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現役早稲田生で、新規事業責任者。FinTを創業期から支えるインターン生が、新卒でFinTに入社する理由。

FinTは、創業からたくさんのインターン生に支えられてきました。

大手やメガベンチャーなどへの就職という選択肢もあるなか、なかには新卒カードを切ってそのままFinTに入社することを決めたメンバーも存在します。

今回ご紹介するのは、現在大学4年生で新規事業の責任者を務める山口あさ美。

大学1年で入社、SNSアカウントのディレクターを経験したのち、いわゆる人事にあたるHR部門の立ち上げを担当しました。そして、現在は新規事業の責任者を務めています。

実はこれまでに2度も辞めそうになったことがあると話す山口。ハードな経験をしてもなお、入社を決意した理由はどこにあったのでしょうか。

新卒入社を決めるまでの長い道のりを聞いてみました。

【こんな人におすすめです】
・長期インターンを検討されている方
・新卒でスタートアップへの入社を検討されている方
・部署や事業の立ち上げに挑戦したいと考えていらっしゃる方

本記事では、特に上記に1つでも当てはまる方の今後のキャリアを考える際、少しでも参考になれば幸いです。それではよろしくお願いいたします。

Profile
山口あさ美(ブランド事業責任者)
2001年生まれ。早稲田大学商学部4年生。
2019年よりFinTにジョインし、SNSマーケティングのディレクターに従事した後、1人目の人事としてHRの立ち上げを経験。HRでは、中途採用・新卒採用の立ち上げから、オンボーディング・組織開発などに携わり、50人まで組織を拡大。2021年より新規事業に異動し、2022年1月から事業責任者に抜擢される。

「自分の頭で考える」必要性を実感した原体験

——大学1年生の早いタイミングからインターンをはじめていますよね? きっかけが大学受験での経験にあると聞きました。

はい。大学受験に失敗したんです。

私の学校は勉強できる人も多かったのに、私立や中堅の国立大学を目指す人が多いなと感じていました。それを見て、「元々勉強のできなかった私が現役で東大に受かったら、もっとチャレンジしやすくなるんじゃないか?」と考えました。勝手に使命感を持って受験したので、落ちた時はもう、本当に悔しさややり切れなさが大きかったです。

でも失敗を失敗のままで終わらせたくなくて、インターンを始めることにしたんです。

——高校を背負って東大に挑むって相当の覚悟だったかと思いますが、何が原動力だったんでしょう?

担任の先生から言われた、「あなたは工夫すればもっと上を目指せるわよ」という言葉でした。私は中学3年生になるまで学年最下位をを彷徨うレベルで本当に勉強ができなくて、自己肯定感の低さのあまり、全くチャレンジができない学生でした。でも、何気ない先生からの言葉で、初めて誰かから期待してもらえていると思ってやけに嬉しくて、それから勉強の仕方を工夫するようになったら、気づけば学年1位を取れるようになっていたんです。

この経験で、少しずつ自分に自信が持てるようになりましたし、何より、チャレンジしながら自分の頭で考えて工夫することの楽しさを学びました。だからこそ、自分が東大に受かるということが自分にとってのチャレンジの集大成と位置付けていましたし、それが叶えば、似た境遇にいる後輩の希望になれる、そのために「自分がみんなのロールモデルになるんだ」そう意気込んで、受験に臨んでいました。

——覚悟を持って臨んだチャレンジの悔しさをバネに、インターンをはじめたわけですね。数あるベンチャーの中で、FinTを選んだのはどんな経緯だったんですか?

進学した早稲田大学で受講した、起業家養成講座という講義がきっかけでした。

起業家養成講座というのは、早稲田出身の起業家が登壇する講義で、FinTのインターン生の何人かもその講座出身なんです。入学してすぐの自分は「もっと成長しなきゃ」とメラメラに燃えていて、当時、登壇していたゆいさん(弊社CEO大槻)の話を聞いて、良さそうと思って、「私、ここでインターンしたら成長できますか?」と直談判しにいきました。今振り返ると、がむしゃらだったなって思います。

——そこから数ヶ月はディレクターとしてSNSアカウントの運用を担当していましたよね。ただ、しばらくして辞めることも考えたと聞きました。

う〜ん、 当時は1年生だし仕方ないと思いつつ、「当時の自分は甘かったな」と本当に思います。ちょうどそのころはSNSマーケティングの事業部が立ち上がったばかりで、みんな一心不乱に働いていたんです。そこで「自分が仕事を作りに行く」っていう発想に至らなかった自分も悪いんですけど、だんだんと「あ、この会社は自分をただの『労働者』としてしか見てないのでは?」って思えてきてしまって......。気持ちにつられて業務もパンクして、これじゃあ全然成長できないし辞めようと考えたんです。


一度辞めようとして気づいた、FinTの魅力

——その時、「成長したい」っていう意志はあったんですね。

はい。 FinTに入社する時も、ゆいさんに「ここで私は成長できますか?」って聞いて入ったほどです。今思えば、私がFinTの魅力に気づけていなかっただけなんですけどね。

——なるほど。その「FinTの魅力」とは?

