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覚えておいて損はない デザイン後のコーディングの流れとは

Webデザイナーの仕事はビジュアルのデザインを制作するだけではありません。現場では、完成したデザインのWeb上での動作を確認するためのコーディングや、ブラウザ側の動作のためのスクリプト作成などの、デザイン以外の作業もWebデザイナーが請け負うことが多くあります。

それゆえ、Webデザイナーにとってコーディングやプログラミングのスキルの必要性は非常に高いです。Webデザイナーがそれらのスキルを習得していれば、請け負うことのできる仕事の量を増やすことができ、デザインスキルの向上にも繋がるでしょう。

この記事ではWebデザインの現場でのコーディングやプログラミング作業の流れやそれぞれの工程の特徴についてご紹介します。

Webデザインのコーディングにおいては、HTMLやCSSといったプログラミング言語が使用されます

HTML

出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/_t-l5FFH8VA

HTMLとは、HyperText Markup Languageの略称で、Webページの文章の構造や書式を指定するために用いられる言語です。

Webデザインでは、Webページ内のテキストや画像、リンクなどのコンテンツを構造化するために、HTMLを使用します。例えば、見出しや段落、リストなどをHTMLのタグを用いて指定し、Webページ内のコンテンツを整理することで、ページをより読みやすいものにします。

Webページ内のリンクやフォームもまた、HTMLの機能によって作成されています。リンクやフォームはユーザーがアクセスし操作する部分であるため、Webデザイナーはこれらを適切に制作し、配置することが求められます。

また、HTMLを使用してWebページのメタ情報を設定することができます。メタ情報にはWebページのタイトルや説明、キーワードなどが含まれています。メタ情報を正しく設定し、WebページのSEO(検索エンジン最適化)を改善すれば、制作したWebページをより多くの人に届けることができます。

CSS

出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/92-mTYj5oGs

CSSとは、Cascading Style Sheetsの略称であり、HTMLが文章の構造を指定するのに対して、デザインやレイアウトなどのスタイルを指定するための言語です。

CSSでは、HTMLで構造を定義した要素に対して、見た目のスタイルを指定することができます。テキストのフォントや色、背景色、リンクの色などがCSSによって指定されています。また、要素の配置やサイズ、表示/非表示の制御なども、CSSで指定することができます。

Webデザイナーは見た目を制作するだけでなく、レスポンシブデザインを実装することもまた重要な役割です。レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じて、Webページのレイアウトや表示内容を最適化するデザインのことです。レスポンシブデザインの作成にはCSSのメディアクエリという機能が使用されます。

メディアクエリは、Webページのレイアウトやスタイルを、デバイスの画面サイズや画面の向きなどの条件に応じて変更するための機能です。例えば、スマートフォンとPCで同じWebページを表示する場合、スマートフォン向けにレイアウトやスタイルを調整する必要があります。

メディアクエリを使用することで、スマートフォンの画面幅が小さい場合には、レイアウトを縦に並べたり、フォントサイズを変更したりといった調整を行うことができます。

CSSはビジュアルの完成度に直接的に影響する部分に用いられているため、Webデザイナーにとってこのスキルは非常に重要です。

Webデザインの現場では、多くの場合まずWebページの骨組みとなるコンテンツをHTMLを使用して作成します。そして、次にHTMLにビジュアルスタイルを適用するためにCSSを使用します。そして最後に、アニメーションなどの動的な機能を追加するために、JavaScriptを使ってスクリプトを作成します。

JavaScript


出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/4hbJ-eymZ1o

JavaScriptは、Webページの動的な振舞いを実現するために使われるプログラミング言語です。Webデザインの現場では、主にWebページのユーザーインタラクションや、ページ上のAPI、複雑なアニメーションなどを制御するために用いられます。

ボタンやリンクをクリックしたときの処理や、フォームの入力内容をチェックするといった、Webページに必要不可欠なユーザーインタラクションの多くはJavaScriptによって実装されています。

例えば、ユーザーが入力した値が正しい形式かどうかをチェックし、必要な場合はエラーメッセージを表示するフォームバリデーションを実装することで、ユーザーのストレスを軽減させ、ユーザーエクスペリエンスの改善を図ることができます。

また、Webページ上のアニメーションの多くはJavaScriptを用いてDOMを操作することで作成されています。

例えば、JavaScriptでCSSのアニメーションを制御することで、ユーザーがページをスクロールすると、ページ上の要素がアニメーション効果で現れたり消えたりするようなスクロールアニメーションを実装することができます。アニメーションを使うことで、静止画像やテキストを配置するよりも、ユーザーの注目を集めることができます。ページ内の要素の注目度を操作することはWebデザインの質を向上させる上で重要です。

また、JavaScriptを使ってアニメーションを追加することで、ユーザーの操作に対して視覚的なフィードバックを提供することができます。ボタンをクリックしたときに、アニメーションを使ってボタンの色や形状を変化させるようにすれば、操作が実行されたことが直感的に理解できるようになります。

さらに、Webページ上のAPIも、JavaScriptによって制御されています。APIを用いることで、Webページ上で外部のアプリケーションやサービスが提供する機能を利用することが可能です。

ユーザー認証やファイルのアップロードのシステム、位置情報の取得やソーシャルメディアとの連携などのさまざまな機能がAPIを用いて実装されています。

まとめ

このように、Webデザインの現場では、HTMLでWebページの骨組みとなるコンテンツの構造を指定し、CSSでビジュアルスタイルを作成して、最終的にJavaScriptを使用してアニメーションなどのページの動的な機能を追加するという流れが一般的です。

全てのWebデザインの現場でコーディングやプログラミングの作業がデザイナーに任されている訳ではありませんが、これらのプログラミング言語のスキルを身につけておくことは、コードを書かないデザイナーにとっても有用です。

WebデザイナーがHTMLやCSSなどのスキルを身につけていれば、コーダーとスムーズなコミュニケーションを取ることができるため、プロジェクトの進行状況を正確に把握し、適切な修正を加えることができます。

また、それらの知識を学ぶことで、Webページの実装における技術的な制限や、ブラウザ間の互換性の問題などを理解し、デザインの実現可能性を正確に判断することができるようになります。

それらのスキルや知識を身につけるには、ブラウザ上でコーディングやプログラミングを学ぶ事のできるサイト『Progate』を利用することがおすすめです。このサイトでは、実際に手を動かし、実際の動作を確認しながら直感的にコーディングの学習をすることができます。

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