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全部は取れない

祖父が、危ない。それでも今日、自分は病院にいない。会社で、仕事をしている。薄情な孫だと思う。自分でも、そう思う。祖父は、最終学歴、小学校卒業で必死に生き抜いてきた人だった。派手さも、肩書きもない。ただ、一度もその現実から逃げなかった。自分の中にあるしつこさは、たぶん、祖父からもらった血だ。手を握りに行くことはできる。でも、それだけでは返せないものがある。受け継いだこの血が、正しいものだったのか。逃げずに、やり切れる人間に自分は育ったのか。それを、言葉だけじゃなく、自分の生き様で証明したい。でも本当は、分からない。これが恩返しなのか、ただの命が消える現実からの逃げなのか。病室にいなかった今...

facingに向いていない3タイプを、正直に書きます

採用記事で「うちに来てください」と書くのが普通だと思います。でも今日は逆のことを書きます。facingに、来ないほうがいい人の話です。最初に言っておくと、意地悪で書いているわけじゃないです。むしろ逆で、合わない人がうっかり入って、3ヶ月で「思ってたのと違った」と辞めるのが、お互いにとって一番もったいない。あなたの3ヶ月も、こっちの3ヶ月も返ってこない。だから先に、正直に書いておきます。該当したら、そっとページを閉じてもらってかまいません。それで一人分、時間が節約できます。1. マニュアル通りに、ただ動きたい人うちの仕事は、マニュアルに書いてある場面より、書いていない場面のほうが多いです。...

直接雇用8名が全員女性になるまでの、わりと地味な話

「直接雇用メンバーが全員女性のチームって、何か狙いがあるんですか?」取材や商談で、もう何十回聞かれたか分かりません。最近は答えるのにも慣れてきましたが、最初の頃は本気で困っていました。だって、狙ったことが一度もないんです。facing株式会社は、いま直接雇用が8名、派遣スタッフが常時60名程度。直接雇用のメンバーは、たまたま全員が女性です。創業から数えて、ここに至るまで気づいたらこうなっていました。でも、ダイバーシティを掲げたことは一度もありません。「女性が活躍する会社をつくろう」と思って始めたわけでもない。むしろ最初は、そんなことを考える余裕すら、なかったんです。採用基準は最初から一つ...

幻想を売るビジネス

AIで営業が変わる。AIでCSが自動化できる。そういうことを言って売っているサービスが、今のマーケットに溢れている。はっきり言う。幻想を売るビジネスだ。AIはみんなが使える。辞書を全員が持った。電卓を全員が持った。それと変わらない。ツールが揃った状態がスタートラインで、そこから先は、人間が動くかどうかだけだ。プッシュ型の営業も、解約しそうな顧客を引き止めることも、人間が、やるしかない。その確信があるから、BDR支援を始めた。Vertical SaaS企業の支援では、月間最高450件の商談を供給した。AIではなく、人間が電話をかけ続けた結果だ。「営業リソースがない」「良いサービスなのに届い...

IS事業を、入ってきた人に丸ごと渡したい

正直に書きます。facingを立ち上げてから数年、未経験の若手を採ることに、僕はずっと迷いがありました。CSもBPOも、現場は甘くない。電話の向こうで怒られることもあるし、クライアントの数字を背負って動く以上、「やる気あります」だけでは1ヶ月持たない仕事です。即戦力を採ったほうが早い。経験者を引き抜いたほうが確実。経営者として、何度もそっちに倒れかけました。それでも今、未経験OKで募集を出しています。 しかも、1.5〜2年で事業責任者になってもらう前提で。なぜそうしたのか、書いておきたいと思います。6営業日で30人を集めた現場で、見ていたものfacingが少し知られるきっかけになった案件...

徹夜ありますか?」への、長い返事

「facingって、徹夜とかあるんですか?」面接の終盤で、何度かこの質問をもらったことがあります。聞き方はだいたい遠慮がちで、「BPOってきつそうなイメージがあって…」という前置きがついてくる。正直に答えます。普段の徹夜は、ない。残業も、基本的には抑えています。直接雇用8名のメンバーで、深夜まで電気がついている日はほとんどありません。CSもBPOもISも、シフトと役割を分けて運用しているので、誰か一人に負荷が集中する作りにしていない。ここまでは、たぶん候補者の方が一番聞きたい話。ただ、ここで終わると嘘になるので、もう一段だけ書きます。  ■ 年に2〜3回、朝まで誰かがオフィスにいる夜があ...

営業から転職3ヶ月。スクリプトに頼らないISの覚え方。

「営業の経験があるから、スクリプトを読むのは得意です」── 入社初日のYさんは、こう言いました。3ヶ月後、Yさんは私たちにこう言いました。「スクリプト、ほとんど見なくなりました。」【Yさんの背景】Yさんは前職で5年間、法人営業をやっていました。SaaSプロダクトを売る会社で、月のアポ獲得目標を毎月達成していたメンバーです。転職を考え始めたきっかけは、上司から渡されたスクリプトに違和感を覚えたことでした。「これ、お客様の話を聴く前に、もう答えが決まってる」facingのISは、Vertical SaaS領域のクライアントから依頼されて、月300件+のアポを1年以上継続して出している現場です...

成長の解像度を上げる。なぜ「逃げないこと」が、最短のキャリア戦略なのか。

「効率的に、スマートに成長したい」今の時代、そう願うのは当然のことだと思います。でも、多くの人が見落としている「不都合な真実」が一つあります。それは、自分への向き合い方が甘いままでは、どんなに優れたメソッドも機能しないということです。「やりたくない」の正体は、あなたの「弱さ」かもしれない仕事を選り好みするとき、私たちはよく「これは自分のやりたいことじゃない」「向いていない」という言葉で片付けがちです。でも、一度胸に手を当てて考えてみてほしい。「やりたくないこと」の多くは、実は「できないこと」の裏返しではないでしょうか。自分のスキルが足りないから、苦労することが目に見えている。自分の弱さが...

