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企画管理グループの仕事は「企業の心臓部として血液を全身に循環させること」。立ち上げメンバーが語る、トヨタグループの事業管理ならではのやりがいとは
KINTOテクノロジーズの事業活動を陰から支えている組織があります。今回は、バックオフィスとして経営企画や財務、法務などを担当する開発支援部から、部長の岸さん、企画管理グループ マネージャーの春田さんをお迎えし、同組織で働くことの魅力や求められるスキルセット、マインドセットについてお伺いしました。
■岸 開発支援部 部長
SIerでエンジニア職へと従事したのち、フリーランスとして独立。7年間の稼働後、Slerのオーナー経営者に転身し、13年間のキャリアを重ねる。その後、「会社員として経験を積みなおしたい」と考えたことから、株式会社KINTOへ。友人に「これまでのキャリアとKINTOの企業イメージが完全に一致している」と言われたことが入社を決めるひとつの理由となった。2021年4月、KINTOテクノロジーズ株式会社の設立にともない、同社へと転籍。現在は企画管理に加え、情報セキュリティやコーポレートIT、技術広報、人事など、KINTOテクノロジーズの会社運営や開発を後方から支援する開発支援部 部長を担当。
■春田 開発支援部 企画管理グループ マネージャー
大学卒業後、大手航空会社のグループ会社に入社。総合職として経営企画、グループ内の情報システム部門を経験。約20年の勤務ののち、株式会社KINTOへと転職。その後、KINTOテクノロジーズ株式会社の設立にともない、同社へと転籍した。入社を決めた理由は、トヨタグループの挑戦的な姿勢と安定した地盤、KINTOの持つベンチャーシップを魅力に感じたから。前職での経験を武器に、企画管理グループのマネジメントとしてKINTOテクノロジーズのバックオフィスを支えている。
KINTOテクノロジーズの事業活動を幅広い視点からバックアップする企画管理グループ
――まず企画管理グループの社内での役割について教えてください。
岸:企画管理グループは、KINTOテクノロジーズの財務を担う組織です。経営層直下のCIO室から分立する形で、2023年4月に組成されました。主な業務は中期経営計画の策定、予算の管理などですね。またこれら以外に、契約や知的財産に関連する法務、メンバーの社内外での活動のサポートなども行っています。設立からの2年で体制の整備も進み、少しずつ管掌領域も増えてきました。直近では経営層からの依頼に基づき、工数管理のような業務にも着手しています。バックオフィス視点から事業活動を総括的に支援しているのが、企画管理グループという組織です。
――どのような経緯からチームが新設されることになったのでしょうか?
岸:事業規模の拡大にともない、よりサービスやプロダクト開発に専念してもらいたいと考え専任組織の新設を検討するようになりました。財務を企画管理グループへと移管することで、業務の煩雑化を避ける狙いがありました。
――お話を伺うかぎり、「経営企画」と言って差し支えない業務領域を担当しているように感じました。なぜこのように一般的な名称をあえて用いず、「企画管理グループ」としたのでしょうか?
春田:KINTOテクノロジーズ全体の生産性をバックアップすることが企画管理グループの大切な役割であると、私たちは考えています。だからこそ一義的に受け止められやすい「経営企画」ではなく、より広義的な「企画管理」という名称を採用するに至りました。ここには変に改まらず、柔軟かつ俯瞰的に会社全体の事業活動を見つめながら、必要に応じてアジャストしていきたいという想いも込められています。
経営層と二人三脚で組織の成長を見つめていく。トヨタグループならではの苦労も大きなやりがいに
――他の部署にはない、企画管理グループならではの組織の特色はありますか?
岸:最も特徴的なのは、経営層との距離の近さだと思います。CIO室から派生した組織ということもあり、特に取締役副社長の景山とは緊密に連携をとれる体制が整っていますね。そのため、先ほど話題にあがった工数管理のように、肝いりの案件が臨時で発生するケースも少なくありません。予算の管理など日常的な業務をこなしつつ、特別に依頼があった場合には、その優先度に応じてイレギュラーで対応していく。これが企画管理グループの基本的な動き方となっています。
――経営層とのコミュニケーションを活発化するために、ミーティングのような場が定期的に設けられているのですか?
