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【社員インタビュー】「ママこそ戦力」への挑戦|育児と両立で見出した新たな組織づくりの形

経営者になることを夢見て入社し、Instagramに特化した子会社の社長も経験。妊娠・出産を経て、現在はサイバー・バズの営業本部で第二本部長を務めるMさん。限られた時間の中で高いパフォーマンスを発揮するワーキングマザーとして、次世代の女性幹部育成にも力を注いでいます。「ママたちこそが会社の中心になれる」。そう確信するMさんに、キャリアの転機、仕事と育児の両立、そして組織づくりへの想いを伺いました。

経営者への夢と育児の両立|キャリアの転機と新たな挑戦

ーー入社からの経歴と現在の役職についてお聞かせください。

私は現在、サイバー・バズの営業本部長として、主に美容・健康関連企業のお客様を担当しています。当社には6つの本部があり、その中の第二本部を率いる立場です。

前職のリクルートを経て、10年以上前にサイバー・バズに入社したのですが、実は両社とも「いつか社長になりたい」という思いを持って入社しました。

そんな夢は、8年前に一つの形になりました。サイバー・バズの子会社として、Instagramに特化した新会社を立ち上げ、社長として経営を任されたのです。経営者として多くの課題に直面し、大変な時期もありましたが、その経験は何物にも代えがたい貴重な財産となっています。思い返すと、苦労以上に充実感があった日々でしたね。

そんな中、会社設立から3年目に妊娠・出産を経験。育児休暇中に新型コロナウイルスの感染拡大という予期せぬ事態に直面し、当初予定していた5ヶ月での復帰を延長せざるを得ませんでした。結果として8ヶ月ほどの休暇を経て、子会社はサイバー・バズに吸収合併という形となり、私は本社での新たなキャリアをスタートさせることになったんで。

効率化と時間管理がカギ|5時半起きから始まる仕事と育児の両立

ーー産休前後の不安についてお聞かせください。

正直なところ、産休前は不安だらけでした。子育てと仕事の両立は出来るのか、会社の皆さんに迷惑をかけてしまわないか、自分のキャリアはどうなってしまうのか、今までみたいに仕事の時間は十分の取れるのか、考えれば考えるほど不安は募っていきました。

また当時社内にママ社員という存在が少なく、妊娠中に気軽に相談できる人がいなかったり、共感してもらえる人がいなくて心細い日もありました。でもだからこそこれから先、ママになった後輩たちのサポートができる存在になりたいとも思いました。そして社内でママ社員の存在価値を高めていけるよう「ママで活躍する人材に私がなろう」と思うようになりました。


ーー復帰後の仕事と育児の両立について、具体的な工夫を教えていただけますか。

今の生活が「完璧な両立」かと問われると、正直自信はありません(笑)でも、たくさんの方に支えられながら、自分なりのバランスを見つけられてきたかなと思います。

特に夫の協力が大きいですね。保育園の送り迎えは曜日で分担し、私が送る日は夫が早めに出勤、逆の日は私が早く家を出るというように、お互いの仕事を考慮しながら柔軟に調整しています。

子育てをしている以上、かつてのように「働きたいだけ働く」という訳にはいきません。だからこそ、限られた時間でいかに効率的に成果を出すか、常に頭を働かせるようになりました。

具体的な一日は、朝5時半の目覚ましで始まります。最初の30分で仕事メールをチェックし、その日のタスクを整理。それから慌ただしく朝食準備と身支度を済ませ、7時半には家を出発します。保育園を経由して、9時には会社に到着。夕方は18時前には退社し、子どもとの大切な時間を確保。お風呂に入れて、夕食を作って、食べて、「21時までは子どもと思いっきり遊ぶ」と決めています。

時には予定が狂うこともありますし、仕事と育児の両方で「これでいいのかな」と悩むことも少なくありません。でも、周りの支えのおかげで、一歩一歩、前に進めている実感はあります。