「安定」という名の搾取から、いつまで逃げ続けるのか。

「金を稼げれば、それでいい」「今の会社は安定しているし、福利厚生も悪くない」もしあなたが心のどこかでそう自分を納得させているなら、その欺瞞をここで暴かせてもらいたい。あなたが「安定」と呼んでいるその場所は、実はあなたの時間と可能性をじわじわと奪い去る、巧妙な搾取構造ではないのか。搾取される「電池」として生きるのか中身のないリスキリング、実体のないキャリアアップの推奨。それらは、あなたを組織に繋ぎ止めておくための、耳当たりの良い餌に過ぎない。福利厚生という名の首輪をつけられ、都合の良い未来を約束する広告に踊らされる。その実態は、映画「マトリックス」で描かれた電池と同じだ。あなたはエネルギー...

「御用聞き」のCSは、もう卒業しませんか? 現場の声を「売れる構造」に変える、僕たちの闘い方。

CSは「守り」じゃない、最強の「攻め」の起点だ。最近、カスタマーサクセス(CS)という言葉が広まった一方で、「結局、解約防止の御用聞きになっていないか?」と自問自答している人が多い気がします。僕は今、facingという環境で、そんな次元のCSではないものを追求しています。 顧客との接点で生まれる「一次情報」を拾い上げ、それを分析し、営業戦略やプロダクトの改善にまでフィードバックする。つまり、CSを起点に「事業が成長する構造」そのものを作る仕事です。1. 「三現」で、営業とCSの壁をぶち壊す。僕が何より大切にしているのは、現場・現物・現実の「三現主義」です。 「なぜ、この顧客は継続してくれ...

安定か、熱狂か。急成長中のfacingが、今若手を必要としている本当の理由。

今の仕事にも慣れてきた。人間関係も悪くない。でも、3年後、5年後の自分が見えてしまっていないか。もし、あなたがそんな漠然とした焦りを感じているなら、一度立ち止まってこの記事を読んでほしい。今、私が経営しているfacingは、これまでにない勢いの真っ只中にある。この荒波のような変化の瞬間を、観客席から眺めるのか。それとも、ピッチに立って自らの手で可能性を掴み取るのか。その選択が、あなたのビジネス人生を大きく変えるはずだ。なぜ今、facingには勢いがあるのか。最近、社内では新しいプロジェクトの始動や組織の拡大が立て続けに起きている。しかし、私が伝えたいのは単に会社が成長しているという事実で...

年末が近づくと、人はなぜ「立ち止まりたくなる」のか?

年末って、急に時の流れがスローモーションになるように感じませんか?仕事は最後の追い込みフェーズに入っているのに、ふとした瞬間に「今年、自分は何を積み上げたんだろう」って立ち止まってしまう。忙しさの中で見て見ぬふりをしてきた小さな違和感や、「本当は向き合わないといけない」と思っていたテーマが、急にハッキリとした輪郭を持って浮かび上がってくる。年末は、そういう静かな**「自分自身の棚卸し」の季節**なんだと思います。💡立ち止まりを、ネガティブなものにしない私はこの「立ち止まり」をネガティブには捉えていません。むしろ、日々のスピード感の中では見えなかった仕事の構造や、自分の行動のクセ、キャリア...

『完璧な人より、悔しがれる人と働きたい。』

facingには、特別な才能を持った人はいません。でも、どんな壁にぶつかっても「もう一度、立ち上がる」人が集まっています。私たちはB2B企業の営業やカスタマーサクセスの現場を支援するコンサルティングファームです。扱っているのは、ツールや仕組みではなく、「人の行動構造」そのもの。そのため、現場での試行錯誤や、泥臭い挑戦を避けることはできません。どれだけ経験を積んでも、うまくいかない日はある。思うように結果が出ず、悔しい夜もある。それでも、データを見直し、会話を見返し、もう一度「自分にできること」を探す。そんな姿勢が、チーム全体を強くしていく。facingでは、成果よりも向き合い方を重視しま...

怒りの正体について

僕が一番イラつくのは、仕事に対する温度感が全然違う相手に出会ったときだ。筋とか義理とか、そういう感覚がまるで通じない人間と接すると、本当に腹が立つ。でも冷静に考えると、そこには「相手も同じ気持ちで向き合ってくれるはずだ」という期待がある。怒りって、結局は信じていた証拠なんだと思う。怒鳴っても抑えても、相手は変わらない。変わるのは自分の気分だけだ。それでも僕は出すようにしている。リスクはあるけど、黙ってごまかすよりは正直でいたい。悔しさをバネに頑張ることもあるけど、それが本当に結果につながっているかは正直わからない。ただひとつ確かなのは――無関心だったら怒りは湧かないということ。期待して、...

この夏、もう一度"基礎練"から始める

「地味なことを、誰よりも繰り返せる人が勝つ」「結局、地味なことを誰よりも繰り返せる人が勝つんですよ」社会人3年目の夏、先輩からかけられたこの言葉を、今でも鮮明に覚えています。当時の私は営業チームの一員として、毎日必死に働いていました。アポイント数、商談数、提案件数──数字に追われながらも、心の奥では「このやり方で本当に正しいのだろうか」という不安が常にくすぶっていました。自分なりに精一杯努力しているつもりなのに、なぜか思うような成果が出ない。同じ時間を費やしているはずなのに、結果を出す同期との差は日に日に開いていく。そのギャップに焦りと自信の喪失が重なり、もがくような日々を送っていたので...