1
/
5

チャレンジできるのは安心の土壌があるから。異色の地域メンバーが語る関東営業グループの立上げエピソード

「チームワークあふれる社会を創る」サイボウズが掲げる理想のもと、国内10箇所目の営業拠点として大宮オフィスが開設されました。所属するのは新規チームである関東営業グループ。その設立のきっかけは、1人の地域在住社員が活動を通して感じた思いでした。バックグラウンドが異なるメンバー4人それぞれの仕事に対する考えや、関東営業グループとして実現したいこととその魅力について語っていただきます。


【話を聞いた人】

伊藤 梓(いとう あずさ)さん

2018年8月中途入社。Web会議メーカーの営業を経てサイボウズへ転職。結婚を期に新潟県へ移住し営業活動を行う。


石塚 郁実(いしづか いくみ)さん

2018年6月中途入社。エネルギー系商社で情報システム部門と営業部門を経験。サイボウズ転職後に育休を取得し復職。


◆荒木 万由子(あらき まゆこ)さん

2021年6月中途入社。前職は建設コンサルタントとして全国の港の調査等を行う。サイボウズ転職後はパートナー営業として活動。


【企画・取材】

勝沢 賢一(かつざわ けんいち)

2008年サイボウズ新卒入社。人事、自治体営業、パートナー営業マネージャーを経て、2022年から関東営業グループ長。その他、営業本部の採用・育成を管轄する営業人材開発部でもマネージャーを務める。



経験はバラバラでも、共通の思いを持って集まったメンバー


勝沢:本日は2022年に本格スタートした関東営業グループの皆さんに集まってもらいました。よろしくお願いします。まず、私以外の皆さんがキャリア入社ということで、今のお仕事と前職について教えてください。


石塚:現在、北関東エリアのパートナー営業としての活動と、同エリアのエンドユーザーさんからの導入相談を担当しています。前職はエネルギー系の商社で、入社当初は情報システム部門でしたが、ジョブローテをきっかけに希望していた営業部門で法人営業を経験しました。


伊藤:新潟県全域のパートナーさんの対応をしています。既存パートナーさんとの活動だけでなく、新しくサイボウズのパートナーになってくださる企業の開拓や、サイボウズ製品を扱っていただくための教育も行っています。前職はWeb会議メーカーの営業をしていましたが、より広い世界を見たいと思い、働き方や製品の強みに魅力を感じてサイボウズに転職しました。新卒から転職して今に至るまで、営業一本で生きてきました。


荒木:私も今の仕事は石塚さんと同じで、パートナー営業とエンドユーザーさんからの導入相談対応を行っています。前職は建設コンサルタントで港湾の企画調査計画を行っていました。全国の港に出向いてヒアリングしたり、計画作成や提案が主な仕事で、お客様のほとんどは自治体関係なので、お堅めの仕事が多かったです。


勝沢:私は営業人材開発部と兼務をしていて、そちらでは営業のキャリア採用や営業本部に配属された新入社員の研修をおこなっています。サイボウズには新卒で入社していて、これまでパートナー営業を2年、人事を3年、営業に戻ってからは公共営業を6年、パートナー営業のマネージャーを2年経験しました。直近、営業のマネージャーをやって、次のキャリアを考えた時に、改めて自身に営業経験が不足していると感じてより現場に近い位置でやってみたいと思ったのと、新しいキャリアモデルとして地域営業にチャレンジしようと思い、今に至ります。こうしてみると、商社、メーカー、コンサルと、それぞれ違った経験をもったメンバーが集まりましたね!




組織として立ち上げることで地域に向き合いたい


勝沢:関東営業グループ設立のきっかけは、新潟で働く伊藤さんの強い思いだったんですよね。


伊藤:2年前に新潟に移住して仕事を始めたのは、家庭の事情による自分の意思でした。そこでの活動を通して、パートナーさんやエンドユーザーさんから「サイボウズが来てくれると思わなかった」という言葉をもらい、これまで東京からの関東エリアへの活動が、思うように届いていなかったことを感じました。新潟担当としてエリアにコミットした活動をすることで、お引き合いが増え、実績を伸ばすことができたので、この活動を新潟だけにとどめず、他のエリアの活動に広げていくことで、お客様を幸せにすることができると思いました。そのエリアが関東で、コミットできる組織として立ち上げることでその地域に向き合いたいと思いました。


勝沢:いきなり関東全域ではなくて、新潟での活動がベースにあったんですね。


伊藤:2年というある程度の期間があって、初めてわかったことなので、移住して活動した経験は大きかったです。


勝沢:経験の中での気付きを社内組織に活かそうとしたんですね。ちなみに、自分のライフイベントに合わせての移住ということでしたが、プレッシャーはありましたか?


