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【カウンセラーの思い】頑張らなくていい、そのままの自分でいられるサポートを|大久保 弘二さん

目次

  1. 自己紹介
  2. 時代による変化を頭では理解しつつも追いつかなかった気持ち
  3. 思考が変わり行動が変わって得たもの
  4. Smart相談室を一緒に作る喜びと責任を感じて


大久保 弘二(おおくぼ こうじ)
国家資格キャリアコンサルタント

1. 自己紹介

 こんにちは。初めまして、大久保弘二と申します。

私は総合ITベンダーにて就業管理、給与計算といった労務管理から始まり、HRビジネスパートナーや職場マネジメント、メンタルヘルスなど人事関係の仕事に長年に携わってきました。

50才を過ぎて将来のキャリアが不安になり、キャリアコンサルタントを始めいろいろな資格を取得し、現在副業でカウンセラーとして活動をしております。

 私は引っ込み思案で、小さいころからあまり人と積極的に話すようなタイプではありませんでした。自分の話す内容に自信がなく、これを話したらどう思われるだろうと考えてしまうあまり、グループの輪に入っていても周りの人の話を聞いているだけというとてもシャイな性格でした。

2. 時代による変化を頭では理解しつつも追いつかなかった気持ち

 では、そんな私がなぜキャリアコンサルタントの資格を取ろうとしたのか、きっかけをお話します。

冒頭申し上げた通り、50才を過ぎてからある転機を迎えました。今でこそ当たり前になりつつありますが、当時は180度世界が変わるぐらい私にとってはとても衝撃なことでした。

私の勤める会社は、個人に沿ったアサイメントによる異動がメインで、数年同じ業務に従事していると新しい業務を任せてもらうことができ、それが私にとって幅広い経験を積むきっかけとなり、それが財産となってました。

また、教育も体系立てて確立されているため、このクラスになったら必要な研修を受けるようにと会社主導での教育が行われておりました。

ところが、VUCA時代の到来により社会環境が大きく変わり、人的資本経営の考え方が取り入れられ、自律的にキャリアの選択をするJOB型制度をはじめとしたキャリアオーナーシップに移行されたのです。

 当時はまだ先駆者的な取り組みだったこともあり、会社の方向は正しいと頭では理解しつつも30年近く経験したこととは真逆の方向になることに「なんで今さら」という気持ちでした。

また定年退職まではまだ10年もあり、「このまま逃げ切れる年齢でもない」との思いもあり、今後のキャリアをどうしたらよいかととても不安でとても悩んでいたので、キャリア相談に駆け込みました。

・役職離任になると給与が下がり、定年退職後の仕事も保証されているわけではない
・一方で定年退職後何もせずに家でゴロゴロしていることだけはぜったい避けたい
・就社はしたものの自分の強み、社会に通じるものが何かがわからない

 など、自分の思いを話したところ丁寧に聴いてくれて、的確な質問をされたことで自分の気持ちがどうなのか、自分の中で内省することで整理ができ、どうすればよいのかを考えることができました。

 当時を思い返すと、自己一致できていない状況にとても不安になり、どうすれば良いのかを考えられなくなっていましたが、キャリア相談によって自分の目の前の現実と一致させることができたのだと思います。

 会社には言ってませんが、自分の強みとは何かなど自己理解を深めることができたことで転職活動もしました。最終的には、転職先の最終面接前にお断りをして今の会社に留まることにはなったのですが、強みを活かしてダイレクトスカウトいただける領域があることが分かったことは、自分の市場価値を理解することにもなりましたし、転職はこのようにするのだという良い経験にもなりました。

 このような転機のときに、誰かに相談することができれば同じような悩みやモヤモヤで自己一致できていない人のサポートができるのではないかとの思いから、キャリアコンサルタントの資格を取得することになったのです。

3. 思考が変わり行動が変わって得たもの

 その一連のきっかけにより、シャイで引っ込み思案だった私が、「周りを気にしてもしょうがない」、「言いたいことは言おう」と思うようになり、自分の考えを話すことで行動も変わっていきました。

思いを伝えることで、相手との距離感が近づき、よりお互いを理解することに繋がり、自分の意志とは違った方向にはいかず、納得した形で物事が進むようになり、生きることをとても楽に感じられるようになりました。

 今では、自分の進むべき方向が見え、資格取得の養成講座の仲間との勉強会やキャリアコンサルタントのコミュニティへの参加、公認パラアスリート指導員になり障がい者スポーツ競技のサポートなど、共通のことを通じて社外の人と繋がることができました。

 会社に左右されるものではなく、個人としてそのまま受け入れていただけて、会社を退職した後いつまでも繋がれることは人生にとって貴重であり、キャリアを豊かにしてくれるものであると改めて感じました。

4. Smart相談室を一緒に作る喜びと責任を感じて

 そんな折、支援をするための活動先を探してWantedlyに登録したのがきっかけでSmart相談室と出会いました。

Smart相談室は、働く人の「モヤモヤ」を解消し、「個人の成長」と「組織の成長」を一致させるサービスであること。ここにとても共感し、すぐにコンタクトをとりました。

 三浦さん鵜飼さんと面談をさせていただいた際には、カウンセラーとしての「覚悟」の確認と「任せられる人」かを見定められているのだと私は感じました。

 ご縁をいただきジョインさせていただいたあと、実際の相談を受けるのですが、内容もいろいろでご自身の仕事のこと、プライベートに関すること、心と体のこと、ハラスメントなどの相談が入ってきます。

あたりまえのことですが、同じ仕事のことであってもひとりひとり相談内容は異なります。相談が終わると全身が汗まみれで、相談者さまがどうだったのか振り返りをしている日々です。

その異なる相談をきちっとお受けするために私自身もカウンセラーとして継続的な学びが必要となりますが、Smart相談室はそのスキルアップのサポートが充実していて素晴らしい環境です。

 毎月開催されるスキルアップ研修とGSV(グループスーパービジョン)では、鵜飼さんがわかりやすく丁寧に説明してくださいますし、他のカウンセラーの方のコメントを聞いて捉え方の多様性を学ばせていただいております。

藤田さんはいつも「カウンセラーの皆さんあってのSmart相談室」とおっしゃっており一緒に作り上げている喜びを感じています。それと同時に任せられている「責任」の重みを受け止めて相談を受けています。

 私がカウンセラーとしての心掛けていることは、相談者さまの心の中にあるモヤモヤやお悩みを、話したいことを話したいだけ話していただける、頑張らなくていい、そのままの自分でいられるようにサポートすることです。

 Smart相談室には200名を超える多くのカウンセラーの方がいらっしゃいます。一緒に研修していて感じることは、みなさんさまざまな立場でいろんな経験を積まれた素晴らしい方々ばかりということです。ですので、安心して相談してみてください。

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