企業が求める即戦力は、業界や職種によってそれぞれ求められるニーズが異なっており、経験やスキルだけではなく、それ以外にも必要なことがあります。
即戦力に必要なこととは一体何なのか?
そして、企業に求められるためには、どのような人材になればいいのか?
この記事では、求められる即戦力になるために必要なことを解説していきます。
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企業が求める人材とは?
企業が求める人材は、年代によってそれぞれ異なってきます。
リクナビNEXTの年代別調査では、転職時に求める人材について、以下の結果が出ています。
- 20代 「ポテンシャル」「ポータブルスキル」
- 30代 「課題解決能力」「部下の育成、指導力」
- 40代 「マネジメント」「専門知識」
年代別で見てみると年齢が高くなるに従って、経験値を含めた高いスキルが求められています。
また、年代に関係なく求める人材として、dodaの調査結果は以下のランキングになります。
- 第1位 「積極性」
- 第2位 「柔軟性」
- 第3位 「外向性」
なぜ積極的かつ柔軟な人材が求められるかというと、日本社会の評価制度が要因となり、年功序列による評価と終身雇用が未だに根強く残っているため、消極的な働き方が多くなっているからです。
また、与えられた業務だけをこなす指示待ちの従業員が増えてしまい、国際競争力の低下を招いています。
組織が掲げる目標を達成するため、自ら考え行動を起こす人材が現代では強く求められています。
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即戦力がなぜ求められるのか?
即戦力が求められる要因として、以下の理由があります。
- 研修コストの削減
- 生産性重視
- 新卒人口の減少
最近では、会社規模を問わず中途採用の比率が高くなっており、厚生労働省の資料内容によると従業員301人以上の企業に対して、中途採用比率の公表を義務付けています。
理由としては、企業が中途採用を希望する労働者に対して、情報提供をおこないキャリア形成しやすい環境整備をおこなうことで、職業生活の更なる充実化を図り、企業と中途採用者のマッチングを促進するためです。
中途採用に求められているのは即戦力の確保で、この先人口の減少に伴い新卒者の獲得がもっと難しくなるため、中途採用は更に増加していきます。
また、dodaの転職市場調査でも2020年のコロナ渦を除いて、求人数は年々増加傾向にあり、今後も伸びていくことが予想されます。
そして、企業は即戦力の中途採用をおこなうことで、研修期間のコスト削減や新卒者、未経験者に比べて生産性が高くなり、会社への即時貢献が期待できます。
これらが理由となり、即戦力は企業から必要な人材として強く求められています。
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企業の即戦力になるために備えておくべきこと
企業の即戦力になるために必要なことは、知識や経験だけではなく、以下のことを持ち合わせることで、どの業界でも役に立ちます。
つまり、即戦力になるための基本的なことになりますので、参考にしてみてください。
【コミュニケーション能力】
コミュニケーション能力は仕事をする上でとても重要なものです。
前章で紹介したランキング調査の全てに必要な要素となっており、周りと円滑に業務をおこなうためにも備えておくと良いでしょう。
具体的には以下の4つのコミュニケーション能力が、エン・ジャパンでも紹介されています。
- 意思伝達力
- 論理的表現力
- 好感表現力
- 対人調和力
自身の考えていることを「相手に伝わる」ように話し、伝える相手に合わせて表現を変えていきます。
また、相手の話にはしっかりと理解を示し、否定するのではなく一度受け入れることによって、話しやすい環境作りができます。
そして、1人ではなく複数で働くため、関わりにくい印象を持たれないように周囲との調和を図ることも必要となります。
コミュニケーションとは、相手がいて成り立つことなので、上記内容をしっかりと理解しておくと良いでしょう。
【セルフマネジメント能力】
セルフマネジメントとは自己の管理能力のことで、以下の内容を備えておく必要があります。
- 目標値の設定
- スケジュール管理
- 労務管理
- 分析
- 改善
- メンタル面の維持
目標を設定し、進行状況を把握するために自身でタスク管理をおこないます。
1日のスケジュールを円滑に遂行できるように見える化をおこない、他者と共有することで自身の状況を知ってもらうことができます。
今、何をしているのかがわかるようにすることは、自己管理に必要なことでもあり、労務管理をおこなう上でも大事になります。
また、タスクに時間が掛かってしまい上手く進行できていない場合は、自身で分析や改善作業をしていき、生産性向上を図る必要があります。
【行動力】
行動力とは、自発的で好奇心旺盛に挑戦する力です。
指示を待って働くことは誰にでもできるため、自身で目標に向けて考え行動していく人材になる必要があります。
消極的な人よりも積極的に仕事へ取り組む人は、会社の目標を理解し、そのためにどうするのかを常に考えて会社へ貢献することができます。
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即戦力として活躍するために意識すべきポイント
即戦力として活躍するために意識すべきポイントは「ポジション」です。
ポジションが大事な理由は以下になります。
- 経験やスキルを活かす
- 競合が多い場合は避ける
業界の経験があっても実際に従事する業務では、自身の経験やスキルが活かせないと即戦力になりません。
また、大企業のように同じ職種で働く人材の数が多い場合、活躍できるフィールドが限られてしまい、即戦力として働いても十分な評価は得にくいでしょう。
つまり「勝てるポジション」を意識することで、あなたの経験やスキルが活かせて周囲との差別化を図り、即戦力として求められる人材となるでしょう。
これらを実現しやすくなる環境は、スタートアップ企業やベンチャー企業のような少数精鋭で仕事に取り組む企業です。
スタートアップ企業で必要とされる即戦力とは?
スタートアップ企業と一般的な企業とでは、求められる即戦力に異なる点があります。
スタートアップ企業で働く場合は、一般的な能力に加えて変化に対応できる能力が必要となります。
以下に詳しく解説していますので参考にしてください。
【カルチャーマッチ度の高い人材】
スタートアップ企業は一般的な企業と違い、日々変化を続ける環境下に置かれています。
理由として、世の中にイノベーションを起こし、人々の生活に変化をもたらすためのビジネス展開をしているからです。
つまり、新たなことへ日々挑戦するため、マニュアル化した働きをすることが難しく、一般的な企業から挑戦した場合、企業カルチャーの違いに驚きを感じます。
環境の変化に対して柔軟に対応できる人材こそ、スタートアップ企業で即戦力として働くことができます。
【成長フェーズに対応できる人材】
スタートアップ企業のもう1つの特徴として、常に成長を続けています。
まだ日本のスタートアップ企業は中小規模が多くなるため、会社規模として成長段階になります。
そのため、福利厚生などは大手企業に比べると劣る点もありますが、成長段階を一緒に楽しむことができ、目標に向かって全力で取り組んでいける人材が必要となります。
そして、成長を続けるためには、1人1人の責任感と行動力が必要となりますので、一般企業とは違った働き方が必要となります。
まとめ
今回は、企業が求める即戦力になるための知識や経験以外で必要なことについて紹介しました。
他者との差別化を図ることで求められる人材となり、その後あなたの経験やスキルがしっかりと活かせる環境作りができます。
また、環境をを作るためには、それをとりまく会社の形態や労働条件が大事になります。
foriioでは、1人1人の経験やスキルがしっかりと活かせるよう、働きやすい環境作りと評価制度を設けています。
そして、最大限に力を発揮できるよう、ライフスタイルに合わせた働き方の選択もできます。
あなたの即戦力をぜひ、foriioで活かしてみませんか?