自分で仕事を取りにいけば、その分任せられること。成長したければ、手をあげれば良い環境なんです。案件をたくさん任されていた時も、嫌だったらどんどん意見して、一緒に改善していけばよかったんですよね。ゆいさんは建設的な意見をちゃんと聞いてくれる人なので。

——その後、COOの山下に引き止められてHR(人事)に配属されるわけですね。なぜそこで辞めずに人事をしようと思ったんですか?

私が辞めたいって言った時、ゆいさんと大揉めしたんです。そこでやまぴー(COO山下)が間に入ってくれて「辞めるのは待ってほしい。代わりに自社マーケかHRをやらないか?」って誘われました。

自社のマーケティングは当時全く仕事のイメージががつかなかったんですが、人事は仕事のイメージがしやすかったのと、人の人生に興味があったので、それでHRの立ち上げを引き受けることにしました。

代表と2人3脚で取り組んだ、「選択と集中」

——HRの立ち上げということですが、具体的にはどんな業務を?

本当に何もないところからの立ち上げだったので、求める候補者の母集団の特定、応募数を増やすための施策や、CVRの改善など、全てを担当していました。当時はまだ中途採用もなかったので、各種媒体を通して中途採用をできるようなフローや条件面の整理なども行いました。結果的には社員数0人から50人にまで増やすことができたのは、良い成功体験になったと思います。

——当時まだ大学2年生でしたよね? なんでそんな結果が出せたんだと思いますか?

どちらかというと私だけで結果を出したとは思っていなくて......ゆいさんと2人3脚で頑張ったっていうイメージが強いです。ゆいさんも学生起業をしているので、もちろん採用は未経験でした。

なので、「こういう課題があるから、こうやって改善したい」というのを自分から提案させてもらい、ゆいさんと一緒に悩みながら実行までを伴走してもらっていました。

また、打ち手が無限にある中なので「選択と集中」を意識したのは大きかったと思います。採用全体の数値を俯瞰して、一番ボトルネックになっている数値の改善に自分はフルコミットするようにしました。例えば、スカウトの返信率が下がってる時には、メンバーに任せていたスカウトのピックに自分も入り、スカウト文章も一緒に考えたりしました。その時その時の課題を見極め、一番成果が出る体制で取り組むことは、少ないリソースのスタートアップには必須の思考法なんだなと、学ぶことができました。

——その後、よりコミットするために社員になりましたよね。授業も受けながら仕事もするという相当ハードな生活だったかと思いますが、どうしてそんなに長く続けられたんでしょう?

純粋に楽しかったのと、任せてもらった責任を全うしたいという「覚悟」を決めたからです。

何よりFinTは人が重要な組織。経営陣から信頼されていないと任されないポジションだと思っていました。後々レバレッジが効くし、ここでもまた使命感を感じました。やっぱり期待されたら、頑張れちゃうタイプなんですよね(笑)。

※社員=当時山口は、学生をしながらコアタイムの稼働と月160時間以上のコミットをするという通常の社員の雇用条件を満たす働き方をしてチームリーダーを務めていた。


23年1月、ブランド事業部の責任者に就任。

——そこからさらに、ブランド事業部へと異動しますよね?きっかけは何だったんでしょう?

率直に言うと、自分がHRを全うすることに限界を感じたことです。

採用の際、社会人の方にFinTの魅力を伝えようと思っても、学生で就業経験がない自分の発言に自信が持てなくなったんです。言えたとしても自信のなさがすぐにバレる。会社の規模と比例するように採用する方のレベルも上がっていって、「これ以上、自分が採用を主体になって進めることはできない」と感じたんです。ちょうど就活のタイミングでしたし、冷静になって一度考え直そうと。

——結局、就活はしましたか?

