不動産エージェントファームSHERPA(シェルパ)のシステム面を支える、WANDYのエンジニア。
サービス開始から間もないフェーズだからこそ、開発に留まらないものづくりを実現することができるのだとか。
そこで今回は、WANDY初のエンジニアとして入社した中西哲大さんにインタビュー。入社に至った経緯や、WANDYならではの働きがいについて詳細に伺いました。
●お話を聞いた方
中西哲大さん / システムエンジニア
受託開発会社でのシステムエンジニアを経て、2023年7月に株式会社WANDYに入社。自社開発エンジニアとして、システム周りの設計・開発を担当している。
WANDYのカルチャーとマッチした「意味のある仕事をしたい」という想い
ーー入社に至るまでのご経歴について教えてください。
研究所でゲノム遺伝子の研究やネットワークエンジニアを担当した後、沖縄の受託開発会社に入社し、システムエンジニアとして約5年ほど働いていました。小さな会社だったので、エンジニアの傍ら、PMみたいなこともしていましたね。
その会社では、さまざまなお客様を担当していたのですが、そのなかで3年以上ご一緒させていただいたのが、WANDY(旧:物件会議株式会社)だったんです。担当しているうちに、チームの人柄や社風に惹かれていき、このまま受託として向き合っていくか、WANDYに移って開発に集中するか、自然と悩むようになりました。
最終的に、僕が中心として行ってきた開発を「中途半端に終わらせたくない」という思いから、WANDYに転職する決断をして、今に至ります。
ーー「チームの人柄や社風に惹かれた」というのは、どのような部分に惹かれたのでしょうか。
最も印象的だったのが、「情報の透明性が高い」という点でしょうか。
SHERPA(シェルパ)がはじまったとき、「エージェントの振り込みが◯月◯日にあるから、それまでにユーザー情報を登録できる仕組みがほしい」と、社長直々に依頼をいただいたことがあって。
僕がこれまでに担当してきたお客様の多くは、「どうせ遅れるだろう」とバッファを持った期日を設ける方が多かったのですが、管理画面を見てみたら、本当に指定された日に入金があったんです。
それを見た瞬間、「この人は嘘をつかない人なんだな」って思いました。変にバッファを設けず、全面的な信頼を寄せてくれたことが、とても嬉しかったですね。
ーー素敵なストーリーですね。その出来事をきっかけに、「WANDYで仕事をしたい」と思い始めたのでしょうか。
そうですね。あとはタイトなスケジュールのなか、建設的な意見交換ができたという点も大きいです。
受託となると、決められた仕事を淡々とこなしがちになると思うのですが、僕は「締め切りに間に合わせるにはこんな課題があるので、こういう案はどうですか?」といった開発側の意見を積極的に伝えていたんですね。
そういった意見も、面倒くさがらずに親身に聞いてくれましたし、受託の僕に対して、真摯に向き合ってくれているのも、日々の業務から伝わってきました。そういうのが積み重なって、本格的にこの会社での仕事を考えるようになったと思います。
ーー受託という立場から、かなりコミットしてお仕事をされていたのですね。
はい。良くも悪くも僕は、求められている以上のことをやりたくなってしまう性質のようで。
例えば、2,000万円で開発を依頼されたとして、依頼内容に違和感があっても、「一旦立ち止まって考えませんか?」なんて提案しなくてもいいじゃないですか。
でも言われた通りの開発をして、そのシステムが役に立たないものになるぐらいなら、ギターを弾いてた方がいいなって思っちゃう(笑)。もちろんお金も大事なんですが、どうせやるなら意味のある仕事にしたいんですよね。
この性格が受託においては、良い方向に働くときと悪い方向に働くときがあって。SHERPA(シェルパ)の開発においては、良い方向に働いたのだと思います。現場の方から「中西さんは、状況をみて動きを変えてくれるのでとても助かる」と褒めていただいたこともありました。
ーーご自身の働き方が、WANDYのカルチャーとあっていたのですね!働き方以外に、「WANDYのここに共感した」といったものがあればお伺いしたいです。
「不動産エージェント」というビジネスモデルにシンプルに共感しました。この仕組みがある未来とない未来を想像したときに、「ない未来って辛すぎるでしょ」って(笑)。
引越しをするときって、自分で条件を絞って、内見をして、部屋を決めるじゃないですか。でもいざ住んでみると「なんか違う」ってなって、また引越しを検討する……みたいなことって結構あると思うんです。
それが「僕にはどんな物件が合いますか?」って、プロに気軽に質問ができて、自分にぴったりの部屋が見つかるなら、とても幸せなことだなって。
あと、世間の「賃貸契約って面倒だよね」「不動産ってどこか信用できないよね」みたいな空気感もちょっと嫌で。エンジニアとしてそれを変えていきたいと思ったのも、共感した理由ですね。
ーー不動産業界の課題の多さに、魅力を感じられたのですね。
そうですね。エンジニアの場合、大きな課題に対して、もうすでに解決された世界に行くか、これから先どうしていくかを考える世界に行くかの、どちらかになると思っていて。
僕としてはやはり、「意味のある仕事をしたい」という思いが強かったので、後者の方がわかりやすく「面白い」と感じられたんでしょうね。そういう意味でも、まだまだ解決の余地がある不動産業界がぴったりハマったんだと思います。
垣根を超えて対話ができる、風通しの良いコミュニケーション文化
ーー今、ご担当されているお仕事ではどのようなことをされていますか?
