよね…どんなことを工夫したんですか?
【百瀬】
シンプルなんですが、毎日役場にいました。 自分の特定の席があるわけでもなく、いつもはパート職員の方が座られている席を、その方が帰られたら借りることが出来る状況でした。なので、その席が空く15時から17時までの2時間しか、役場のふるさと納税担当の方の近くに居れて、役場のPCを触れなかったんです。だったらその時間は絶対にその人の近くに座っていようと決め、14時半から17時半は毎日自分のカレンダーをブロックしました。
他にも、1ヶ月道の駅のスタッフになる挑戦をしました。町の多くの商品は道の駅に集まります。であれば、多くの事業者さんのことを最速で知るためにも、道の駅で働くのが一番良い、絶対働こう、と決めていたんです。これがなかなかに大変で(笑)組織のルールが違ったり、運営の仕方や気を付けるところも初めてのことが多く、慣れるのに苦労しました。でも、「道の駅で頑張ってた人だよね?」と町の人から言われるようになったり、事業者さんとの交渉がとても楽になったりと、結果的に働いてみて本当に良かったなと感じています。
【高橋】
道の駅で働いたんですか?!それはすごい…今まで社内で聞いた事がないです。でも、そうしたコミュニケーションの工夫が、最速で町に溶け込めた要因ですよね。そうした中で、周りの対応や認識が変わったなと感じることはありましたか?
【百瀬】
変わったなと感じます。
例えば役場の皆さんは、今までは事業者さんから言われた通りに商品を出すのが普通だったのが、どうやったらより魅力的にその商品を伝えることが出来るか、一緒に考えてくださるようになりました。また、事業者さんは、ちゃんと数字やデータを持ってお話しをし続けた結果、どうしたらより寄附が増える商品になるか、一緒に考えてくださるようになりました。
こうして事業者さんや役場の方が歩み寄ってくださって、力を貸してくれるので、少しずつですが寄付額にも変化が現れています。
【高橋】
ここまでお話しをきかせてもらい、百瀬さんが自身のお仕事や、今後力を入れたいことを教えていただきましたが、百瀬さん個人のビジョンや創りたい世界観などはあったりされますか?
【百瀬】
実はすごくあるんです!
僕は元々、地域の中小企業の支援がしたいと思ってFoundingBaseに入社しました。僕の実家が繊維系の工場を営んでいるんですが、小学校の時本気で潰れそうになり、明日お金を借りれないと自宅を出ないといけない、みたいな状況もありました。その際、父が色々なところに頭を下げてなんとかなったみたいですが、明日からの生活が見えない状況になったんです。
一方で、実家の工場でつくる商品は本当にいいものを作っていて、働いている人たちも一生懸命だったんです。こうした、良いものをつくり、頑張っている地域の中小企業をちゃんと残す仕組みをつくりたいなと強く感じました。今僕が行っている仕事は、関係人口を増やす仕事です。町に関わる人が増え、まちに訪れる人や住む人が増えれば、それはすなわち地域の中小企業の支援にも繋がります。まちが変われば中小企業も変わる。自分がやりたいことを叶えるためには、まち全体を変えていかないといけないんだなと強く思っています。
【高橋】
なるほど、そうした連鎖を作り出したい百瀬さんの想いと、私たちFoundingBaseが目指す「まちづくり」は、ぴったり重なったんですね!
【百瀬】
そうなんですよ!
これだけ地域に入って、地域に影響力を持ってやっている会社って他にないと思うんです。
しっかりと町おこしをして、中小企業を支援して、かつ収益があがり、ビジネスが促進するような仕組みを作ってみたいと思っています。FoundingBaseは、社員ひとりひとりが町や社会を良くしたいとみんな同じ方向向いている気持ちいい会社だと感じます。これからのビジネスがとても楽しみです。
【高橋】
百瀬さんが目指すこれからの未来にとてもワクワクしました。
引き続き全員で、地域に関わる人を増やしながら、まちづくりを推進していきましょう!
本日は本当に、ありがとうございました!