伊藤:自分の都合で新潟に引っ越して、自分の希望でそこで営業活動をしたいと言ったので、他の地域営業拠点が既にある中で、自分がどれだけの実績を出せるかプレッシャーはありました。



「広い視野を持てるようになること」と「選択肢が増えることの安心感」


勝沢:関東エリアに営業組織をつくりたいという思いに共感は得たものの、実際のメンバー集めには苦戦したと聞きました。


石塚:私は当時育休に入っていたのですが、伊藤さんから個人的に連絡をもらいました(笑)


伊藤:営業本部のみんなも既にそれぞれのミッションと活動があって、なかなかメンバーが集まらなかったので、石塚さんに「もし、復帰後の所属に迷っているなら、どう?」という話をしました。


勝沢:石塚さんはそのラブコールをもらってどう思いましたか?


石塚:新潟での活動を経た思いを聞いて、すごく共感しました。産休に入る前の私は、東京の一つのパートナーさんとの活動をずっとやっていて、それ自体は不満もないし楽しくやっていました。ただ、新しいことをやってみたいという思いや、個人的な話ですが、地域のための活動をしたいという気持ちもあって、復職した際には、地域営業として関東エリアの活動を希望していました。


勝沢:「新しくやってみたい」と思ったのは何かきっかけがあったんですか?


石塚:きっかけというわけではないのですが、一つのパートナーだけを担当し続けていると、私の性格なのかもしれませんが、そこだけに集中してしまって視野が狭くなっていたことに、一度仕事を離れてみて気が付きました。地域営業に所属することで、他のパートナーやそれ以外の活動も必然的に関わることができるので、広い視野が持てるようになり、自分の今後のキャリアを考える上でも魅力に感じました。


伊藤:石塚さんをリクルーティングする一方で、社内で関東営業グループ設立についての起案をしました。そのときにグループ長の担い手がいないことが課題として挙がりました。


勝沢:そうでしたね。その提案と課題について人材育成担当の立場として伊藤さんと会話をしているときに、ふと頭の中に降りてきたんですよね。「グループ長がいないなら、僕がやったらどうだろう」と。気がついたら「僕ってどうですかね」とそのまま声に出ていました。


伊藤:こっちは「え!良いの!?」って感じでした(笑)


勝沢:サイボウズに入って13年、仲間や仕事に恵まれてきましたし、これからもサイボウズで働き、チームに貢献していきたいと思っていました。営業本部の業務は細分化され、見えなくなっている面があり、​全てを知らなくてもやっていけるという大企業化を感じることもあります。ずっと東京で仕事をしてきて、地域で働いた経験がなかったので、​地域のメンバーとチームワークを築き、本部内の橋渡しになりたいと思いました。また、今マネージャーをやっているけれど、もっと現場やお客様のことを知りたい​し、上を目指すだけじゃない新しいキャリアモデルを作りたいとも思ったんです。そして、無事に関東営業グループの設立が決定し、その後、荒木さんがメンバーとして所属してくれることになったんですよね。


荒木:私はその頃、キャリア入社のオンボーディングが終わったばかりで、パートナー営業に配属された時も東京オフィス所属としてでした。その後、関東営業グループ設立に合わせて、担当していたパートナー様のエリアが一致していたことから関東営業グループに所属することになりました。


勝沢:このメンバーの中では唯一、自分の意思ではなく、辞令を受けて関東営業グループの所属になったケースですね。これって世の中では当たり前に行われていることかもしれませんが、サイボウズでは非常にレアで、自分の意思と関係なく、所属を決められたことになります。それについてはどう思いましたか?


荒木:私はキャリア入社なので、「そういうものなんだ」という感じでした。いろんなことをやりたいと思ってサイボウズに入ってきて、本配属されたものの、実は3ヶ月の研修では自信が持てなくて。IT出身ではない私にとっては、パートナー営業って難しそうという印象が強く、まずはソリューション営業として案件対応力を一つ一つ身に付けていきたいと希望していたのですが、本配属はパートナー営業でした。さらに、すぐに「地域営業に編入ね」と告げられた感じです(笑)でも、何もわからないし、とりあえず身を任せてやっていこうと思いました。


勝沢:荒木さんの本配属には営業人材開発部長として関わっているのですが、もちろん荒木さんのパートナー営業配属には意図があります。自信が持てていないだろうなとも感じていたので。でも、逆に、関東営業グループの立ち上げにおいて、入社したばかりで染まっていない荒木さんの力を借りたかったんです。関東営業は他の地域営業と違って、東京との距離が近いので、住む場所を変えずに担当できます。パートナー営業として不安もある中でも、任されたところでやっていこうと思ってくれたことはありがたかったです。


荒木:そうですね。新しい部署ということで、すぐに活動が始めるわけではないとのことだったので、本稼働に向けた助走期間の中で一つ一つ準備を進めてきました。関東営業のキックオフで、仕事の選択肢を増やすという点もテーマとして挙がっていて、その話を聞いたときに、パートナー営業としての自信が持てないまま、これからのライフイベントを考えたときにも不安があったのですが、むしろ選択肢が増えることによる安心感の方が大きいと感じられたんです。


勝沢:もともと営業本部でも違う部署にいたメンバー同士でしたが、立ち上げ期間の中で、お互いの得意不得意、仕事観や価値観を理解し合い、コミュニケーションや役割分担が円滑になっていきましたよね。




これまでの活動の継続ではなく、なかったものをつくっていく


勝沢:これから関東営業で目指すものとかやりたいことってどんなものがありますか?