春田:いえ、新たな業務は普段の会話から生まれることがほとんどです。取締役副社長の景山とはデスクが近く、改めて場を用意しなくても、容易にコミュニケーションを取れる環境が構築されていますね。言うなれば、二人三脚のような感覚です。困ったことがあれば、私たちから相談を持ちかける場合もあります。また、景山の提案から、社長の小寺に直接話の内容を共有し相談するケースも少なくありません。このように経営層とシームレスかつインタラクティブにコミュニケーションが取れるポジションは、KINTOテクノロジーズでも数少ない部署ではないでしょうか。
――財務という企業にとって重要な業務を一身に担っていくことには、さまざまな苦労もあるのではないかと想像しました。
春田:そうですね。KINTOテクノロジーズの予算は、親会社であるトヨタファイナンシャルサービス株式会社や、発注元にあたる株式会社KINTOの予算と、表と裏の関係にあります。私と岸はその二社にも兼務出向しており、予算策定の際には、一方で自分たちが立てた予算を、もう一方の会社側で受け取り、各社間の予算調整を図るという離れ業を行っています。社内はもちろんのこと、トヨタファイナンシャルサービス株式会社、株式会社KINTOでも経営層に対する説明が発生するため、ひとつの組織で予算を組むことに比べると、2倍、3倍の労力を要しますが、最近ではそうした大変さもやりがいに感じられるようになりました。
私は財務面の業務に関わらず仕事をお願いされた場合、可能なかぎり巻き取る方向で調整することをポリシーにしています。その一方で、残業は最小限で済ませることも目標としているため、自ずと限られた時間のなかで良質なアウトプットが求められることになります。「これを実現できれば、パーフェクトヒューマンになれるはず」と信じて、日々業務へと向かっていますね(笑)。なので、多少の苦労はどうということもないです。企画管理グループで事業管理を担当するようになり、強靭なメンタリティを手に入れることができたかもしれません(笑)。
企画管理グループから始まる“血液の循環”。求めるのは、想像力と実行力、粘り強さを兼ね備えた人材
――お二人はどのような点に企画管理グループで働くことの魅力を感じていますか?
岸:経営層の視座を間近に感じられる点が最大の魅力です。小寺はトヨタ自動車で要職を歴任してきた人物です。そのような人間とダイレクトにコミュニケーションを取りながら、会社全体をハンドリングしていくという経験ができるのは、企画管理グループに所属しているからこそです。小寺のシンプルで本質的な物事の捉え方にはいつも驚かされていますね。「本来あるべき姿を考える、小さく発想するのではなく大きく発想しなければならないね」と、春田さんと顔を見合わせることもしばしばです。
春田:私は、KINTOテクノロジーズの経営企画担当者という立場から、トヨタ自動車という大企業と連携できる点が魅力だと感じています。直近では特に、そのようなシチュエーションに恵まれる機会が増えてきました。
会社運営にとってお金のやりとりは血液の循環のようなものだと思います。私たちが心臓部となって血を送り出すことで、KINTOテクノロジーズや関係各社の企業活動が続いていく。巨大なグループだからこそ、各社の間を取り持つことには大変さもありますが、この点は同時にやりがいにもつながっています。業務が滞りなく進んだときには、大きな達成感を得られていますね。
――KINTOテクノロジーズでは現在、企画管理グループで事業管理を担当するメンバーをキャリア採用で募集しています。お二人はどのようなスキルセット、マインドセットを持った方が組織にマッチすると考えていますか?
春田:最も大切なのは、仕事を楽しめることだと思います。もちろん財務面の管理をするポジションですので当然数値の正確性は求められますが、仕事をする中で困難に直面したときこそ、その意義を見つめ直し、粘り強く取り組んでもらえる方がマッチすると考えます。そうした大変さに楽しさを見いだせる人が適任だと思いますし、私たちもそのようなメンタリティを持った方とともに働きたいと思っています。スーパーマンの登場を心待ちにしている私がいますね(笑)。
岸:KINTOテクノロジーズで働く面白さは、財務のような企業の根幹となる部分であっても、自分たちで創意工夫しながら理想的な仕組みを作っていけるという、ある意味でのベンチャーらしさにあると感じています。アイディアを形にしていくという作業にワクワクできる方なら、きっと活躍できるはずです。そのようなマインドセットを持った方がジョインしてくれたら、私たちとしてはとても頼もしいですね。みなさんのご応募をお待ちしています。