「HRチームの使命は、組織や人と向き合いながら、事業を前に進め続けることです」
そう話すのは、oViceの1人目人事として1年で10名→130名のグローバル組織を構築してきた人事責任者の宮代( @ShunyaMiyashiro )。HRチームメンバーも増えた今、リモート組織の「新しいグローバルスタンダード」を目指していると言います。
今回はそんな宮代が現在のグローバル組織づくりの過程で何に取り組んできたのか、採用において大切にしてきたことは何なのかなどインタビューしました!
宮代 隼弥(Shunya Miyashiro) 2020年11月、人事の業務委託としてoViceに関わり始めた。自らHRチームを立ち上げ、採用数やエンプロイーエクスペリエンス(従業員満足)の向上に貢献。2021年5月に正社員として入社し、現在は人事責任者を担当している。 ー宮代さんがoViceに入社した経緯を教えてください。
2020年の8月頃、昔から交流があった現日本事業統括の 重神さん からオファーを受けたことが、oViceを知ったきっかけです。当時はHR領域のスタートアップのボードメンバーとして働いていたので、転職は全く考えておらず、何度もお断りをしました。しかし、代表のジョンさんやメンバーと話しているうちに、徐々に「この人たちと働いたら楽しそうだな」と惹かれ始めて。人事としてのオファーだったので、HR領域のナレッジや知見を積める良い機会になりそうだと思い、コンサル的な関わり方を始めることにしました。
(現日本事業統括の重神のインタビュー記事はこちら)
ーどんな役割を担当されていたんですか?
僕が関わり始めた頃のoViceは、創業メンバーで組織を運営している状態。人事の専門チームはありませんでした。ジョンさんからも「人事よろしく!」と丸っと任されるような状況だったので、まずは組織の理想と課題を言語化し、オープンに情報共有できる仕組みを作ることに。MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)からタスクの手順に至るまで、社内のあらゆることをドキュメント化して、Notionにまとめることから取りかかりました。
(oViceのミッション・ビジョン・バリュー ※ 採用情報ページ より)
関わり始めて2ヶ月が過ぎる頃には、組織の現状がある程度オープンになり、不足している役割や人物像が分かってきて。そこからは、採用活動にも力を入れ始め、面談も担当するように。すると、あっという間にカレンダーは面談とタスクで埋め尽くされ、最初は40時間と決めていた業務時間も、60時間、80時間と、どんどん増えていったんです(笑)。
ー想定の2倍近く働くようになったんですね(笑)。その後、2021年5月には正式に入社されましたが、決め手はなんでしたか?
これから伸びていく「バーチャル空間」市場の中で、oViceが成長していくのを確信できたことが大きいですね。サービスリリースからわずか8か月で年間経常収益(ARR)1億円を突破するなど、SaaS事業として異例の速度で成長する様子を見て、フェーズが変わり続けていく組織で、HR領域をゼロから経験したいと思うようになりました。
さらに、oViceが持つ会社の文化が、自分自身の“なりたい姿”と重なっていたことも、背中を押してくれて。裁量が大きく、自分で意思決定しながら物事を進めていけるoViceこそ、自由と責任の両方を持ちながら熱中して働ける理想的な環境だと気づいたんです。
ー「事業の可能性」と「理想の働き方ができる環境」に魅力を感じたんですね。現在、宮代さんは人事責任者を担当されていますが、どのような組織になることを目指していますか?
oViceが「リモート組織の新しいグローバルスタンダード」だと認知されるようにしたいと考えています。今後リモートワークを導入する企業は増えていく。物理的に距離が離れていることで起き得るコミュニケーション上の課題を解決し、 「人々の生活から物理的制約をなくす」 というMissionを達成するためには、まずは自分たちが理想的な働き方を体現する必要があると思っています。
HRチームにおいては自分たちが目指す姿を 「Rock(自分達が良いと思うものを伝える)」 、 「Playfulness(遊び心を持って進める)」 、 「Go beyond(制約を責任と共に飛び越える)」 という3つのキーワードで定義しています。
全ての人事施策をこの3つを満たすように設計し、プロダクトはもちろん、会社自体の在り方を通じて、世の中にリモート組織の新しい可能性を発信していこうと考えています。
ー理想の組織を目指す上で、一緒に働く仲間選びはとても重要になってくると思います。採用において大切にされていることはありますか?
最も重要視しているのは、カルチャーフィットです。どれだけ優秀な方でもカルチャーを満たしていなかったら採用しないし、無理に口説くようなこともしません。また、面談と面接だけでお互いを100%理解し合うことは難しいので、実際に働いてみるお試し期間を設置。その期間中は、関わる事業部のリーダーや僕が、候補者との 「1 on 1」 を毎週実施しています。 「働く上での違和感がないか」「どうすればパフォーマンスが出しやすいか」 を確認し合いながら、会社と候補者の両者にとって最適な関わり方を模索するようにしているんです。
ー1ヶ月の試用期間で「1 on 1」を8回もする組織は、なかなかないと思います。相当力を入れているようですね。それでは、今後HRとして挑戦していきたいことを教えてください。
大きくは2つあります。一つ目は、転職したい会社として想起されるようにすることです。資金調達のリリースなどによって、ありがたいことにプロダクトの認知は広がってきました。その一方で、会社の中身やカルチャーはまだまだ知られていません。今後は、採用広報を強化して、会社自体を知ってもらえるようなコンテンツの発信量を増やしていきたいと思っています。
二つ目は、日本だけではなくグローバルにものを見ながら、組織作りを行える人事チームを組織することです。現在oViceでは、グローバルも含めると130名のメンバーが働いています。そして、その数はこれからさらに増えていく。そうした中で、事業を展開していく国ごとの特性や状況に合わせた人事施策を打てるように、全体と部分をバランスよく見ながら、プロアクティブに動けるチーム体制を作っていきたいです。
(先日oViceで開催された採用イベントの様子 ※当日のアーカイブ動画は こちら )
ーHRの人員も増やしていくんですね。どのような人と働きたいと考えていますか?
関わり始めてから1年間は一人で行っていたHRですが、先日メンバーが入ったこともあり、改めて、HR組織として大切にしたいカルチャーを言葉にしました。
このカルチャーに共感し、自らそれを体現できる仲間と一緒に、組織作りをしていきたいと思っています。
※最近グローバル全体でHRチームのMVVをまとめた内容はこちらのnoteにまとめられています
HRチームの使命は、組織や人と向き合いながら、事業を前に進め続けることです。そのために一切の妥協をせず、大きな責任のある役割を、楽しみながらコミットできるチームを作っていきたいと思います。
(文/佐藤 取材・編集/森園)
僕の趣味は自宅の作業スペースをアップデートすることです。ガジェットが大好きなので、自宅を改築するセットを自分で買って、通信環境を改善したり、長時間の作業も心地よくできる方法を日々模索しています。
また、週末にサウナに通うのも趣味の一つです。サウナでスッキリしてから、休憩室で振り返りや次週の準備をじっくりとする。誰にも追われず自分のペースで過ごせるこの時間が、心のリフレッシュになっているんです。
集中して良い仕事をし続けるためには、自分にとって最適な仕事環境やルーティーンを用意するのが、不可欠だと思います。フルリモートで自由に働けるoViceだからこそ、場所の制約なく、色々と試せるのが楽しいですね。
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