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「世の中にないものを作りたい」人工知能の国際コンペで優勝経験もある彦坂CTOってどんな人?

ファーストループテクノロジー株式会社(以下、FLT)では、システムエンジニア・フロントエンジニア・データサイエンティストなどのエンジニア職を募集しています。

今回は、FLTのエンジニアチームを束ねる彦坂CTOに、インタビューしました。

Q.まずは、自己紹介をお願いします!

FLTでCTOを務めている彦坂と申します。

私の得意分野は、高解像度の画像処理や、機械学習を使ったデータ解析、空間データの取得・解析です。

これまでのキャリアを説明すると、学生時代に取り組んだコンピューターサイエンスや衛星リモートセンシング(人工衛星から撮影した画像を解析し、価値付けする技術)の研究経験を活かし、航空測量に強みを持つ株式会社パスコ(以下、パスコ)に就職しました。

パスコでは、人工衛星の受信システムや画像処理システムの研究開発を15年くらい担当していました。

2018年には、コンピュータビジョン研究において世界で最も権威のある国際会議「CVPR」で開催された、衛星画像から建物を検出する精度を競う国際コンペティションにおいて、優勝した経験もあります。(※1)

※1 国際コンペティションの結果を受けて執筆した論文 http://openaccess.thecvf.com/content_cvpr_2018_workshops/papers/w4/Hamaguchi_Building_Detection_From_CVPR_2018_paper.pdf

その後、パスコで上司だった福永CEOに誘われて、2019年4月、FLTへCTOとして参画しました。

現在は、FLTでCTOを務める傍ら、大学院の博士課程で機械学習の研究もしています。

Q.FLTに参画した理由を教えてください。

FLTへの参画理由は、幅広い分野で、深層学習を活用したプロダクトを開発したかったからです。

深層学習は、パスコに在籍していた2012年頃から本格的に研究開発をスタートし、衛星画像や航空写真の加工・編集・比較作業の自動化ツール等の開発・社内リリースを行っていました。

そのような中で、早い段階で深層学習のビジネス活用に可能性を見出していましたが、前職のパスコは測量が専門の会社だったので、開発できるプロダクトに限界がありました。

より広い分野で使えるものをもっと自由に開発し、世の中にリリースしたい」という強い思いがあり、FLTへの参画を決めました。

Q.FLTでのCTOの担当業務を教えてください。

CTOとして担当している主な業務は、2つあります。

1つ目は「エンジニアチームのマネジメント」、2つ目は「プロジェクトマネジメント」です。

①エンジニアチームのマネジメント

目標設定から採用まで、チームマネジメントを一手に担っています。その際に、気を付けていることは、チームメンバーと、蜜にコミュニケーションを取ることです。

また、チームメンバーの自主性を尊重したいので、「あれやれ!」「これやれ!」と細かく言わないように心がけています。

最終的には、チームメンバーにとって、やりたいことが実現できる環境の構築を目指しています

②プロジェクトマネジメント

技術開発の方針を定め、担当者にタスクの割り振りを行っています。

具体的には、お客様とのコミュニケーションをするなかで、新たなニーズを発見し、市場の広がりが見込める場合は、技術的に解決できることはないか判断をして、開発に取り入れていきます。その際に、開発における優先順位や方向性を決めて、メンバーにタスクを振り分けていきます。

プロジェクトの方針を判断するために、Twitter・ニュース・論文・展示会などを活用し、最新技術のキャッチアップも欠かさず行っています。

また、私個人の考えとして、技術を知るだけではなく、実際に自分の手を動かして技術に触れることも重要と考えていますので、コーディングをして、それを自ら評価するといったことも積極的に行っています。

このように、FLTが得意とする深層学習や画像処理技術だけではなく、世の中の技術を幅広く捉えて、開発における様々な判断を下すようにしています。


Q.FLTの組織としての強みはありますか?

FLTの組織面での一番の強みは、「ないものは作る」という柔軟なマインドを持つ技術集団であることだと思います。

ハードウェアもソフトウェアも、まずは作ってみて評価し、ダメなら、他の方法を試すといった感じで、最速でPDCAを回しながら、何にでもチャレンジする気質があります。

また、各々の得意分野を持つエンジニアが、少数精鋭でバランスよく在籍しているため、何か実現したいことがあれば、チームで協力しながら、最短距離で実現を目指すことができます。

Q.FLTの技術的な強みは何でしょうか?

組織としての強みでの回答と繰り返しになりますが、各々の得意分野を持つエンジニアが集まっているため、ソフトウェアは勿論のこと、ハードウェア(エッジAI/IoTデバイス等)の開発、更には開発したデバイスの設置工事まで幅広い技術を有していることがまず挙げられます。

ソフトウェアに限定すると、画像解析や空間情報の解析に関して、一通り自社で完結できる技術を持っているので、かなりフットワーク軽く開発を進められる基盤があると感じています。

また、実運用に耐えられる技術やナレッジを持っているのも大きな強みです。例えば、監視カメラからの人物検知といった単純なシステムであっても、過酷な環境で24時間365日で動作し、1秒以下の遅延で安定的に結果を出力する必要があるような場合は、画像解析技術以外にも様々な技術が必要になります。当社は、設立後数年とまだまだ若い会社ですが、幅広い技術と経験を有するエンジニアがチームとして、これらの技術を効率的かつ迅速に蓄積・キャッチアップしています。

Q.FLTの今後について、彦坂CTOの考えを教えてください。

FLTは、世の中にないものを作ることを目指しています。機械学習や画像解析だけに限らず、様々な技術要素を組み合わせて、面白い商品やイノベーションを起こせるようなプロダクトを作りたいです。

また、現在はエンジニアチームの人数が少ないため、できることが限られています。今後、事業を拡大するために、エンジニアを募集中です。

特に、私たちが今持っていない技術を持っている人には、FLTの新しい風として活躍して欲しいです。大学などで面白い研究をしている学生も大歓迎です。FLTは、スタートアップ企業なので、技術ベースでアイデアを提案する機会があります。

Wantedlyの募集ページでは「フルスタックエンジニアを募集」と言っていますが、より解像度を上げて言えば、専門性の軸を持った上で、周辺情報も把握しているエンジニアを求めています

Q.読者へ一言お願いいたします!

FLTのいいところは、「THE TEAM(※2)」のように、メンバーが集まって、和気藹々と業務を進めることです。チームとして、何かを創り上げていく意識のある人に、FLTはマッチすると思います。

ぜひ一緒にものづくりをしましょう!

※2 麻野 耕司 (2019). THE TEAM 5つの法則 NewsPicks Book
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