ベンチャーを中心に、他の企業も見させていただきました。当時は、自分の経験を活かしてHRのSaaS系の会社にいくか、自分の好きを活かしたブランド事業に携わりたいと思っていました。でも、自分が心から好きになれるプロダクトを手がけているベンチャーは見当たらなくて......。

ちょうどその時、社内で新しくスキンケア系のブランド事業部が立ち上がっていたときだったんです。SNSマーケティング事業のノウハウを活かして、ブランドの販売そのものを行う事業として位置付けられていました。FinTで扱う製品は、自分が心から「好き」と思えるものだったので、絶対に自分の力で伸ばしたいと思えました。

そして、何より後押しになったのは、経営陣の2人の人柄の良さです。自分がHRを辞めたいと伝えた際に、「残念だけど、あさみんの人生が一番よくなる選択をして欲しい。」と2人とも言ってくれました。ここまで自分の人生のことを考えてくれる経営陣がいるのに、手放すなんて勿体無いと思いましたし、2人と一緒に、2人のためにも頑張りたいと決心をしました。

——でも、新卒カードを切ってベンチャーのブランド事業部の責任者になることに抵抗はなかったんですか?

正直、なかったですね。もともと大手企業にいく発想はなかったです。FinTのことが好きになってましたし、長い間社員並みに働いてきたので、環境的にも不安は全くなかったです。ここは4年間インターンに取り組んできたお陰だなと思います。いわゆる普通の学生生活を送っていたら、新卒でベンチャーに入るというリスクはなかなか取れないと思いますが、実際に働いて、自分にマッチしていると確証が持てたことが本当に大きかったです。

——学生時代にインターンにフルコミットできたことが大きかったんですね。

そうですね。ただ、学生時代全部を捧げるべきとは全く思っていません。むしろもう少し遊んだり、他の活動をしてみてもよかったかなと思っています。笑

でも、学生時代の間に仕事にコミットする意義はすごい感じています。学生時代の間に、どれだけ自分のキャリアについて思考したかが、その人の人生に大きくレバレッジを効かせてくれると思うんです。

もちろん今の時代転職することもできますが、新卒でどの環境を選ぶかがその人の人生に大きく影響してくる、と思いますね。それを考える上でも、インターンで社員と同等の経験を積めたことは貴重でした。

——ブランド事業部に携わってから1年が経ちますが、どうですか?

う〜ん、やはりFinTの主力事業であるSNSマーケティングとは事業の作り方が全く違うと感じます。今までのブランド事業部は即時的な話題は作れても、持続的に愛されるようなブランド作りができていなかったと思います。

現在は事業作りそのものの見直しを行っています。創業6年目にして次なる主力事業をつくれるよう、まずは1つのブランドで成功体験を作りたいです。


今は、事業づくりの成功体験を積みたい

——学生生活をすべてインターンに捧げたわけですが、振り返ってみて成長したところはどこだと思いますか?

HRとブランド事業部、この2つの責任者を経験して感じるのは、0の状態から、理想からの逆算で必要なアクションは何かを考えること。少ないリソースで最大限の成果を発揮する肝を常に考えるようになるようになりました。

あとは、失敗しても良いけど、「自分が折れちゃダメだ」というマインド。この4年間でたくさんの挫折がありましたが、その度に這い上がってきました。どんなにしんどくても「なんとかしてやるそ!」って思って復帰してきた。これらの挫折を乗り越えた経験をできたのは大きかったです。「失敗してもいいけど、最後は踏みとどまる、やっぱり自分が折れてしまったらダメだ」と腹落ちしました。

気持ち的にも強くなったと思います。笑

——最後に、今後の希望について教えてください!

まずは今のブランド事業部で、事業づくりの成功体験を積みたいですね。

また、「自分のアタマで考え、しなやかな思考ができる人が世の中にもっと増えたらな」という課題意識を大学一年生の時から漠然と抱えています。まだ具体的な手段は考えられていませんが、その課題に対して、将来的に何か自分からアプローチできる事業家になっていきたいと考えています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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FinTのエースインターンに聞いてみた「入社理由と希望進路」 | 社員インタビュー
こんにちは!HRチームです。FinTでは創業以来、数多くの優秀なインターン生に支えられてここまでやってきました。SNSネイティブである学生の皆さんは、SNSマーケティングにおいては圧倒的な当事者でもあります。FinTのインターン生もユーザー目線を持った戦略設計を担当するのはもちろん、未来の会社を担うメンバーとして、マネジメントや組織づくりの中心メンバーとして参画してもらっています。 ...
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