現在は1人目のエンジニアということもあり、SHERPAのシステム開発に加え、デザインやサーバーへのアップロードまで全部一貫して担当しています。
エンジニアというと、フロントエンド・バックエンドというように分業されているイメージがあると思うのですが、僕の場合、システム面においては1から10まで携わっていますね。
ーーシステム面のあらゆる領域を任されているのですね!現在取り組んでいるプロジェクトはどのようなものがあるのでしょうか。
お客様が問い合わせベースで聞いていることを、管理画面で完結できるようにしようとか、そういったシステム面の細かな課題解決に取り組んでいます。ただ、目の前の課題ばかり解決していると、「結局、何を目指していたんだっけ」と目標を見失ってしまいがちです。
だから今は、「エージェント・お客様・カスタマーサクセスチームが、三位一体となって満足度できるシステムとはどのようなものか」といった、最終的な目標設定も並行して進めています。具体的には、社内の意見交換会に参加し、さまざまなメンバーと意見を交わしている形です。
システム開発に留まらず、目標設定などの上流工程から関われるのは、この会社におけるエンジニアの醍醐味だと感じています。
ーー社内で活発なコミュニケーションをとられているんですね。
そうですね。僕に限らず、会社全体がそういう雰囲気です。というのもうちの会社は、とにかく風通しがいいんですよ!
例えば、誰かが話している内容で「違うな」と思うことがあれば、躊躇することなく意見を述べることができますし、上下関係なく、意見をしっかりと伝えられる文化がありますね。
僕は、沖縄からリモートで就業しているのですが、画面越しにそういった雰囲気づくりができているのは、かなりすごいことなのではないでしょうか。
ーー素敵な文化ですね。ほとんどの方がリモートなのですか?
東京と愛知には拠点があるので、そこに住む人は対面で仕事をすることもあるそうですが、基本的にはほとんどの社員がリモートです。社長はマレーシアにいますし(笑)。
「リモートワークが中心」と聞くと、社内関係が希薄なイメージを持たれる方もいると思うのですが、WANDYでは毎朝、全員と顔を合わせて直近の出来事を共有するミーティングがあるんです。
そこで密にコミュニケーションがとれるということもあって、社員間での距離の遠さは感じていないですね。僕自身、適度に雑談などを挟みながら沖縄からでも働けていますし、リモートワークという働き方が向いている方にとって、快適な職場環境なのではないでしょうか。
意志をもってものづくりがしたい人にとって、WANDYのエンジニアは最高の選択肢
ーー中西さんにとって、WANDYで働くやりがいとはどのようなものでしょうか。
なんといっても、目の前の人が喜んでいる姿を見られる点です。
僕は、前職が受託開発だったので、自分が作ったシステムがお客様にどう貢献できているか、実感することができなかったんですよ。なので、自社開発側にまわって、実際にお客様からの反応を知ることができたのは、やりがいとして大きかったですね。
また、社内メンバーから直接感謝されるのもモチベーションに繋がっています。WANDYは組織がコンパクトなので、必然的に上流工程から携わったり、さまざまな人とコミュニケーションを取らなければならないのですが、そのぶん開発への反応はすべて自分に返ってきます。これは分業化されているような大きな組織では、経験できない喜びなのではないでしょうか。
ーーお客様からの反応を受け取れることで、「意味のある仕事」を実感できているのですね。そんな中西さんが、これから実現したい未来とはどのようなものでしょうか。
1つでも多く「世の中の役に立っているよね」といわれるプロダクトを生み出していきたいと思っています。もっというと、既に役に立っているサービスにジョインするよりは、新しくサービスを作って「あれってうまくいっているよね」と言われるのが理想です。
といいつつも、僕は自分がトップというポジションは苦手で(笑)。セカンドとかサードとか、戦略家みたいな立場の方がやりがいを感じるんですよ。黒田官兵衛みたいなポジションですね。
そういう意味では、WANDYはとてもありがたい環境だと思っています。本来は自分でリスクを取らなければいけないところを、社員として挑戦させてもらえて、しかも課題がたくさんある業界だから、これから変えていく余地もありますし。
ーー自らのビジョンを実現する場所として、WANDYがぴったりだったのですね。そんなWANDYのエンジニアは、どのような考えをもっている方がフィットすると思いますか?
