フリーランスからスタートアップへ。クラシルのAndroidを1人で作るエースにCTOがインタビュー!(前編) #WITH_OTAKE | dely株式会社
今回は、CTOの大竹雅登がインタビューするシリーズ「#WITH_OTAKE」の第1回として、エンジニアの梅森翔との対談の前編をお届けします! ...
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今回は、CTOの大竹雅登がインタビューするシリーズ「#WITH_OTAKE」の第1回として、エンジニアの梅森翔との対談の後編をお届けします!
元塾経営者や学生起業家、ベンチャー役員など、様々なバックグラウンドを持つ選りすぐりのメンバーが働いてるdely株式会社。そんな個性豊かなメンバーが「どうしてdelyを選んだのか?」「どういう想いで働いているのか?」など、実際にインタビューをしてお伝えしていきます!
~プロフィール~
梅森 翔(エンジニア)
大学在学中に趣味でプログラミングを始め、趣味が高じてプログラマーとしてSI企業に就職。PHPやサーバーサイドJava、フロントエンドJavaScriptをメインでやっていたが、Android4.0の頃にAndroid開発に携わって以来すっかりAndroiderに。その後会社を退職しフリーランスとして4年ほど活動後、dely株式会社にジョイン。現在はdelyのAndroidチームのリーダーとしてGolangやDockerに浮気しつつ活動中。
大竹雅登(CTO)
2013年、インド・バンガロール、シリコンバレーでインターンを経験。帰国後に飲食店の自動予約システムを開発し事業化を試みるが拡大が困難と判断し断念。2014年初め、弊社代表の堀江氏と出会いdelyを共同で創業。iOSアプリ、サーバサイド、データ解析など開発業務全般を担当。現在はCTOとしてプロダクト責任者。
大竹 雅登(以下、大竹):今やっている業務内容を教えてください。
梅森 翔(以下、梅森):クラシルのAndroid版を今一人で全部やっているのと、クラシルの課金周りのサーバーや新規事業の実装などを手広くやっています。あとは開発部のリーダーの一人としてマネジメントをしている状況です。
大竹:フリーランスの時はマネジメントとかなかったと思うのですが、仕事として初めてマネジメントをしてみる中で、どういう思いがありましたか?
梅森:自分にまだ思想の土台みたいなものがないので色んな本を読み、結局人の力を引き出すのがマネジメントの一番大事なところだと思いました。プログラミングは間違っていたら動かないというところもあり、結果が結構分かりやすいのですが、マネジメントは結果が分かりにくいものなので、どうやってアプローチしたらいいかを最近よく考えています。
大竹:5月1日に入社してリーダーになったのが8月なので、3か月くらいでマネジメントをするようになったと思うのですが、そのスピード感はどう思いましたか?
梅森:色々やらせてくれるところに行きたかったので、「やらせてくれるならやろう」という感じでやっていました。
大竹:元々の期待通りだったからそこはすんなり受け入れられたということですね。普段仕事をしていてどんなところにやりがいや面白さを感じますか?
梅森:そもそもAndroidを全部見れていることはやりがいがありますし、組織の中で色んなことを考えてやってみたことを喜んでもらえたり、何をやっても新しいことなので面白いです。良い所や悪い所の率直なフィードバックが得やすいところもやりがいにつながっていると思います。ユーザーベースが大きくて、少しミスをしただけで明らかにクラッシュレートが上がるのでフィードバックが早いんですよね。そこはやはり使ってくださるユーザーさんが多いサービスということで、怖い半面、面白いところでもあります。
大竹:少しミスしたらCSに問い合わせがきたり、レビューを書かれたり、すぐ反応がきますよね。
大竹:今のメンバーの雰囲気や働いているときの空気感はどうですか?
梅森:みんな自分の領域に関しては色々知っていて能力もあるし、自分にできることは領域外でもやっていこうという気持ちもあります。これからdelyをチームとして大きくしていく段階なので、こうやった方がいいんじゃないかという意見が色々出てきたり、ちゃんと準備した方がいいよねっていう共通認識を持ってやっていこうとしているところが一番いいと思います。
大竹:あまり良くない文化を持っている企業だと「昨日やっていたから今日も同じでしょう」というのがデフォルトの考え方としてあって、全てにおいて動きが遅くなってしまうと思うので、変化するのがデフォルトという考え方で僕もやっていきたいと思っています。開発部だけじゃなくて全社的にもそういう感じがありますよね。delyに入社するとどんな風に成長できると思いますか?