伊藤:お客様やパートナーさん同士のITコミュニティのような、これまでこのエリアになかったものをつくっていきたいです。そのためにはこれまでと違う活動を通して、人と人との接点やきっかけづくりをしていきたいと思っています。


勝沢:伊藤さんの新潟での活動が前身になっている関東営業グループだからこそ、新潟と同じようにお客様やパートナーさんとの接点を広げていけるといいですね。


伊藤:はい。関東営業としての活動をこれまでの活動の継続や延長ではなくて、何か新しいこと、例えばイベントの企画や運営をチームとしてやっていきたいです。


荒木:これまでは東京からでは活動がしにくい場所だったかもしれないけれど、いわゆるフロントでの案件対応だけではなく、他の様々な活動があれば、その仕事を通して地域にコミットできそうですよね。


石塚:東京に配属された人もパートナー営業、ソリューション営業という機能の枠に捉われず、何でもありの関東営業であればバランスよく仕事ができる場所になると思います。


今の仕事から飛び出してやりたいことがあるなら、みんな応援してくれる


勝沢:石塚さんはこの中では唯一育休取得経験者ですが、サイボウズの働きやすさや魅力をどのように感じていますか?


石塚:ライフイベントがあっても、自分の希望やこれまでの自分の経験を活かして仕事ができることだと思います。復職するときって、「今会社に存在している仕事の中からどれを選びますか?」っていうコミュニケーションにどうしてもなってしまう。自分のやりたいこと、できることを活かした仕事に就くことが、なかなか叶えられない。こういったことは、ほとんどの会社で起きていると思います。そうではなくて、別に復職がきっかけでなくても、仕事を通して自分のやりたいと思ったことをどうやって実現するかをチームで考えて、仕事のあり方を柔軟に変えていける文化がサイボウズにはあると思います。「こうじゃなきゃいけない」というのがない状態であり続けられることが魅力かなと。


伊藤:関東営業グループもトップダウンでできた組織ではなくて、現場が立ち上げたいと思ったグループだからこそ、組織やメンバーに対して真剣に向き合うことができているのだと思います。


荒木:私はそもそも、地域営業は自分には関係ないと研修中は思っていました。地域採用だったキャリア入社同期の話を聞いていると、プロモーションのこととかも色々できて楽しそうだと思いつつ、自分には関係ないかなと。けれどもリモートワークが普及して関東営業に所属して、東京にいながらも地域営業として導入相談やプロモにも携わることができるので、これからが楽しみです。


勝沢:私は大宮オフィス開設時の総務部や営業アシスタントメンバーのサポートにすごく感謝しています。オフィス開設の面倒な部分を全部やってもらいましたから。こちらはサイボウズブランドを使って新しい拠点をつくるといった、やりたいことを叶えさせてもらっています。でも、これはオフィス設立だけではなく、これからの活動にも言えると思っていて、チャレンジする気質は新規部署としてベンチャーでありながら、安心安定のサイボウズブランドを使わせてもらえる。全てがベンチャーなら、不安の中のスタートになるのに、安定した基盤があるおかげで新しい仕事に集中できる。このチャレンジをサイボウズの他のメンバーもどんどんやってほしい。今の仕事から飛び出してやりたいことがあるなら、みんな応援してくれると思います。


何でもできるからこそ、自分で考えて活動をつくっていくことが大切


勝沢:これからどういった方と一緒に働きたいですか?


伊藤:私たちの活動に共感してくださる方、地域のために考えて活動をつくっていける方に来てほしいです。今ある活動が正解ではなく、一緒に試行錯誤していきたいですね。


石塚:幅広い経験をしたい人にも向いていると思いますし、シンプルに地域を愛する方、地域のために働きたい方もモチベーションを持って働けると思います。


荒木:テレワークも進んでいるから、必ずしも地域に住む必要はないけれど、そのエリアのお客様やパートナーさんは地域に根付いて活動されています。サイボウズではこれまで関東エリアは地域のために働きたいと思っても、その方法が東京からの出張対応だけでした。関東営業グループが立ち上がったことで、住んでいる地域のために働けるようになりました。


勝沢:まだ立ち上げたばかりのベンチャー企業のような関東営業グループですが、安心の土壌の上でチャレンジできる環境があります。たくさんの方のエントリーをお待ちしています。



企画:サイボウズ関東営業グループ / 撮影:小林 陸 / 取材:勝沢 賢一 / 執筆:石塚 郁実

サイボウズ株式会社's job postings
21 Likes
21 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Kenichi Katsuzawa's Story
Let Kenichi Katsuzawa's company know you're interested in their content