シンプルにチームでものづくりをするのが面白いと思ってくれるエンジニアさんだと、すごく合うのかなと思います。
というのも現在は、フロントエンジニア・バックエンドという風に、分業していくフェーズでもないし、分業するとしてもまだまだ先だと思うんですよ。だから単純にものづくりを面白がってくれて、課題に対して一緒に解決まで導いてくれる人が、会社にとってもチームにとってもベストだと思います。
あとは、バグ修正や上司からのタスクをこなすだけでなく、「サービスを成功させるためにどう動いたらいいんだろう」とゴールから逆算して仕事ができる人でしょうか。
大企業と違ってやるべきことが無数にあるので、少なからずそういうスタンスじゃないと、この規模の会社で何かを成し遂げるのは難しいように思います。
ーースキル面においてはいかがでしょうか。
やはりWANDYはウェブシステムを作っている会社なので、ネットワークの知識や基礎は必要ですね。逆にプログラミング言語については、PHPはLaravel、JavascriptはVueというフレームワークを使っていますが、必ずしもこの言語が使える方でないとダメだとは思いません。
というのも、LaravelはRuby on Rails、VueはReactなど、基礎の考え方が似ている言語が他にもあるので、入社後にスイッチすることは十分可能だと思っています。
もし仮に、完璧なスキルを持っているけど、ビジョンに共感していないエンジニアと、基礎的なスキルを持っていて、ビジョンに共感しているエンジニアがいたとしたら、後者に入ってほしいと僕は思いますね。
スキルがマッチすれば嬉しいですが、それよりも理念とか目指している世界観に共感している人に、ぜひ入社してほしいです!
ーー具体的にありがとうございます。入社後でいうと、WANDYのエンジニアは、どのように成長していくことができると思いますか。
必要なスキルセットが一通りつくというのはあると思います。
スキルセットというのは、「エンジニアとしてのスキル」はもちろん、コミュニケーションスキルや人の話を要約するといった「ビジネススキル」というのも含まれていると思っていて。
WANDYは人数も限られていてかつ、サービスの事業開発会社なので、ビジネスサイドとコミュニケーションをとる機会は非常に多いです。なので、プログラムだけを書くエンジニアよりも、「ビジネススキル」はつくんじゃないかなと。
ずっとプログラムだけを書いていると、どこかでつまるというか、僕も前職でつまってしまったがゆえに、PMの経験を積んだというのはあるので、エンジニアスキルに加えて、ビジネスに必要な能力がはじめから備わるのは、結構重要な気がしています。
ーー最後に、これから入社する方に、メッセージをお願いします!
「仕事だけど、一緒に楽しんでやっていきましょう」と伝えたいです。
やはり辛いばかりじゃ続かないので、面白がるための努力を毎日一緒に積み重ねていきたいですね。そういうモチベーションの人がきてくれると、とても嬉しいです。
明確な分業がなく、タスクが山積みなフェーズだからこそ、やりがいに繋がる仕事がたくさんあると思っています。一緒にやるべきことを1つ1つこなして、不動産業界をよりよいものにしていきましょう!
ーー中西さん、ありがとうございました!
株式会社WANDYでは、一緒に働く仲間を募集しています。
(文・編集/エドゥカーレ)