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大規模サービスで新卒のデザイナーが新機能をリリースする力 Cookpad Designer Interview #03 よーた×にいづま

まずは自己紹介から

よーた:レシピサービス開発部のデザイナーよーたです。2022年に新卒デザイナーとして入社しました。普通の大学に通っていたのでこれまでデザインは独学で勉強してました。


にいづま:買物サービス開発部のデザイナーのにいづまです。クックパッドには2015年に入社し、子会社出向や育休なども経て、現在は買物サービス開発部でサービスデザイングループのグループリーダーをしながらデザイナーをしています。サービス開発以外には、クックパッドのデザイナーの魅力をお伝えすべく、今回のようなnoteを書いています!



さて、よーたさんは今年入社されて、レシピサービスに配属されましたが、それ以前にもクックパッドでインターンをされていたんですよね。インターンのときはどんなことを?

よーた:2020年10月にインターンとして入社してから、色々な部署を少しずつ経験しました。一番初めはクックパッドWebのデザイン、クックパッドマート、新規事業。それから新卒で入社して、配属がレシピサービス開発部になりました。


にいづま:すごい!新卒で、すでに4部署も経験しているんですね。

よーた:はい。最近は同じ部署の先輩デザイナーの平塚さんと一緒にサービスを考えていて、7月には新機能「のせる」タブをリリースしたり、とても楽しいですね。前回の平塚さんのnoteにも書いてあったと思うんですけど、「のせる」タブは影響範囲の大きい機能追加だったので、デザイナー2名体制で取り組みました。それぞれが施策オーナーも兼務しつつ、コンセプトからUIまで作り込んでいくプロセスはとても楽しいものでした。

にいづま:平塚さんもインタビューで、「デザイナーが2人だから、議論しながらどんどん形になっていくのがすごく楽しかった」と言っていました。

よーた:平塚さんは、体験の中からどんどん楽しいUIを作れちゃうのが素敵だなと思っています。グラフィックとUIの中間みたいな感じですかね。一方、僕は溶け込むようなUIとか、シンプルで触っていて気持ちが良いUIが好きなんです。

同じデザイナーではあるんですけど、得意なデザインがお互い若干違う気がしています。僕は平塚さんのデザインがすごく好きなので、今回は平塚さんが楽しさをどんどん形に出来るように、使いそうなパーツをFigma上で先回りして作ったりとかしていました

にいづま:それは平塚さんもやりやすかっただろうな〜。作りたい世界観を考えながら、そのテンションを保ったままどんどん作業を進められそう。ちょっと手術中の助手みたいなのを想像しちゃった・・・(笑)

(Figmaには大量のデザインの痕跡が・・・)

よーた:それぞれ「のせる」という体験の中でレシピ側は僕、つくれぽ側は平塚さんと役割分担があったので、別にどちらがメインで、サブとかはないんですけど、作業が早く進むし、先輩のデザインを作っていく過程を横で見られるのってレアじゃないですか(笑)。具体的なUIデザインをする前に、コンセプトからたくさん話し合ったので、気がついたら自分の意見も遠慮なく話し合えるようになっていました。

(そうして生まれたのせるタブ。料理のアイデアにも出会えます)

「実はあまり料理しないんです・・・ 」だからこそ、とにかくとにかく沢山のユーザーさんと話す!

にいづま:よーたさんは、クックパッドのデザインをするうえでどんなことを意識していますか?

よーた:あまり自分を頼りにしないで、周りに聞きますね。僕は実家ぐらしで、実は料理もあまりしないんです…。クックパッドは自分とは性別や生活スタイルも違うユーザーさんが使ってくださっていると思っています。

そういう中で、例えば自分が良いと思ったコミュニケーションがドライすぎてクックパッドっぽくないとフィードバックをいただいたり、文言ひとつとっても感覚の違いを感じることがありました。もちろん、ユーザー感覚を身につける努力をしないわけではないんですけど、今はまだ深く理解できていない認識はあるので、最終的には全部自分で判断するのではなく、チームの仲間に聞いていくことを大事にしています。

にいづま:なるほど。そうはいっても、自分と違うタイプのユーザーさんを「想像」しながらつくるのは難しいと思うんですけど、よーたさんの中で参考書的な、ネタ帳みたいなものはあるんですか?

よーた:とにかくユーザーさんとお会いして、たくさんお話を聞こうと思って、オンラインでのユーザーインタビューを積極的に行っています。自分の担当ではないユーザーインタビューも見学させてもらったりしています。



(クックパッドには毎週インタビューが出来る仕組みがあり、
デザイナーが積極的に活用しています。)

今月もユーザーさんの理解や自分の検討している施策が本当にユーザーさんの価値になるのか?を学ぶために、1人でインタビューをしてみました。やはり実際にお話をして聞いてみるのが大事だと思っていますし、それが実現できるくらい、たくさんの方が使ってくださっているサービスというのは、とてもありがたいことです。

にいづま:そうですね。クックパッドは月間利用者数が5,500万人です。重みのある数字ですよね・・・。私の所属している買物サービス開発部もよくユーザーインタビューをしているのですが、レシピとは少し違ってお買い物の話などを中心に、日々の献立ぎめについてお話を伺ったりしています。

「これは良いデザインだ!!」と思っても、しょせんデザイナーが良いと思っているだけ。

にいづま:話は変わりますが、入社前から自分でアプリをつくったりしていたんですか?

