こんにちは! 株式会社コーボーの人事 梁瀬です。
私は普段当社の人事として、社内の研修企画や講師を担当しています。当社では約5年前から育成に注力し始め、階層別や職種別など幅広い研修を行ってきました。
今回、非常に貴重なご縁をいただき、株式会社VOLLECT(2025年2月よりエン株式会社にグループイン)に対し、ロジカルシンキング研修を提供させていただく機会を得ました。
事業会社の人事でも数字を作ることができる!第3弾です。
是非ご覧ください。
研修実施の背景
VOLLECT社の代表である中島さんとは、私が新卒時代を過ごしたインテリジェンス(現・パーソルキャリア)出身という共通点があります。 2022年には業務効率向上の研修を実施させていただき、その後、同社の人事制度設計のコンサルティングにも携わらせていただくなど、良好な関係を築かせていただいていました。
(当時のストーリーはこちら:https://www.wantedly.com/companies/cooboo/post_articles/390526)
そんな中、2025年7月に当社顧問の齋藤が関わった評価制度上の打ち合わせの中で、中島さんより「社員の思考力をさらに高めていきたい」というニーズを伺いました。 当社の研修内容を共有させていただいたところ、ぜひ実施したいとのお話をいただき、提案からわずか半月ほどで実施に向けて準備を進める運びとなりました。
(全20名に対し、研修を実施!皆さんとても前向きに研修へ参加してくれました)
熱気あふれる研修当日の様子
研修は、私(梁瀬)がメイン講師を務め、サポート役として顧問の齋藤も同席しました。 VOLLECT社の皆さんは非常に前向きで、研修開始直後から活発な議論が交わされました。私自身、久しぶりの外部研修でしたが、まるで自社の研修(ホーム)のような温かさを感じ、楽しみながら進行させていただきました。
研修は、インプット(理論学習)とアウトプット(演習)のバランスを重視。ロジカルシンキングの基本的なフレームワークを学ぶ10個のミニワークと、チームで課題に取り組む7個のチームワークで構成しました。
(最後はVOLLECT社の実務に即した超実践的な商談をロールプレイ!)
超・実践的ロールプレイ
研修のクライマックスは、VOLLECT社の実務に即した、超・実践的なロールプレイです。
「VOLLECT社の採用コンサルタントとして、クライアントに対し、実際のKPIデータを分析し、契約更新につながる具体的な課題解決策を提案する」
というお題で、各チームが分析と提案をまとめ、クライアント役の講師陣(私と齋藤)にプレゼンを行いました。
最初のチームは、「スカウト送信数の改善」や「内定承諾に至らなかった理由の究明」といった具体的なアクションを提案。しかし、クライアント役からは「それは把握しているので、もっと抜本的な対策が欲しいのですが…」「課題解決に繋がる根本的な原因は何だと分析していますか?」と、あえて厳しいフィードバックを投げかけました。
発表メンバーは一瞬言葉に詰まり、悔しい表情を見せていました。実務でも起こりがちな「事象への対処」に留まらず、「根本原因の特定」に基づいた提案の難しさを体感していただけた瞬間だったと思います。
続く2つ目のチームは、特に「カジュアル面談からの移行率」に着目。カジュアル面談が「候補者判断をしない場」であるという定義をクライアントと再確認した上で、その場での魅力付けやコミュニケーションの質を高めるための具体的な支援内容を提案。その積極的な姿勢と課題特定の視点は、クライアント役からも高く評価されました。
双方のチームが限られた時間の中で知恵を絞り、力を尽くしたプレゼンは、発表チームだけでなく、オブザーバーとして参加していた他のメンバーにとっても、非常に学びの多い、刺激的な時間になったのではないかと思います。
研修の成果
研修後のアンケートでは、ありがたいことに「研修満足度100%」「講師満足度100%」と、非常に高い評価をいただくことができました。
参加された方からは、以下のような嬉しいフィードバックを多数いただきました。
- 「ロジカルシンキングと言っても、自分が本当に理解できているのかどうか不透明な部分が多かったので、具体的なフレームワークや考え方を教えていただき、非常に勉強になりました。これからの業務に必ず生きてくると思うのでとても良い時間になりました。」
- 「非常にわかりやすく、ワークも多めで楽しみながら習得できました!普段中々見ることのできない、コンサルチームの提案(ロールプレイ)を見れたことも非常に学びになりました。」
- 「VOLLECTにあった準備をされてきたと実感でき、インプットとアウトプットのバランスが非常に良かったです。」
これ以上ないお言葉に、講師として大きな喜びを感じると同時に、身が引き締まる思いでした。
研修は「きっかけ作り」
私は常々、研修はあくまで「きっかけ作り」にすぎないと考えています。スキルは、「知っている」状態から、「使える」状態になり、最終的には「無意識に使いこなせている」状態になって初めて、真価を発揮します。
そのためにも、日常生活や業務の中で、常に「なぜ?」「本当にそうか?」「本質的な課題は何か?」と問い続け、論理的に考える癖をつけることが何よりも重要です。
今回の研修が、VOLLECT社の皆様にとって、その「きっかけ」となり、日々の業務で思考力を実践し続ける一助となれば、これほど嬉しいことはありません。 これからも是非学んだことを育んでいただきたいと思っています。
人事として、枠を超えて挑戦し続ける
今回の研修実施は、私個人にとっても大きな挑戦であり、学びとなりました。 私は人事として、自社の採用や育成に携わるだけでなく、そこで培った経験や学びを、社内・社外問わず還元していきたいと思っています。
社外に価値を提供しようとすることで、自社の中で当たり前になっていたノウハウを改めて体系化し、言語化する必要に迫られます。そのプロセス自体が、自社の取り組みを客観的に見つめ直し、洗練させることにつながります。そして、そこで得た新たな視点や知見を、再び社内にフィードバックする。この好循環を生み出すことが、人事としての私の役割の一つだと考えています。
以前から密かに思っている、 「採用にかけるお金などは全部私が稼いでくるので!」という未来を現実化するために 、一つ一つの仕事に丁寧に、真摯に向き合い続けたいです。
そして、こうした「自身の仕事の枠や、可能性を決めつけずに挑戦を続ける」姿勢こそが、私たちコーボーが求める「自走力」の核となる部分だと信じています。
最後に
最後に、このような貴重な機会をくださった株式会社VOLLECTの中島さん、そして研修に真摯に参加してくださった社員の皆様、本当にありがとうございました。 そして何より、私の新たなチャレンジを「いいね!やってみなよ!」と温かく見守り、いつも応援してくれる代表やコーボーの仲間たちに、心から感謝しています。
この記事を通じて、コーボーの「人」と「成長」に対する熱い想いが、少しでも皆様に伝わりましたら幸いです。 私たちのこうした姿勢やカルチャーに共感し、共に挑戦し、成長していきたいと思っていただける方と、いつかお会いできることを楽しみにしています。