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AWS Summit Tokyo 2023 ふりかえりトーク 前編 ~ AWSとKINTOテクノロジーズの取り組み ~
2023年4月、日本最大の“AWSを学ぶイベント”である、AWS Summit Tokyo 2023が幕張メッセで開催されました。KINTOテクノロジーズは本サミットにおいて、AWS活用事例をご紹介するトークセッションと、EXPOエリア内でのお客様ソリューション展示を実施しました。
そこで今回は、KINTOテクノロジーズの担当者であるアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 トヨタ事業本部 担当部長 唐木 奨様と、KINTOテクノロジーズ プラットフォームグループ マネージャー岩崎 崇さんのお二人にインタビュー。KINTOテクノロジーズがAWS Summit Tokyo 2023に参加した背景や狙いについてお伺いしました。
本記事は前編と後編の2部構成となっております。
AWSから見た、内製組織「KINTOテクノロジーズ」の在り方
―最初に、AWSの唐木様から見てKINTOテクノロジーズはどのような会社ですか?
唐木:「内製化」を軸に、採用から評価まで含めた継続的な運用ができるような組織づくりをされていますね。内製化組織の運用はクラウドコンピューティングを扱うお客様の特徴の一つではありますが、KINTOテクノロジーズ様の場合は特に、内製化が「目的化」していない点が良いと感じます。
というのも、2018年にトヨタは「モビリティカンパニーへの変革」を宣言し、車の販売の在り方を変えていこうとしています。KINTOテクノロジーズ様は、その中でキーとなる存在。ユーザーの声を聞きながら新たにカスタマー向けのビジネスや販売店のDXを実行する――。その「手段」として、内製化組織を作られているのでしょう。
―なぜ、KINTOテクノロジーズは継続的な内製化組織の運用ができているのでしょうか。
唐木:もともと前職でプロダクト開発を経験されてきた方が、非常に多くジョインしているからかもしれません。特に新規事業の立ち上げには、トライアンドエラーが欠かせないものです。ものづくりの経験がすでに積み上がっているKINTOテクノロジーズ様には、失敗を恐れず素早く挑戦する、スタートアップのようなマインドがあるのでしょう。
これは、AWSのカルチャーである「Two-Way Door」にも通じます。2つのドアのうち一つを開けた先の世界が間違っていたとしても、もう一つのドアから戻ってくれば良い、という意味ですね。失敗してもいいから、その分早く意思決定を行う考え方です。トライアンドエラーのマインドセットが属人的なものではなく、組織として許容されているのもKINTOテクノロジーズ様の特徴であり、成功しているスタートアップなどとの類似性の高さを日々感じています。
また、内製化における権限委譲のバランスも絶妙です。経営陣がメンバーとコミュニケーションをしながら信頼関係を築き、素早い意思決定が実現されています。
素早い意思決定とアプローチによって実現したAWS Summit Tokyo 2023への参加
―今回なぜ、KINTOテクノロジーズがブース出展だけでなくAWS Summit Tokyo 2023の登壇者として選出されたのでしょうか?
唐木:背景からご説明すると、そもそも私がKINTOテクノロジーズ様を担当させていただいたのは、2023年1月からのことでした。初期のコミュニケーションの時点で「KINTOテクノロジーズ」という会社がどのような方向性で事業展開をしたいのか―具体的には、自社テックブランドの確立と技術者の採用加速にチャレンジしたいのだと、伺いました。
実際、KINTOテクノロジーズ様が数百名のエンジニア組織を内製化し、パッションを持って技術に取り組んでいることは、対外的にあまり知られていません。そこで一つの方法としてAWSを活用いただければと、日本最大の“AWSを学ぶイベント”である、AWS Summit Tokyo 2023をご案内した次第です。
特に今回は4年ぶりに幕張メッセで開催する運びだったため、KINTOテクノロジーズ様のAWS活用のお取り組みを、より多くのお客様に紹介していただける機会だと捉えて社内調整を実施しました。
―実際に登壇が決定するまでには、どのようなプロセスがあったのでしょうか。
唐木:具体的にどんなテーマでご登壇をいただけるのか、岩崎さんとコミュニケーションを取りながら複数アイディアを挙げていただいて、AWS社内にアピールしていきました。KINTOテクノロジーズ様は2022年からテックブログを開設されており、その中でAWSをテーマとした内容も多かったため、AWS活用例を具体的に社内に展開しやすい状況だったのも一助になりましたね。最終的には、KINTOテクノロジーズ様がDBRE* という先進的かつ業界にインパクトのあるアプローチを行っていた点が、採択に際して大きな要素となりました。
私は過去にも他のお客様のAWS Summit Tokyoへの登壇調整を何回か行ってきましたが、KINTOテクノロジーズ様が出されたアイディアの多さや、登壇に向けた社内意思決定の素早さなどは、非常に印象的でした。
* DBRE
「DBRE(=Database Reliability Engineering)」は「データベース信頼性エンジニアリング」のことで、システムに求められる信頼性をエンジニアリングによって実現するデータベース信頼性エンジニアに変わろうとする考え・枠組みです。2022年頃から日本でも徐々にDBREを耳にすることが増えてきましたが、導入している企業まだまだ少ないのが現状です。
―AWS Summit Tokyo 2023にKINTOテクノロジーズが参加している様子は、唐木様から見ていかがでしたか?
