起業ヒストリー|感情移入接客®の無限の可能性【後編】 | Culture
こちらの記事は【後編】です。前編はこちら! 「この店、友人が良いって言うから来たよ!」「うちの娘に紹介されて」「家族の分も購入しに来たよ!」「今日はただ遊びに来たよ!」気付くとお客様の輪が急速に...
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こんにちは!株式会社ディ・ポップス採用チームです。
ディ・ポップスの象徴ともいえる感情移入接客®は、顧客満足(Cusomer Satisfaction)を超える、顧客感動満足(Cusomer Impressive Satisfaction)を体現するための、弊社独自の手法です。
今回は、感情移入接客®がいかにして誕生したかをご紹介します!
一番最初に当社は板橋のボロアパートからスタートしました。私が25歳の時に、一人で、資本金300万円で創業しました。
最初は営業も板橋のアパートを拠点に行なっていましたが、かなり悪戦苦闘して、このままでは「会社が終わる!」と思い、店舗兼事務所を思い切って借りることにしたのが、大宮西口の雑居ビルの3階です。
最初に300万円のうち、保証金で150万円、仲介手数料や礼金・前家賃で100万円ほどを使ったので、残りは50万円です。これが店舗を創る資金と運転資金として残されたお金です。
たった50万円しか残っていないため、最初の店舗作りで用意できたものは、
なんと、この3点でお店をオープンしたのです。つまり、現在の店舗のように内装・外装なんて、当たり前ですがありません。
看板もなし、モック(商品サンプル)もなし、在庫もなしです。あったのは、筆記用具とカタログ、契約書のみです。
自分でも「こんなの店舗ではない」 と思っていましたが、これが私のスタートラインです。
5万円の予算でビラをまいて、折り込み広告を少し入れ、最初のオープン日がやってきました。
当日お客様が来たら、店とは言えないから相当驚くだろうと思い、いろいろなトークシミュレーションを自分で組み立て準備していました。
「すいません、オープンだというのに、本日までに届く予定だったものが届いてなくて…」(もともと届く予定はありません)
「せっかくですから話だけでも聞いていかれませんか?」
「3階まであがっていただいて本当にありがとうございます。できる限りお安くしますので、是非カタログだけでも見て行ってください」
「すいません、実はこのお店自分で創ったお店で何も用意できていません。でも喜んでいただけるようにできる限りのことはさせていただきます」
最初のお客様はご夫婦でした。ちなみに、オープン日の来店は2件です。
3階まであがってきてお店をのぞいた途端、驚いた顔をされてすぐに帰りそうになりました。
そこですかさず、
「せっかく3階まであがってきていただいたのですから、少しお話だけでも」と椅子に座っていただけるように誘導しました。
そしてお客様にカタログのみを使用していろいろな説明をしました。
それだけではなく、これまでの起業とお店のオープンを一人でやるまでの話しも。
徹底的に自分の想い、そしてお客様が記念すべき一人目のお客様であることを伝えました。
そして、最後にお客様が一言、こう言ってくれました。
「君から買ってあげるよ!」
「えっ!本当ですか?」「えっ!本当に、本当に、本当ですか?」
実は、最初のお客様に購入していただけると言われた時、涙が出るほど嬉しかったのです。
まだ当時は会社の信用もないため、在庫は店舗にありません。商品を売ってくれる会社を訪ねるキャッシュ&デリバリーだったのです。
ですから、お客様にお渡しするのに最低でも3日かかりました。
数台の受付分をまとめて、3日に一度早朝起床して、取引していただける企業に、お金と申込書を持って訪問していたのです。
最初の受付が終わったあとに、実は嬉しくて嬉しくて涙を浮かべながら、両親や親友など、いろんな人に電話をかけました。
翌日からも同じように、毎日必死で営業をしていきました。
最初の頃は、休みなしで働いていました。1年目は数ヶ月に一度、休みを取れれば十分でした。
それよりも、少しでもお客様に喜んでいただきたくて、お店にご来店していただいたときに、必ず自分がお店にいなければと、そんな風に思ってあまり休みは取らず働いていました。
1日にゼロ〜数台販売する日が3ヶ月ほど続きましたが、いつも思っていたのは、
ということ。
しかし、こんな風に毎日必死で営業したら、 ある時からお店に来店されるお客様の数が少しずつ増えはじめたのです!