梅森:成長するということを考えると、やっぱり機会が与えられて評価してもらうことが大事だなと思っています。例えば、課題や問題、もっとこうしていこうというイメージがちゃんと与えられて、やったことを評価してもらうことだと思うんです。今のdelyの規模では自分で得ようと思えばいくらでも機会が得られる状況です。大手の会社みたいに教育体制がきちんとしているわけではないのですが、一番成長する時って機会が与えられてちゃんと評価される時だと思うので、そういうのを欲していて、成長したい人にはぜひ来てほしいなって思います。
大竹:今後僕たちはクラシルをまずは日本一のサービスにして、ゆくゆくはグローバルを目指すことになると思いますが、それを支える開発チームを作っていくために、どんなことに取り組んでいくべきだと思いますか?
梅森:今後開発チームが100人になってもちゃんと働くような文化や仕組みを作っていかなきゃいけないと思っています。そのためには上から言うだけじゃなくて、みんなで良いところを出し合って、べストプラクティスを仕組みとして固めていくことが大事だと思います。
大竹:本気でグローバルで戦うとなると、人数が少ない方が生産的とはいえ2、3人で戦えるかと言うと無理な訳だから、何十人になっても大丈夫な組織を作ることが大事ですもんね。開発的な話で言うと今後どういうことをやっていきたいですか?
梅森:生産性の高いアーキテクチャをAndroidアプリで実現していきたいと思っています。Androidのアーキテクチャの話は去年くらいから流行りだしてきたのですが、デファクトスタンダードはそんなにないので、色んな組織が手探りでやっている状況だと思います。その中でクリーンアーキテクチャやMVIという概念が出てきたりしていて、じゃあ自分のところのアーキテクチャにどう取り入れていったらいいんだろう?と考えている状態なんですね。組織の話ともリンクするのですが、アーキテクチャが何で必要になるかというと一人じゃなくてみんなで開発するから必要になるものなので、いい組織を作ることがいいアーキテクチャを育てることにつながると考えています。
大竹:組織とアーキテクチャは連動しているから、両輪でとらえていかないと良いプロダクトを作る体制が作れないということですね。これからAndroidエンジニアもチーム体制になっていくという段階ですが、今後入ってくる人はどんな経験が積めると思いますか?
梅森:次のAndroidエンジニアということを考えた時に、全体的にハイレベルであってほしいのですが、特に重視しているのはアーキテクチャについて考えて色んな知見を取り入れているかといことです。例えば、AndroidだけじゃなくてJavaScriptやフロントエンドのアーキテクチャを色々模索していて、代表的なものだとReactとFluxの組み合わせなど、そういう情報をちゃんと追いかけているかどうか、そしてどう実現したらいいのかを考えている人に入ってほしいですね。自分だけでアーキテクチャを考えていてもしょうがないので、ちゃんと議論できる人だと嬉しいです。
大竹:ある程度大きい規模や流行っているサービスのアーキテクチャレベルから自分で作っていける経験自体そんなにないので、タイミング的にはかなりチャンスだと思います!
梅森:本当に育てていく段階なので、今入ってきていただくといくらでも機会が用意できると思います。
大竹:どんなカルチャーを持っている人がdelyに合うと思いますか?
梅森:色んな分野をやれと言う訳ではないのですが、専門性にこもりすぎない人が合うと思います。もちろん自分の担当の専門性は強く持っていてほしくて、そこで成果を出してもらうことは大切だと思うのですが、周りのことを気にかけたり、チームとしてどう上手くやっていくかを考えられる人がいいと思います。
大竹:自分のところを深く追及する視点と、広く見る視点と両輪で持っている人が一番活躍できる気がしますよね。他社と比較してdelyにはどんなアピールポイントがありますか?
梅森:色んな人がいるから面白いと思います(笑)例えばキッチンがあって料理人さんが料理していたり、カスタマーサポートの人がいたり、すぐに色んな人に会いに行ける環境があるから、そこが他の会社と違う事かなって思います。
大竹:クラシルのサービス自体がコラボレーションが必要なプロダクトですもんね。コンテンツを作る人もいるし、カスタマーサポートで適切に回答する人、それをビジネスとして売ってくる営業がいたり、全部合わさって今のクラシルがあるわけじゃないですか。シンプルなプロダクトも多い中、色んなものが組み合わさってできているプロダクトを経験できる場所ってそんなにないと思うので、そこが面白いと思いますよね。自社でコンテンツを作っているプロダクト自体もそもそもあんまりないので、面白いのかなって思います。
梅森:来年のDroidKaigiでAndroidの面白い話を色々発表するので、クラシルが気になっている人はそういうところでも気軽に話しかけてほしいですね!
大竹:興味ありますレベルで来てもらったら僕が一方的に話すので(笑)気軽に応募してください!