「出産後の働き方」を見据えて|産休前にできる戦略的キャリアの準備

ーーご自身の経験から、ライフイベントを控えた方へのアドバイスをお願いします。

働き方は本当に人それぞれだと実感しています。色んな働き方があっていいし、いろんな働き方をみんなで作っていけばいいと思っています。子どもがいると、お迎えの時間~寝かしつけの時間までがどうしても仕事の対応をするのが難しくなります。

でもマネジメントラインでキャリアを上げておくと、その夕方の時間は稼働をしなくても、子どもが寝た後にメンバーからの連絡の確認をすることで仕事を回すことができます。

また、当社ではある一定以上の役職になれば、リモートやフレックスといった柔軟な働き方も選択できます。必ずしもマネジメントラインでなくても、そういった制度を活用できる立場まで到達しておくことは、将来の選択肢を広げる重要なポイントだと感じています。

私のように一つの職種を極めていく道もありますが、さまざまな部署を経験しておくことで、復帰後の可能性を広げておくのも一つの方法です。

出産や育児でのブランクは避けられず、どうしても男性に比べてロスの期間が生じてしまいます。だからこそ、そのことを見越して準備をしておくことが大切だと思います。ただし、これは一例に過ぎません。自分らしい働き方を見据えて、早めに準備を始めること。それが未来の選択肢を広げることに繋がっていくはずです。

「この会社を超えて活躍できる人に」|若手育成に懸ける想い

ーーマネジメントにおいて、特に大切にされていることを教えてください。

マネジメントで最も大切にしているのは、「この会社を卒業しても自立した社会人として活躍できる人材を育てる」ということです。

もちろん、今この会社で輝いて活躍してくれることは嬉しいのですが、それだけではないんです。将来、違う部署や違う会社に行っても、しっかりと活躍できる。そんなスキルを身につけてもらうことを常に意識しています。

また、一人一人と向き合うことが私は大好きなんです。今のチーム運営でいえば、フォーメーションがとても重要だと感じていて、「誰をどのポジションに置くとチームとして最高のパフォーマンスが出せるか」ということを、いつも考えながらマネジメントをしています。

それぞれの強みを最大限に活かせる配置を追求することで、チーム全体の成長にもつながっていくと信じています。

時短でも高パフォーマンス|ママ社員の活躍が会社を変える未来図

ーー事業と組織の成長における課題をお聞かせください。

SNSビジネスならではの課題を日々感じています。ユーザーの使い方もトレンドも、本当に目まぐるしく変化していくんです。その中で、いかに鮮度の高い提案をクライアント様の課題に落とし込めるか。常にスピード感が問われる環境で、それと同時にメンバーの育成も欠かせません。毎日が「スピード勝負」という感覚です。

特に次世代の女性幹部育成は大きな課題ですね。やはり、結婚や出産というライフイベントを見据えた時に、自分のキャリアについて考える女性社員も多く、女性幹部の育成には正直苦戦しています。


ーー今後の展望をお聞かせください。

自分の子どもたちはまだ保育園なので、今すぐの変化は考えにくいですが、小学校に上がる頃には働き方も変わってくるでしょうね。その時には、どんな働き方がパフォーマンスを発揮できるかも考えながら新しいことにもチャレンジしていきたいですね。

そして、会社に対する思いとして、「ママたちの存在が絶対に必要」と言われるような組織にしていきたいです。まだまだ独身の若手社員が多い環境で、時短勤務への後ろめたさを感じる方も多いと思います。でも、実は育児をしているママたちのスキルって、驚くほど高いんですよ。

例えば、子どもの寝かしつけから逆算して1日のスケジュールを組み立てる能力は抜群です。タスク管理も本当に上手なんです。実は女性の方が先々を考える能力に長けているんじゃないかって、自分で経験してみて強く感じています。(笑)時間は限られていても、その中での処理能力の高さは素晴らしいものがあるんです。

だからこそ、ママたちをもっともっと活性化させて、「むしろママこそが会社の中心だよね!」というくらいの文化を作っていきたい。それが私の描く未来図です。

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