コロナ禍を経て、トヨタコネクティッドでもハイブリッドワーク（オフィス・在宅勤務の併用）がすっかり定着しました。さらに新たな働き方の模索として、社内では選択的週休3日制の検討を進めております。その実施結果とトライアルメンバーの生の声をお届けします！

選択的週休3日制とは？

選択的週休3日制とは、選択した社員を対象に週当たりの休日を3日にする制度のことです。大きく分けて3つの実施パターンがあります。

① 週当たりの労働時間を変えず、休日を増やす。給与は変わらない。

② 週当たりの労働時間を少なくし、休日を増やす。給与もその分減る。

③ 週当たりの労働時間を少なくし、休日を増やす。給与は変わらない。

トヨタコネクティッドがトライアルで実施しているのは「①週当たりの労働時間を変えず、休日を増やす。給与は変わらない。」パターンです。規則などの制度変更や新設をすることなく、最速でトライアルが実施できる①を選択して実施しました。

トライアルの結果は？

2022年10～12月、2023年1～2月の5カ月に渡りトライアルを実施し、合計7名のメンバーが参加しました。結果、通常時と比較して参加メンバーの残業時間が減りプライベート時間が増えたことで、家族と過ごしたり、ジムに通ったりとプライベートが充実する効果がありました。またチームと意識的にコミュニケーションをとるようになったなどの効果が見られました。一方今後の検討・検証事項としては、関連部署とのタスク割り振りや、クライアントワークに従事するメンバーも参加した場合のパターン検証などがあります。

実際やってみてどうだったの？

選択的週休3日制を5カ月に渡りトライアル実施した、技術本部の伊藤さんに話を聞きました！

―　選択的週休3日制にエントリーしようと思ったのはなぜですか？

当時インターネット記事などで週休3日制が話題になっていて、興味を持っていました。2022年末まで所属していた部署では残業時間が多かったこともあり、その時間を勤務時間にして、1日お休みが増えるのであれば嬉しいな、と思っていたところにこのトライアルの話が出てきたんです。そもそも1日の勤務時間も長かったので、選択的週休3日制をして1日当たりの勤務時間が多くなることには抵抗感がありませんでした。

―実際やってみていかがでしたか？

一番よかったのは、当たり前ですが土日以外で休みが一日増えることです。私には子供が二人おり、土日は子供に時間を使っているので、自分の時間を確保しやすくなりました。本を読んだり、車に乗って遠出をしたり、妻と一緒にランチをとったりして＋1日の休日を過ごしました。自己研鑽で試験勉強の時間が確保もできたのも嬉しかったです。概ね家族にも好評でしたが、妻からは「あなたは一日休みが増えていいよね・・・」という羨望の眼差しを向けられました（笑）。

定時後の勤務時間にはミーティングはほぼ入らなかったので、自分の作業に集中できる時間が確保できて効率的に勤務できたと思います。ただ午後は勤務時間が7時間と長くなるので、小休止を入れたり、離業時間を設けたり、という工夫は必要でした。

―チームや関連部署の反応はいかがでしたか？

もともとは運用業務に携わっており、急にお休みを取ると確かに影響が大きい業務内容についていました。ただ、そもそもの仕組みとして「月曜日は伊藤がいない」という前提でミーティングなどを組み変えてもらったので、あまり大きな影響はなかったと思っています。また部署横断的に関わる業務だったので、私が選択的週休3日制のトライアルをしていることを知らない方からも連絡をもらうことがありましたが、その際には社内のカレンダーや社内ツールのMicrosoft Teamsのステータスメッセージに休みであることを登録し、仕組みである程度不都合はカバーできたと思います。

―今後制度化されたら選択しますか？

選択的週休3日制で働きたいです。やはり仕事とプライベートのバランスが取りやすかったなと思います。以前は仕事が夜遅くまであるために家族と夕食をとれないことばかりでしたが、部署異動も経て、仕事と生活のバランスを取っていくことができるようになりました。選択的週休3日制があればより良いワークライフバランスが実現できると期待しています。

今後はどうなるの？

選択的週休3日制を本格導入するためには、社内の基幹システムの見直し、規則の変更、社員やマネージャーの意識変革など、取り組むべきことがたくさんあります。現在社内では、このトライアル結果を受けて今後の方針を検討しております。正社員だけでなく、いろいろな雇用形態、事情がある方がチームに増えていく中、働き方にも多様性が必要であると考えています。制度として確立するかは未定ですが、正式に決定できたら続報でお伝えしたいと思います！

トヨタコネクティッドでは、「一人一人がリーダー、自ら考え行動する」ことが出来る人物像を掲げております。社員一人一人が自分の働き方やキャリアを考えることができるよう、選択的週休3日制だけでなく、今後も様々な制度の実現に向けて推進していきます！