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東大出身の研究者が、AIエンジニアに転身

山田崇広(やまだ たかひろ)

エンジニア


愛知出身。弟のいる兄。
東大で生命科学を専攻し、卒業後研究をしていた人間が
アンビエントナビと出会い生成AI系エンジニアへ転身


東大出身エンジニアの珍しい経歴


橘:改めまして、山田さんの経歴を教えてください。

山田:私は経歴としては少し特殊かもしれません。東京大学で生命科学系の学部を卒業しましたが、そこからは就職せずに過ごしていました。精神と身体の関係に興味があったのでそれらについて勉強しながら、その観点から人と関わったり、自分自身でも取り組んでみて研究してみるという生活をしていました。成り行きでそうなっただけですが、結果的に会社に属していなかったのは珍しいかと思います。


橘:確かに珍しいですね。その興味はどこから生まれたのでしょうか?

山田:父が医者だったので、昔は医師に興味がありました。しかし、興味があって本を読んだりしているうちに、病気になる、治るという現象は単純に病気が発生し、薬で治すというものではなく、精神まで含めた複雑な現象であるという事に興味がいくようになりました。その観点からすると、現代社会が人間を社会制度を構成するためのパーツとして使い、医師はそれによって発生する病気の後始末をさせられている状況が生まれているように感じ、医師以外の役割でも貢献ができるかもと考えて興味を持っていった感じですね。



入社した経緯は社長の古くからの友人


橘:そんな特殊な暮らしからの入社というのはどのような経緯なのでしょうか?社長の古い知人というのも聞いたのですが。

山田:社長と小学校の頃に同級生だったんです。家が近くて登下校同じみたいな。そこから僕が中学校で引っ越した所で一回関係は切れたのですが、大学の頃にまた会う機会もあってSNSの連絡先は知っているという関係が何年も続いていました。


橘:なるほど、そこから入社までは?

山田:ある日突然、5,6年ぶりに社長からメッセージがあったんですね。

「今何やってる?今新宿にオフィスがあるから、時間あるなら今から来れない?」というチャットが届き、その直後に電話が来て「1時間後にオフィス来てよ!」みたいな。笑
この行動力は社長の特徴的な所ですよね。

その時はカフェにいたんですが、その足でオフィスにいって、その日から始めました。
勤めていた訳ではなかったのでその日からすぐに始められたんですね。


橘:オフィスの印象はいかがでしたか?

山田;まず社長とオフィスの隣でランチし、「いい人のいる会社を作ってきたんだよね」という話をされてからオフィスに入ったのですが、正直言葉ではそういうけど…みたいな気持ちがありました。ですが、事前共有もなく突然伺った自分を「誰だろう?」という雰囲気でなく会社のメンバーとして皆さんが受け入れてくださっているのを実際に感じました。

その温かさと皆さんの勢いに触れ、私はすぐにジョインを決意しました。


生成AIを絡めたエンジニアへ


橘:本格的な開発は始めてだと聞きましたが


山田:大学時代コードを書いたこともありましたが、現代社会はコードについて研鑽される方が沢山生まれやすく、それをサポートする環境要因も整っているのだから、自分はそれをやる役割ではないかなと思っていたので卒業後書くことはほとんどありませんでした。ですがアンナビにジョインしてからは開発のために再びコードを書き出しています。元よりコードを書くことは出来ましたが、商業用のプログラムは初でした。自分でプライベートで作成するものと比較すると、考慮するべき事のレベルが段違いだと感じますが、当社に魅力を感じて下さっている多くのエンジニアの方々からFBをいただき高めていける環境を作ることに対し、会社としての投資を惜しまず、プロダクト開発をどんどん進めることができる環境であることがありがたいです。


橘:エンジニアの方がこの短期間で増えてきているのは私も感じています。プロダクト開発というと、生成AIなども近いうちに関係してきそうですね。

山田:そうですね。現在はビジネスとしてサービスを作るに際して、生成AIの影響を考慮に入れながらサービスを考える事が避けられない時期だと思います。生成AIが普通の人の日常に浸透し始めているこの時代、今までのようにSaasプロダクトを作成し、コンサルティングを行っていくといっても、頑張っていてもAIの発達によってはあっという間にそのサービスの座が奪われてしまう事にもなりかねません。


橘:私も生成AIで業務が代替され始めている事を感じています。


山田:AIの発達は本当にすごいですよね。現在私が開発に携わっているのは、飲食店オーナーさんが経営状況をより把握しやすくするためのプロダクトです。この開発途上で個人的に印象に残っている話があるので少し話させてください。

ある日のMTGだったのですが、それまで私達はどうしても「飲食店オーナーさんが経営への理解が深まる」という観点から開発を進めていたんですね。


橘:飲食店オーナーさんに対するコンサルティングも視野に入れたプロダクトと考えると、確かにオーナーさん側の知識が深化するという方向性も考えられますね。


山田:私はそのような先入観に嵌っていたのですが、そのMTGの時に顧問の先生から「それって本当に必要でしょうか?例えばエンジニアは昔はサーバーの物理的な設定とかの知識がないと仕事ができなかったんですよ。でもクラウドが当たり前の今、その知識って無くても全然エンジニアは務まるんですよ。飲食店オーナーさんにとってもそういう可能性があり得るんじゃないですか?」というFBを頂いたんです。

プロダクトというのはそれくらいの根本的な構造の変革が起こせる可能性がある訳ですし、生成AIなどを活用することでそれを現実化する事が可能な時期が間近に来ているという事が、その時から視野に入るようになりました。そもそも、生成AIそれ自体がそのようなインパクトのある技術であるので、可能性はこの範囲に留まらないと思っています。


橘:AIが本格的に活用され始めていく時代にいるのはチャレンジングに感じますね。


山田:時期はまだ分かりませんが、この先、人間を超える知能が実現される可能性は現実にあり得ることだと思います。その中、アンビエントナビはクライアントさんの表面的な情報ではなく潜在的なニーズを把握して応えるという意識で組織が動いている会社なので、AIだけではできない人間の言葉とは裏腹な情緒のような部分にもフィットするようなサービスができていく可能性を感じています。現在社内では、様々な活用法が提案されている状況ですので、それがどうなっていくか楽しみですよね。


これらの帰結については、AIにより身体性が希薄化していく社会の中、身体を持つ人間がどのような機能を果たしていくかという点で私の昔からの興味にも繋がります。一人の個人としてもそこで何ができるのか模索したいですし、うちの会社はそのような取り組みができ得る環境だと考えております。


橘:AIの活用がどこまで進んでいくのか楽しみですね。本日はありがとうございました。


山田:ありがとうございました。

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