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子どもたちの「好奇心の伴走者」になりたい(春野 絢/ライブ運営ディレクター)

もくじ

We are SOZOW!!

子どもたちの想像力・創造力を育もうと仕事をするわたしたちが、どんな思いや背景を持ちながらSOZOWに向き合っているのかを紹介します。

今回は、アクティビティのサポーターやスクールのコーチとして活動し、2022年10月に第一期の新入社員として入社した「みかん」*さんこと、春野 絢さんにインタビューした内容です!

⋆「みかん」というニックネームは、1992年~94年に放送されていた子ども向け番組『ウゴウゴ・ルーガ』に登場する「ミカンせいじん」というキャラクターが好きだから、だそうです。

SOZOWは子どもたちと”一緒に”学び合う場

ーみかんさんがインターン生としてSOZOWに関わることになった経緯を教えてください。

SOZOWとの出会いは、デザイナーのぷりもえさん(桑原)から声をかけてもらったことがきっかけです。

※ぷりもえさんへのインタビュー記事はこちら

当時、ちょうど就活を考え始めたタイミングだったことと、アルバイトで塾講師をしており「教育」に興味があったことから、学生インターンとして関わり始めました。

インターンとして働くに際して、代表のコスケさん(小助川)にSOZOWの掲げる理念やミッションを紹介していただいたときは「おもしろい会社があるんだな」と思っただけでしたが、いざSOZOWで働いてみると、自分たちが学校や家庭で受けてきた既存の「教育像」とのギャップを感じる瞬間がたくさんありまして…。

具体的には、塾講師として生徒に勉強を教えるときは「ここの問題をやってね」と一方通行なコミュニケーションになりがちでしたが、SOZOWの場合は、アクティビティ*やファイナルミッション*などを通じて子どもたちと一緒に学び合える双方向性を意識することが増えました。

⋆アクティビティとは、オンラインライブ(60~70分)とファイナルミッション(20~30分)の計90分で構成されており、マイクロソフトやプログラミングをはじめとした「デジタルクリエイティブコース」やお金やビジネスモデルについて知ることができる「ビジネス・お金マスターコース」等がある。

⋆ファイナルミッションとは、アクティビティで学んだことを応用して、バーチャル空間で自分で作品制作をし、共有すること。(共有は任意)

ひとことで「教育」といっても、役割や目的によってさまざまなアプローチの仕方が求められるし、絶対解なんて存在しないんじゃないかと感じるようになりました。

塾講師としての役目は生徒のテストの点数を上げたり、志望校に合格させたりすることなので、たくさん問題を解かせたり、間違えた問題を解説したりする時間が多くなり、やむを得ず一方的なコミュニケーションになってしまいがちですが、そのようなアプローチがすべての局面において最適だとは限らないですよね。

ーこれまでインターン活動を通してSOZOWでどんなことをされていて、そこから得たものは何でしょう。

主にマインクラフトやプロLIVE*のアクティビティのサポーターをしていました。

⋆プロLIVEとは、ビジネスや研究等の現場で活躍する大人を招きさまざまな問いや疑問に答えてもらうことができる不定期開催の特別イベント。ZOOMを用いたオンラインライブを行う。

最初の頃は、私自身あまり馴染みがなかったライブ配信の機材やシステムに慣れるのは大変でしたが、それ以上に自分が楽しみながら仕事ができているという実感がありました。

たとえば、ファイナルミッションで、子どもたちがアクティビティで学んだことを応用して「これできたよ!」ってSlackで作品を共有するときに教えてくれることがたくさんあって…。

他にも、自分で必要な情報を検索して調べたり、その情報をもとにして手を動かしたりと試行錯誤を繰り返し作品を完成させようとがんばってる姿もすごい印象的です。

自分が面白いと思ったことを掘り下げたり、作りたいと思ったものを形にすることを通じて、子どもたちの自己肯定感や好奇心がどんどん育まれる姿を目の当たりにすると、まるで自分のことのように喜んでしまいます。

なかには、率先して困っている他の子を助けてあげたり励まし合ったりしている子もいて、子どもたちの成長速度に圧倒されて置いてけぼりになってるような気持ちになります。笑


