株式会社オンテックスでは、未経験から施工管理を目指す先輩が多くいます。実務経験を通じて基礎から知識・スキルを学び、早ければ入社から半年ほどでのひとり立ちが可能です。
今回は、まったくの異業種からキャリアチェンジを叶えた東さんにインタビューを実施。オンテックスへの入社の決め手や、お客様とのやり取りを通じてやりがいを感じたエピソードについてお話を聞きました。
工事監理課 南関西監理係 /東 直弥
大阪体育大学を卒業後、高校の保健体育講師として勤務。その後、障害者スポーツの指導員、営業、福祉施設スタッフを経て、2023年11月に株式会社オンテックスへ入社。未経験スタートで施工管理へのキャリアチェンジを実現し、活躍している。
人と関わり、年齢を重ねても続けられる仕事を求めて
ーー東さんは様々なキャリアを経験されていますね。前職までの経歴を教えてください。
学生時代の私は、体育の授業を楽しみにしている普通の高校生でした。大阪体育大学に進学しましたが「周りの友人も教員志望が多かったこと」「手に職をつけたかったこと」から、憧れていた保健体育の先生になろうと思ったんです。最初は非常勤講師からスタートしましたが、給与面に厳しさを感じて転職をすることになりました。
次の勤務先は福祉センター。障害者スポーツ支援を行う指導員として、水泳指導や運動会などのイベント運営、トレーニング指導などを担当しました。子どもたちへの指導は楽しかったですし、国体へ出場する方々を引率したのも良い思い出です。
仕事内容は充実していたのですが、正社員雇用ではなかったので将来に少し不安を感じていました。結婚し、第一子を授かったタイミングで、もう少し安定した経営基盤のある派遣会社へ転職しました。
未経験ながら営業としてスタートし、新規開拓や派遣スタッフのフォロー・面接を行う毎日でしたね。目標を達成すればきちんと評価されますし、待遇も良く、残業も少ない環境でした。気持ちはラクになったのですが、今度はもっと仕事自体にやりがいを求めるようになりました。
そこで子どもたちを放課後に預かり、療育する福祉施設に転職。放課後児童支援員として、地域の小中学校や支援学校に通う子どもたちを車で送迎し、一緒に勉強をしたり、遊んだりしていました。
プールがある施設に学びにいく時間があったのですが、ビート板の持ち方、蹴伸びの姿勢から始まり、最後はクロールを覚えて大会に出場できた喜びは、今でも忘れられません。
ーーとても充実されていたようですが、なぜオンテックスに入社を決めたのでしょうか?
転職のきっかけは、注文住宅を建てたことでした。ゆくゆくは自分で資格を取り、福祉施設を建てるという夢があったのですが、給与面がなかなか上がらず、土日も休みが取りにくいことに悩むようになりました。もう少しプライベートも充実させ、家のローンも心配なく稼げる安定した会社に勤めたいと思ったんです。
その際に「年齢を重ねてもできる仕事って何だろう?」と改めて考え、施工管理ならば資格取得もできてニーズ自体も上がっているので安定して働けるかもしれないという結論になりました。
最初は大きな建物を扱う派遣型の施工管理を目指しましたが、単身赴任が多かったんです。「せっかく新築で建てたばかりの家があるのに、家族と離れ離れで暮らしたくない」──そう思っていた時にオンテックスと出会いました。施工管理職は単身赴任が多い業界なのですが、腰を据えて働ける環境で、単身赴任がない点が決め手になりましたね。
プラスドライバーしか触ったことがないレベルからのスタート
ーー未経験スタートということに、不安はありませんでしたか?
もちろん最初は不安でした。工具を使った経験は、子どものおもちゃの電池を入れ替えるために、プラスドライバーを触った程度でしたから。ただ、今までの経験上「教えてもらえれば、何事もできるようになる」という成功イメージは持てていたんです。
加えて、マイホームを建てた時の打ち合わせが結構楽しくて、家や建物に興味が湧いたんですよね。当事者として家づくりに携わった経験があったため、「自分ごと化」できるようになったのだと思います。
ーー入社してひとり立ちまでは、どのような流れで進みましたか?
私の上司をはじめ、入社後の人間関係にはとても恵まれていたと思います。座学研修よりは、現場で見て学ぶOJTが中心でした。
分からないことがあればメモや写真に残し、積極的に上司へ質問します。入社から半年間は、ずっと付きっきりで教えてもらいました。その間に少しずつ知見が蓄積されて、半年後にはほぼひとり立ちができる状態になりました。
今では1人で現場へ向かい、複数の案件を並行しながら職人さんに指示を出したり、安全を確認したりしています。
施工管理にしか味わえない喜びがある
ーー実際に仕事をしてみて感じた「やりがい」について、教えてください。
お客様の喜んだ表情や感謝の言葉が、大きなやりがいになっていますね。
例えば住宅の外壁を塗装するために、最初に足場を組みます。工事中は窓を開けても暗いですし、家の周りも作業音や足音がするので少し騒がしくなります。それでも2〜3週間後に工事を終えて足場を取ると、ほとんどのお客様が笑顔で「ありがとう」と声をかけてくれるんです。
この瞬間は、施工管理士にしか味わえないもの。お客様と直接、長い期間にわたってお付き合いがあるからこそのものです。
ーー入社から今までで、思い出に残っている仕事のエピソードはありますか?
ひとり立ちする少し前の話ですが…そろそろ事務所に戻ろうとしていた時、電話がかかってきたんです。
私の担当していた現場の職人さんとお客様からの連絡でした。「現場の隣の家に車があるのだが、汚れてしまっている。塗装の影響かもしれない」というので急遽、その現場に引き返しました。
調べてみると、塗装する前に外壁に使った洗浄水の影響だと判明。すぐにお客様と、隣の家の方に会って事情をお話し、ご理解いただけてホッとしました。
もし「確認は翌日にしよう」と先延ばしにしていたら、お客様も隣の家の方もモヤモヤしたまま一晩過ごしたかもしれません。平日の日中はお仕事をされている方も多いですから、なかなかお話もできずにすれ違い、トラブルに発展した可能性もあります。
「今だ」というタイミングで直接お会いし、丁寧にコミュニケーションを取ることで、信頼を獲得できたと感じられました。きっと、これからも折に触れて思い出すエピソードだと思います。
社員一丸となって目指す「お客様の満足」
ーーオンテックスに入社してみて、改めて「良かった」と思うことはありますか?
「良かった」ことでもあり、私が入社して驚いたことでもあるのですが、どの社員も心から「お客様の満足」を重視して行動している点ですね。
会社の経営方針だからしたがっているのではなく、本当に「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちを全員が持っているんです。会社の理念が、個人レベルで浸透しているので、誰も仕事に手を抜きません。そうしたカルチャーの中で、仕事ができる幸せを日々感じています。
ーー最後に「施工管理に向いている方」はどんなタイプだと思いますか?
マメでフットワークの軽い方が向いていると感じます。施工管理は、お客様や営業、職人さんと連絡を取り合う機会が多い仕事です。
そのやり取りの内容をきちんとメモにし、スケジュール管理を進めていく丁寧さも必要になります。現場への確認も多いので、サッと移動できる行動力も大切です。声をかけてもらえばすぐに向かいますし、時間がかかっても自分の目で見に行きます。「お客様の満足のために頑張ろう」という思いを持ってそのようなことができる方が向いているのではないでしょうか。