よーた:そうですね。中学生のときに、遊びでアプリを開発したんです。

にいづま:中学生で遊びでアプリを開発!!!すごい!!!\(^o^)/

よーた:最初はエンジニアみたいな感じだったんですけど、高校生のときにアルバイトした職場でUIとかUXとか、アプリのデザインを知りました。そこから、機会があってアプリのUIデザイナーとしてアルバイトをはじめました。Webの開発も好きだったので、自分でデザインをしてフロントもちょっといじりながら、ABテストなどで数字を伸ばすの経験をしました。自分の具現化したアイディアに反応が返って来て、実際に使ってもらえているんだ!と実感できるのが楽しくて…!

にいづま:クックパッドでも「リリースしてからが本番」とよく言いますが、ABテストなどで反応を見て改善をしていく姿勢は、学生時代のアルバイトで身についていたんですね。

よーた:正しくできていたのかはわからないんですけど、そういう習慣はついたかもしれないですね。僕らデザイナーが「これは良いデザインだ」と思っても、しょせんデザイナーが良いと思っているだけじゃないですか。

にいづま:そうね(笑)たしかに、良いと思っているものを出したところでそれがみんなにとって本当に使いやすいかは、リリースしてみないとわからないし、スピーディーな改善には、頭でっかちにならないのが大事!

よーた:ましてやクックパッドみたいに、月に何千万人という方が使ってくださる大きなサービスで、こんなにライトに「UI変えてチャレンジしてみよう」と言ってくれる会社はあまりないと思うんですよ。それぞれのデザイナーの想像力で、いくらでも大きなトライができる事業と環境がいいです!

にいづま:リスクもあるけれど、サービスをアップデートし続けるにはチャレンジは大事ですよね。今回、よーたさんの担当した新画面「のせる」も、タブが増えるという割と大幅なアップデートでしたけれど、リリース後にご意見がたくさん来ましたよね。一部UIに分かりにくい部分があり、そこに対してネガティブなご意見も多かったと思うのですが、どのように対応したのですか。

よーた:リリース前に、ユーザーさんからのご意見をリアルタイムでウォッチ出来るSlackチャンネルを作ったりして、リリース後の反応に気づきやすいように準備していました。そのため、ユーザーさんから「つくれぽ検索がなくなって困る」というご意見がたくさん来たときに、「検索機能はこちらにあります。」というご案内をすぐに出せたり、機能追加を実装して翌週のリリースにのせることが出来ました。

デザイナーだけではなく、PO・PM・オーナーエンジニア・他部署のQSなど、関係者を巻き込みながら、お互いに「これ大丈夫?」「抜けてる対応無いかな?」と声をかけながらスピーディーにすすめられたのは良かったです。

大きく数字を動かすために、大きいアイデアだけをだそう!と決めて挑んだ

にいづま:入社して4ヶ月ですが、すでに大きな施策をリリースする経験もできて楽しそうですね。「のせる」をつくるきっかけって何かあったのですか?

よーた:実は入社後、配属されて1週間目に「レシピやつくれぽ投稿を増やす施策を考えてみて!」と言われました。そこで全然文脈の違うアイデアを3種類提案したんです。そのうちの1つが「のせる」的な話で、僕はクックパッドアプリには投稿タブを絶対真ん中につけるべきだとプレゼンしました。

にいづま:なぜそう思ったんですか?

よーた:配属初日にチームの現状や目標を聞きました。そうのうえで、達成率や既存施策を見たときに、目標に対してはインパクトの小さい改善が多いように感じました。これだけでは絶対に大きく数字は動かないなと思って、自分は「大きいアイデアだけをだそう!」と思ったんですけど、そのうちの1つが投稿タブの新設でした。

にいづま:なるほど。俯瞰して物事を見る力があって、とても良いー!

よーた:ちょっと話が変わりますが、にいづまさんのいる買物サービス開発部は、買い物という領域で新しい価値を作るところに力を入れていると思うのですが、僕のいるレシピサービス開発部とお互いに強みを生かし合っていけたら、クックパッドがもっとパワーアップする思うんですよね。

にいづま:そうですね。今はまだレシピと買い物がうまく馴染めていないと感じています。自然なユーザーさんの体験の中に、もっと便利に使えるものとして買い物機能を出していきたいと思っています。最近、レシピ詳細に材料に紐付いた食材を表示しる試みなども始めて、ちょっとずつお互いの領域が交わっていきそうな気配がしてます。

よーた:一緒にやりたいです。クックパッドマートアプリ単体だけでできることも沢山あると思うのですが、レシピアプリの中にある買い物だからこそできることも沢山あると思います。先日、にいづまさんと「レシピ投稿」と「買物」で何かコラボできないかと、ラフにペアデザを30分くらいできたのも楽しかったです。すぐにリリースできるほど具現化しなくても、定期的に楽しいことを考えてアイディアを温めたいですよね。

にいづま:ぜひ!!クックパッドで買い物をすることで、もっとレシピを投稿したくなるようなアイデアとか、できることはいろいろあると思っています。お互いもっと情報交換とか壁打ちしていきましょう!

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