海外に比べ、特別養子縁組が根付いていないと言われる日本でも動きが・・・

「特別養子縁組」という言葉がようやくメディアなどで聞かれるようになりました。「特別養子縁組」は６歳未満の子どもの「福祉」として存在する制度ですが、児童相談所等行政によるあっせんはとても少なく、民間ボランディア団体などが、子どもとその子を育てたいという家庭との橋渡しを担っている現状があります。

しかし、「特別養子縁組」に関する法制度はほとんど整っていないため、インターネットで産みの親と育ての親を簡易にマッチングするなどの業者が現れ規制が求められています。フローレンスでは、特に産まれたばかりの赤ちゃんが遺棄される（または育児放棄等により虐待される）割合が高いことを課題と感じ、妊娠中から「望まない妊娠」をしてしまった女性の相談にのり、安全な出産に伴走しながら、赤ちゃんを迎えたいと望むご夫婦に繋げる「赤ちゃん縁組事業」を行っています。昨年、他の特別養子縁組を支援する団体と協同で「日本子ども縁組協会」を立ち上げ「特別養子縁組に関わる制度がない現状」について課題を訴えました。

そうしたことをうけ、昨年末に、日本の社会的養護を変える法案「特別養子縁組あっせん法」が成立しました。これによって、養子縁組支援を行う事業者は「届出制」から「許可制」になり、事業者には、他の福祉施設同様に、行政が補助を行うという仕組みになりました。とはいえ法律は骨組みだけで、施行に向けて具体的なところは今後決めて行くことになります。

事業者の選定基準、補助の規模や実際の額、またその実行についてのタイムラインなど。
法案が成立しとても嬉しい反面、実際の運用基準や内容がどんなものになるのか、心配な面もあります。

そこで特別養子縁組についての課題を知ってもらい、今後どのような形で法案施行まで動いていくかについて、法案成立に汗をかかれた議員の方々に感謝を伝えるとともに、あるべき詳細の形を浮かび上がらせる議論をしていきたいと考えています。

里親・特別養子縁組など、家庭養護に関わる事業者のみなさん。メディアのみなさん。政策担当者のみなさん。ぜひ議論の輪にご参加いただければ、嬉しいです！
特別養子縁組が当たり前の、そして赤ちゃんの虐待死ゼロの社会を創っていきましょう。

＜2月24日（金）特別養子縁組フォーラムを開催します！！＞

＜特別養子縁組フォーラム概要＞
～「祝・特別養子縁組あっせん法案成立！どうなる？これからの特別養子縁組」～
日時：2月24日（金）　16時〜17時半
場所：衆議院第二議員会館第1会議室（東京都千代田区 永田町２丁目１−２）
司会：アクロスジャパン 代表　小川多鶴
コーディネーター：認定NPO法人フローレンス 代表理事　駒崎弘樹
登壇者：野田聖子 議員・木村弥生 議員・遠山清彦 議員・田嶋要 議員
厚労省雇用均等・児童家庭局総務課長 川又竹男様
主催者：日本こども縁組協会
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参加対象者：行政・省職員/特別養子縁組支援団体/児童養護関連職員/報道関係　などの方々
参加費：無料
申込方法：こちらのフォームからお申込みください 
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【問い合わせ先】
日本こども縁組協会　事務局フローレンス内
baby-info@florence.or.jp