ー就職活動をされる中で、新卒カードを使えば他にも選択肢がありますよね。その中でもSOZOWのようなスタートアップ企業を選択するのに迷いはありませんでしたか。

あまりなかったですね。笑

そもそもスタートアップとか中小企業という垣根はあまり意識していなくて、単純にSOZOWで働くのが楽しくて、困難に直面しながらも子どもたちと一緒に成長している実感を得る中で「もっと会社のために貢献したい」という思いが日に日に強くなっていきました。

もちろんただ楽しいだけではなく、スタッフ(社員)同士の関係性も心地良く、学生インターンのときから会議やミーティングの場でも思ったことを素直に言える雰囲気があるのも魅力的でした。

ーみかんさんは、どうしてSOZOWから入社オファーをもらえたのだと考えていますか。ご自身の中で「これだろう」とか「これでは…」といった部分を教えてください。

前提として、まだSOZOW自体が創業間もない会社であるため、どんな職種においてもある程度の経験値や知識が必要です。

その点を踏まえると、ほぼ創業当初からサポーターとしての活動し蓄積してきたノウハウをアテにしてくださったのかなと自負しています。

あとは、「宇宙」をテーマにした新しいコンテンツを作るにあたってその適任者だと思ってくださったことだと思います。

いまの自分を形作っているのは「宇宙」へのたゆまぬ探求心

ーSOZOW内で「宇宙といったら、みかん!」というくらい自他共に認める「宇宙好き」なみかんさんですが、宇宙に興味を持ち始めたきっかけはありますか。

今でもはっきり覚えているのですが、私が中学2年生のときに「はやぶさ」が地球に帰還したんです。

小学生の頃から理科が好きで、「宇宙」という極限状態の環境で活動している人の姿をテレビで目の当たりにして感動したんです。笑

それ以来、完全に宇宙に魅了され、本を読んで知識を吸収したり、はやぶさのプロジェクトマネージャーをされていた方の講演会に出向いたりと、自分なりにではありますが積極的に宇宙を探求するようになりました。

高校では物理部に入り、宇宙空間を模造して植物を育ててみたり、顧問の先生に直談判して「衛生設計コンテスト」にエントリーしたりと、知識を吸収するだけでなく、仮説や検証を繰り返しながら実践的な取り組みを通じて知見を広げていきました。

上記コンテストに出場した高校生のみかんさん

ー 大学時代も何か宇宙関係の取り組みはされてましたか。

学部時代にロケットサークルに所属していましたし、課外活動として宇宙開発フォーラムの運営団体に参加することで宇宙に関係する講師の方々と接点を持つようにしていました。

何やら緊張気味のみかんさん。「企画責任者」って、すごいじゃないですか…!

ーロケットサークルということは、実際にロケットを飛ばしたりもしたんですか…。

何回か飛ばしました。笑

サークルメンバーで制作費を出し合ってロケットを作り、八月や九月に打ち上げを行いました。大体上空2キロくらい飛んだのかな。

実際に打ち上げられたロケット。宇宙まで飛んでいきそうな予感…?

ー晴れて2022年の10月から正式にSOZOWの一員となったわけですが、他にはどんなところを志望されてをされていたのか気になります。

エントリーする段階でかなり絞っていたので、SOZOW含めて三社しか受けませんでした。ご察しの通り、エントリー先はすべて宇宙事業に関わることができると考えていた会社です。笑

ただ、宇宙だけでなく「教育」という領域にも関わりたいと考えていたので、宇宙に関するコンテンツ開発ができ、尚且つ教育にも携わることができると考えたときにSOZOWが就職先として最適だと判断しました。

学生インターンとして2年近く働いていたこともあり、すでに社員や他のスタッフさんと信頼関係が築けていることも大きな後押しとなったのはいうまでもありません。

ー宇宙の先端的な研究や開発に携わるのではなく、「教育」に関わりたいと思った箇所をもう少し詳しく教えてください

宇宙産業を行う会社の方とお話させていただく機会もあったのですが、自分が実際に働いている姿をイメージできなかっただけでなく、何よりも私が英語を話せなかったり…なんてことも重なって、自分に合う会社を見つけることができませんでした。