唐木:セッションは事前登録の段階から順調で、当日は立ち見も出るほどでした。今後ほかのお客様も取り組む可能性があるテーマであり、それを先行実施しているKINTOテクノロジーズ様の活動内容は、来場者の興味を強く惹いたようです。
お客様のサービスをEXPOエリアに展示することは、実は今回AWSとして初めての試みでした。今回はKINTO Unlimitedのサービス紹介に加え、裏側で使われているテクノロジーに関する展示を行っています。AWS Summit Tokyo 2023の来場者にはエンジニアだけでなく、ビジネスサイドの方々も多くいらっしゃいますから、KINTO Unlimitedについて、ビジネスとテックの両面をアピールできるメッセージングができたと感じています。実際に私自身もEXPOの展示ブースに立ち会いましたが、開催期間中、ブースを訪れる人が途切れず、盛況さが伺えましたよ。
AWS Summit Tokyo 2023で得られた自信。新たなプロジェクト展開への期待も
―岩崎さんから見て、AWS Summit Tokyo 2023に参加したことで得られたメリットはどう感じていますか?
岩崎:私はAWS Summit Tokyo 2023を通して世の中にアウトプットを発信することで、自分たちのこれまでの取り組みが本当に正解だったのかどうか、確認したいと思っていました。日本最大のAWS Summit Tokyo 2023で来場者に対して対面で直接発信をしたことで、メンバーたちも「自分たちは、本当にすごい取り組みをしているのかもしれない」と改めて実感を得られたようです。
採用拡大という目的もありましたが、AWS Summit Tokyo 2023に参加したことがすぐに採用に結びつくわけではありません。「ファンを増やして採用につなげる」ロジックを活かす意味では、SNSとの連携や採用に直結するコンテンツを出すなど、もう少し創意工夫が必要だったかもしれませんね。ここは反省点です。
―AWS Summit Tokyo 2023を経て、何か変化は感じていますか?
岩崎:「KINTOテクノロジーズはAWS Summit Tokyo 2023に出られるような企業である」という認知が広がったことによって、我々の声がグループ内に届きやすくなった実感があります。
実際、これまではKINTOテクノロジーズ内で閉じているプロジェクトが多かったのですが、トヨタのグループ会社から「何か一緒にやろう」と声がかかり、さまざまなプロジェクトが動き始めました。また、新たなAWSのシステムの活用につながるような兆しも見え始めています。
これは、やはり自分たちが今まで内製組織として取り組んできた歩みの正しさを示しているのでしょう。今後、事業を進める上での強力なパートナーを得る足がかりになった意味でも、AWS Summit Tokyo 2023がもたらしてくれた化学反応は大きかったと感じますね。
―社内では今後につながるような反響はありましたか?
岩崎:社内的には、AWS Summit Tokyo 2023に参加した後に、準備のプロセス、失敗・反省点、苦労した点、数字的成果などについて、分析結果を共有しました。ただ単に「イベントに出て大盛況で終わった」という話で終わらせることなく、今回の経験を踏まえて次回の機会につなげる動機付けができたと思います。
実際のところ、AWS Summit Tokyo 2023の参加にあたってはお知らせサイトの構築やノベルティの制作、これらに対する予算取りなど、やることが多くて大変だった部分もあるんです。ただ、ここは内製組織だからこそ、スピード感を持って取り組めました。スケジュールや段取りさえ決めてしまえば、メイン業務を妨げることなく、協力体制を作りながらスムーズに進行できましたね。
最終的に、今回の取り組みが評価され、副社長賞を受賞しました。協力者に対しては感謝を伝えられたと思いますし、メンバーからは「自分たちもやればできるんだ」という声をもらっています。
グローバル展開を前提に、お互いの信頼関係を密に深めたい
―今後、KINTOテクノロジーズとAWS様がどのような関わり方をしていくのか、展望を教えてください。
岩崎:日本国内で収まりたくないですよね。
唐木:そうですね。KINTOテクノロジーズ様は日本から世界に対してサービスを展開する企業ですし、AWSはそれを受け止められるだけのリージョンが世界中にあります。グローバル展開に向けた戦略を下支えするサービスの準備があるからこそ、皆さんがやりたいことに対してAWSのリソースを適切に接続するサポートに注力していきたいと思っています。
岩崎:AWS様にもトヨタにもそれだけのバックボーンがあるからこそ、日本にとどまるのはもったいないなと感じるんですよね。KINTOテクノロジーズは、世界に展開しているトヨタのグループ会社と一緒に事業を推進できる仲間になっていくべきです。
当社の認知度が高まったあかつきには、AWS様最大の年次のカンファレンスである、re:Inventへの登壇なども目指してみたいですね。
―グローバル展開に向けて、今後KINTOテクノロジーズにはどんな要素が必要になるのでしょうか。
岩崎:一つは、やはりテクノロジーの追求です。もう一つは、コスト面も含めて収益にこだわることでしょうか。自分たちが事業に貢献すれば対価を得られますが、その対価を最大化するには、組織としてより多くの人材が必要です。そして、人を集めるには貢献を対価として還元し、さらに貢献をしてもらうような好循環が必要です。
こうしたロジックを確立することが、今後のKINTOテクノロジーズではより重要になると考えています。単純に人を増やしてコストを費やす状態にならないよう、地に足付いた体制づくりをしていきたいですね。
後編も是非ご覧ください。