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四万十町の水辺の未来に想いを馳せる。未来洞察授業、開講。

こんにちは、町営塾「じゆうく。」です!
町営塾「じゆうく。」は、高知県四万十町にある高校生対象の塾です。
町内にある2つの高校の生徒なら誰でも通うことが出来るようになっており、現在は1、2年生で50名弱が在籍しています。


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先日、「じゆうく。」では、河合塾さんと連携し、「ミライの洞察」プログラムを実施しました!その様子をお伝えします!


ミライの洞察プログラムとは?

今回実施したのは、大手学習塾「河合塾」さんが提供している「河合塾未来研究プログラム」の中の一つ、「ミライの洞察」です。
この先20年後、30年後で起こるかもしれない「ミライの兆し」を組み合わせて、強制的にアイデアを発想するというプログラムです。例えば、「リモートワークの普及」×「無人船が開発されたこと」=「世界の海を全自動で回ってくれる船の上に住みながら仕事をする」というような感じです。
この手法は「未来洞察」と呼ばれ、企業でも使われているような発想方法です。少し考えて思いつくような未来の組み合わせは既視感のあるものしか生まれないから、一見全く関係ない未来を強制的に組み合わせてアイデアを発想するというものです。今回、「じゆうく。」ではこの手法で、四万十川で20年後、30年後行われる未来のイベントを考えました。


どんなプログラムなの?

今回は4回のプログラムを通してミライを洞察していきます。
①:アイディア発想の手法や、未来に起こる、もしくは起きかけている事例を知る。
②:水辺で起こる未来を知る(実際に川にフィールドワークにも行きました!)
③:①②を組み合わせて、未来に四万十川で行うイベントを発想
④:イベントについての説明文、ポスター作成
という手順で行いました。


(河合塾の尚毅さんとは、コロナの影響もあり、オンラインで繋ぎ、アドバイスを頂いていました!)

1回目、2回目は、まず、未来におこりうる出来事や、すでに開発されている近未来的な事例をまとめた「未来の兆し」というものの読み込みから始めました。「水一滴から発電することができる技術」「川の上を通るゴンドラ」「スマホが鍵になるシェアカー」などの兆しに、生徒もワクワクしている様子でした。
また、3回目、4回目は強制発想してイベントの企画を行いました。
以下が、各班、未来の四万十川で行われるイベントについて作成した成果物になります。




作り方やデザインを生徒に任せたのですが、ここまで本格的なポスターが出来上がったことに正直驚きました。企画書までつくりあげ、全チームが未来の兆しをうまく活用しながらアイディアを自由に発想することが出来ました。

正解も間違いもないことの自由さ

科目授業ではマルかバツがつきます。間違えることはいくつになっても嫌なものです。しかし、未来のことを考える今回のプログラムは、何を言っても間違いではありません。これに気づいてからは生徒たちが発想力を爆発させていました。きっかけは、普段はリードする側のスタッフが、今回はスタッフチームを組んで、本気で考えたぶっ飛んだアイデアを生徒の前で発表したこと。「こんなにぶっ飛んだ発想しても良いんだ!」「めっちゃ楽しそうにアイデア出してる!」などと感じてくれたのかもしれません。「自分たちが選んだ兆し全てを使ってアイディアを発想しよう!」と火がついたチームもありました。
誰かが楽しむことが集団に伝播していくという素敵な時間でした。



1人1人が役割を持ってできたこと

学校ではどうしてもいわゆる「できる人」に役割が集まってしまう傾向があると思います。生徒会も、先生からの頼み事も、集中してしまうのは仕方のないことではあります。今回のプログラムでは、ぶっ飛んだアイデアをこれでもかと捻り出す生徒、得意なイラストでアイディアの8コマ漫画つくろうと家で作り込みをしてくる生徒、様々な画像を切り貼りしてポスターをiPadで作る生徒、一人一人が得意や興味を活かし、役割を持って自分の持ち場で活躍していました。自分が責任を持ち、「自分ごと」として取り組む過程で、「できる」ことが増えていくのだなと思いました。



未来にワクワクすること

なんといってもこのプログラムの目的は、「未来にワクワクすること」でした。少し大袈裟かもしれませんが、進学しても就職しても、もっとこういう未来になったらとワクワクしながら能動的に行動できる人が、人生を愉しめるのだと思います。このプログラムは、生徒が自分の面白いと思える未来に、自由に思いを馳せるきっかけを作ったプログラムだったと感じます。

今、変化の激しい社会に対応するために、高校でも「総合的な学習の時間」の拡充が行われようとしています。自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する。これからの社会を生きていくのに大切な力です。「じゆうく。」ではこういった社会の変化を敏感に追いながら、どうしたら未来を生き抜く力がつくのか、考え続けたいと思います。

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