そんな状況に直面したことで「自分は宇宙に対してどんな文脈で関わりたいのか」を考え直すことになります。

結果、最先端のビジネスに関わったり、先端技術の研究者や技術者として活動するよりも、宇宙の魅力をより多くの子どもたちに知ってもらうこと

宇宙の楽しさやワクワクする気持ちを教育コンテンツを通して普及させることだと気づきました。

民間企業がロケットを打ち上げたりと、産業としても成長が見込まれる分野だと思うので、教育的価値も高いと考えています。

ー今後、SOZOWでどのような業務を担当される予定ですか。

メインとなるのはサポーター統括ですね。自分も現場に立ってガイドをサポートするだけでなく、他のサポーターのスケジュール管理や運用体制の強化なども行います。

まだあらっちょさん(新井)の力もお借りしている状態ですが、早く独り立ちできるようになりたいです。笑

※あらっちょさんへのインタビュー記事はこちら

他にもSOZOW PARKでは、会員の子どもたちが安心してSOZOWを利用できるようにするためのコミュニティ運営。

スクール事業では、宇宙やお絵描きに関するコーチ業務やスクールの子どもたちに向けたアクティビティのライブ配信を導入するためのサポート役も担当します。

そして、新しく宇宙コンテンツもつくっちゃいます。笑

ー宇宙コンテンツを目にすることができるのはいつ頃になりそうでしょうか。また、どんな形になっていくのでしょう。

コンテンツ制作に長けているかなぴさん(小野田)にサポートしてもらいながら、どのような内容にするか具体的なネタを探している段階です。

※かなぴさんへのインタビュー記事はこちら

最初はひとつのコースの中に単元のような形で組み込む予定で、それは来年の春頃に実現させる予定です。

将来的には「宇宙の世界」というテーマでひとつのコースとして独立できるようにしたいと考えています。


子どもたちにとって「好奇心の伴走者」でありたい

ー元から教育に関心があったとのことですが、SOZOWの一員になる前後で子どもに対する接し方や、教育に対する考え方の変化はありましたか。

SOZOWと出会うまでは教育に対して、「〇〇すべき」「〇〇しなければならない」という絶対的な正解や正しさのようなものがあると考えていました。

ですが、SOZOWの会員の子たちと触れ合うようになって、ひとつの物事に対しても人によって「どう考えるのか、どう感じるのか」はまったく違うし、そこに唯一絶対の正解なんてないんだなと気づきました。

サポーターをしているときも、子どもたちが思いもよらないユニークなアイデアを発表してくれたり、実際にそれを形にして作品としてシェアしてくれる姿を見るのがいちばん楽しいんですよ!笑

SOZOWと関わるようになってからは、塾講師をしているときも生徒に対して一方的に課題やノルマを押し付けるのではなく、一緒に考えたり、生徒の話を聴く時間を増やしたりするようになり、インタラクティブな(双方向な)コミュニケーションを心がけるになりました。

一人ひとりの考えを否定せず、受容し尊重する習慣がついたのはSOZOWと出会えたおかげだと思います。

ーみかんさんは、これからSOZOWをどんな場所にしていきたいですか。

まずは、宇宙コンテンツを無事に完成させて早く子どもたちに届けたいです!

欲を言えば、オンラインのコースだけでなく、オフラインで子どもたち同士で集まって宇宙に関する実践的な取り組みもできたら素敵だなと思います。

それこそ火薬の免許を取ってロケットの打ち上げとかできたら最高かも…。笑

もちろん宇宙だけに関心を持ってほしいのではなく、宇宙をひとつの起点として他の物事にも興味を抱いてほしいなと思っているので、サポーターとしてもコンテンツ開発者としても、「子どもたちの好奇心の伴走者」のような存在でありたいです。

まとめ

サポーターとして、宇宙コンテンツの開発者として、これからのますますの活躍が期待されるみかんさんへのインタビュー。

子どもたちの声に寄り添いながら、一つひとつの成長をうれしそうに語るみかんさんの姿がとても印象的でした。

SOZOWの社員としてリーダーシップを発揮しながら活動されるみかんさんの成長を、楽しみにしています!

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