年末って、急に時の流れがスローモーションになるように感じませんか?
仕事は最後の追い込みフェーズに入っているのに、ふとした瞬間に「今年、自分は何を積み上げたんだろう」って立ち止まってしまう。
忙しさの中で見て見ぬふりをしてきた小さな違和感や、「本当は向き合わないといけない」と思っていたテーマが、急にハッキリとした輪郭を持って浮かび上がってくる。
年末は、そういう静かな**「自分自身の棚卸し」の季節**なんだと思います。
💡立ち止まりを、ネガティブなものにしない
私はこの「立ち止まり」をネガティブには捉えていません。
むしろ、日々のスピード感の中では見えなかった仕事の構造や、自分の行動のクセ、キャリアの選び方の傾向が見えやすくなる、すごく大事なタイミングだと感じています。
事業が「接点(お客様やパートナーとの関わり)」で進化するように、人もまた「接点」で変わる。
そして、その接点こそが、年末に訪れる静かな「余白」の時間なのだと思うのです。
📈「facing」が見てきた、成長の共通点
今年、私たちfacingは、PoCの推進からCS設計まで、本当に多くの企業の「変化の瞬間」に立ち会ってきました。
通話ログを読み解き、現場が抱える「言語化されていない違和感」を拾い上げ、それを事業の構造に変換していく。
この泥臭さと構造思考の往復を繰り返すことで、クライアントの成長曲線が目に見えて変わっていく。それは、企業だけでなく、支援する私たち自身の成長にも直結していました。
そこでふと気づいたんです。
人の成長も、企業の成長も、本質は全く同じだと。
大きな変化は、派手な意思決定から始まるのではなく、日々の「違和感」をどれだけ丁寧に扱えるか、という小さな一歩からしか生まれない。
日常の小さなサインに気づけるかどうかで、その後の1年が大きく左右されるんです。
🧭年末こそ、「問い」を立て直す最高のチャンス
だからこそ、年末というこの時期は、その違和感を拾い直す絶好のタイミングです。
- 今年、手放すべき習慣はどれか?
- 逆に、来年最優先で抱えていくべきものは何か?
- 思っていた以上に、積み上がっていたことは何だろう?
答えは急がなくていい。大切なのは、立ち止まって「見に行く」姿勢そのものです。
私は毎年、年末になると「来年の構造」を決めています。目標よりも前に、まず構造。
「どの場所で戦うか」「どこに時間を投資するか」「どんな人との接点を増やすか」。構造が整えば、その後の行動は自然と揃ってくるからです。
今年、あなたはどんな構造で走ってきましたか?
そして、来年はどんな構造で、どんな物語を生きたいですか?
年末は、決断の前に、まずは自分と静かに向き合う時間をつくる季節。
今日の帰り道、ほんの少しだけ立ち止まって、あなたの一年がどんな物語だったのか、そして、来年どんな続きを書きたいのか、心に問いかけてみてください。
その小さな接点が、きっと来年の成長曲線を大きく変えていきます。