ABABA広報の尾上です。
ABABAは昨日、『ABABA』『ABABAアルムナイ(アバクル)』に続く新サービス『REALME』をリリースしました。
今回はABABAの原点である「隣人を助けよ」の思いと、データドリブンでサービス開発を進めるカルチャーが生んだ新サービス『REALME』についてご紹介します。
就活版全国共通模試『REALME』とは
このほどリリースした新サービス『REALME』は、AI面接で可視化した能力を志望する企業の最終面接まで進んだ就活生の能力と比較することで、エントリー前に内定を獲得できる可能性(内定判定※1)を確認できるサービスです。
内定判定を行う就活生は『REALME』でAIと30分程度の面談を実施。その対話内容をもとに、新卒採用において重要視される35の項目をもとに14の能力※2が点数化されます。その結果と「志望する企業の最終面接まで進んだ(絶対評価に基づく合格基準を突破している)就活生の平均能力値」を比較することで、エントリー前に志望企業の「内定判定」を確認できる仕組みです。
<『REALME』利用フロー>
① AIとの面接で能力を定量化
② 志望企業を一覧から検索
③ 志望企業の内定判定※1を確認
④ 14の能力※2ごとにフィードバック
※1 10段階評価:A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+,E
※2 「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「関係性構築力」、「チームで取り組む力」「伝達力」、「組織的行動能力」、「問題解決能力」、「マネジメント資質」、「自己実現力」、「自己研鑽力」、「柔軟性」、「ストレス耐性」、「やり抜く力」、「成長意欲」
◼︎内定率を高めるためのコンテンツ
『REALME』はAIとの対話内容をもとに、志望企業の合格ラインに達していない能力を伸ばすためのフィードバックや学習コンテンツを提供します。
●就職活動において重要視される14の項目におけるフィードバック
●志望企業の合格ラインを超えている就活生とAIの対話内容
●自分と同じ経験やアピールポイントについて話した就活生の自己PR・ガクチカ・価値観
これらをテキストで確認することができ、合格ラインから逆算した自己分析が可能になります。
◼︎ABABAが『REALME』を提供できる理由
データドリブンのカルチャーが爆速の開発を後押し
当社は既存サービスとして、最終面接まで進んだ実績を持つ就活生だけが企業からスカウトを受け取れるプラットフォーム『ABABA』を運用しています。
就活生・企業の双方にとって採用の効率化を実現できる当サービスはリリースから4年で年間4万人の就活生と1650社の企業が利用するまでに拡大しました。
日本の新卒採用活動における最終面接の役割は、そこまでの選考フローで内定を出せると判断した候補者の中から、入社意思の強さや他の候補者との相対評価をもとに人材を抽出することだとされています。つまり、最終面接まで進んだ就活生は仮にそこで不採用になったとしても、その企業の絶対評価基準に基づく採用要件を満たしていた人材であると言い換えられます。
この事実に気づいた当社は、あらゆる企業の採用要件を定義することができれば、最終選考まで進んだ企業名をもとに『ABABA』経由の内定率をさらに向上させることができると確信。これまでに蓄積した累計7万人の就活生の選考過程に関するビッグデータや採用要件のヒアリングをもとに、最終面接まで進んだ就活生の能力値という形で採用要件を可視化する取り組みを約1年前から進めていました。
そうした取り組みを進めていた最中に思いついたのが今回のサービスです。AI面接の部分については生成AIを活用したコンサルティングを行うEdgeX社のお力を借り、その後のフィードバックや学習コンテンツという部分でABABAの持つビッグデータを形にすることができました。日頃からデータに基づく意思決定を大切にしているABABA。そんなカルチャーが根付いていたからこそ、着想から約半年という速さでリリースまでこぎつけることができたと考えています。
代表が語る『REALME』を開発したきっかけ。
就活を通して自殺まで考えた親友の言葉で気づいた就職活動の課題とは?
ABABAを創業するきっかけとなった親友と去年の夏に再会しました。
4年前、彼は大手広告代理店の最終面接まで進んだものの不採用となってまい、うつ状態に。自殺を考えるほどの強烈な自己否定を経験しました。
そのつらい経験を打ち明けてくれた親友のために何かできることをしたいという思いで「最終面接まで頑張ったことが評価されるシステム」である『ABABA』を開発し、今に至ります 。
その彼も最終的には日本を代表する大手企業への就職が決まり、入社直後から大活躍しているそうです 。そんな喜ばしい話に耳を傾けていたとき、ふと彼がこぼした言葉がありました。
「今働いている会社には感謝の気持ちしかないけど、それでもやっぱり⚪︎⚪︎ (新卒で不採用になった広告代理店)に行きたかったなあ…」
この言葉に私はハッとしました。
『ABABA』の「行きたかった企業の選考で落ちても、そこまでの頑張りが評価される」という方法だけではなく、「そもそも行きたかった企業に合格するようにしてあげること」という方法でも彼を救うことができたのではないか…と。
私はこのタイミングで初めて、周りの人間が舌を巻くほど優秀な彼が「なぜ不採用になってしまったのか?」という課題に向き合いました。そしてたどり着いたのが新卒採用市場が抱える以下のような課題です 。
ABABAが考える就活・採用市場の課題
◼︎「志望度が高い企業ほど早くエントリーすべき」は本当か?
株式会社リクルートの調査によりますと、新卒採用を行っている企業のうち62.5%がその採用枠を埋めることができておらず、内定を出しても承諾してくれる学生はそのうちの半分ほどしかいないということです。(出典:リクルート 就活みらい研究所『就活白書2024』)
売り手市場に転じた現代の日本においては「志望度が高い企業には早くエントリーしないと枠が埋まってしまう」という考え方は、当てはまらないケースが多く見受けられます。
また、採用担当者へのヒアリングによると、同じ年度内の前半時期と後半時期で合格ラインが大きく変動することは基本的にないと言われています。同じ要件にチャレンジするのであれば、就活の習熟度が高まったタイミングでエントリーした方が内定の可能性は高まると考えられます。
◼︎優秀な人材を不採用にしてしまう画一的な選考
「志望度が高い企業ほど早くエントリーすべき」という考えが広まった結果、企業はエントリーの受付を開始した直後に膨大な数のエントリーを受け取ります。
各企業の人事担当者は限られたリソースの中でそれらに対応するため、いわゆる「学歴フィルター」と呼ばれるような、学歴だけを判断基準としてふるいにかけてしまうケースが多く見受けられます。その結果、画一的なフィルタリングを突破できなかっただけの優秀な人材を不採用にしてしまいます。
『REALME』を活用することで、採用できるだけの能力を備えた人材だけに向き合うことができ、「採用すべき人を採用する」という理想状態に近づくことができると我々は考えています。
『REALME』によって変わる就活の未来
『REALME』が広がれば、就活生は志望企業の中でもより自分の強みを評価してくれる企業に、効率的にエントリーすることができます。
一方で企業側としても、採用要件を満たしている可能性が高い就活生だけがエントリーしてくる世界を実現できるため、採用活動の効率を大幅に向上させることができるでしょう。
こうして開発された『REALME』。
昨日はリリースに合わせた記者発表会も開催し、現役大学生によるデモンストレーションも行いました。
既存事業『ABABA』で対象としてきた就活後半期の学生に加え、前半〜中盤期の学生ユーザーの獲得にも挑戦していくABABA。
新規事業の拡大と会社としての成長を一緒に推し進めていただける方を募集しています。
カルチャーやサービスに少しでも共感したそこのあなた!まずはカジュアル面談でお会いしましょう。