中西 謙太のプロフィール - Wantedly
株式会社Gファクトリー, 請負事業部 部長
https://www.wantedly.com/id/kenta_nakanishi_r
メンバーに聞く!の第3回は、請負事業部長の中西謙太さん。彼は中途採用の多い当社ではかなりレアな新卒入社の生え抜き社員で、今年で在職17年目のベテランです。現在は総勢300名を超える事業部の統括責任者で、写真の通りなかなかパンチのある見た目なので(笑)少々近寄りがたく見えるのですが、会って話すといつも笑顔の絶えない優しきナイスミドルです。
―今日はお忙しいところありがとうございます。
中西:インタビューなんて人生初めてなんで微妙に緊張しますねえ(汗)。お手柔らかにお願いします。
―もう入社から17年ですか。部長に新人研修で初めて会ったことを昨日のように思い出します。お互い年をとりましたね~(笑)。ではあらためて、大学卒業時に当社を就職先に選んだ理由を教えて下さい。
中西:やっぱり人と関わることが好きだったんで人材ビジネスを選んだ・・・って良くありがちな理由は実は全然なくて。今でもあんまり人と関わることは正直それほど得意じゃないです(苦笑)。僕が入社した頃(2007年)の人材業界全体は凄くエネルギッシュだったんで、その熱に惹かれたのかな。入社式もスタジアムでやるとか、株式上場する派遣会社も多かったり、なんとなく楽しそうだなと思って。
(入社当時の中西さん)
ー製造派遣が解禁された直後でもあって、当時は派遣バブルみたいな感じでしたよね。
中西:入社して最初に配属されたのが当時の姫路営業所で営業職としてのスタートでした。でも新規営業という仕事があまり馴染めなくて・・・。たまに取引先の現場作業が忙しくなると新人は応援に出されるので、同期のメンバー達はみな嫌がっていたのですが、僕だけ内心喜んで毎日工場に行っていました。 「ああ、しばらく営業せんで済むんや~」と思って。
ー工場での作業の方が性に合ってた?
中西:今から思うとそうですね。そのうちラインリーダーを任されるようになり、いつの間にか職場をまとめる立場になっちゃって。その現場がちょうど派遣契約から請負契約に変える話が出てたタイミングだったんですね。当時はまだ請負なんて言葉すら知りませんでしたが、これが請負事業との出会いです。 その後、現場管理を担当するようになり、しばらくして事業所の責任者になりました。そこからどっぷり請負の世界にハマること十数年です(苦笑)。
ーそうだったんですね。では、その請負について、Gファクトリーの事業展開の概要を教えて下さい。
中西:日本有数の大手食品加工会社での製造請負を3エリア(茨城・兵庫・長崎)で展開しています。原料の投入から商品出荷まで、一気通貫でのものづくりにこだわっています。各事業所で扱っている製品や職場環境にはそれぞれ違いや特徴があるので、高レベルの品質を維持できるよう常に気を配っています。
ー派遣にはない請負の優れた点、お客様の立場から見たメリットはどんなものがありますか?
中西:受注量増減や業務量の繁閑に、よりフレキシブルに対応できる点だと思います。また派遣だと就業スタッフの教育に手間やコストがかかりますが、請負契約の場合は請負会社が責任を持って行うため、お客様の負担を減らすことができます。全く工場経験のない方を戦力化するのは、結構骨が折れることなんですよ。
ーGファクトリーならでの請負成功のノウハウってあるんですか?
中西:ノウハウは教えられませんよ(笑)、というかよく分かりません(苦笑)。一つだけ我々の強みを言えるとすれば、非常に数多くの失敗を経験して、それを乗り越えてきていることですね。生じたミスに対して善後策をお客様と協議し、その経験を積み重ねることで業務を安全かつ効率的に行うことができるのだと思います。また、スタッフ一人一人の品質に対しての責任感が高いことで、お客様から会社全体を信頼して頂いていることが大きいです。信頼関係がないと請負は上手く行きませんから。
ーもう15年以上のお付き合いですもんね。良い時もつらい時も一緒で・・・。
中西:つらい目にあわされることの方が圧倒的に多かったですけどね(遠い目)。
ー請負事業部の今の課題はどんなことですか?
中西:15年以上やってきたので、現場の高齢化が顕著なんです。なので早急に若返りを図る必要があるのですが、日本人採用は今どのエリアでも厳しい状況です。ゆえに海外人材に頼って現場を動かしていく必要に迫られているのですが、一緒に働く日本人の意識改革がなかなか進まない、これが課題ですね。
ー具体的にはどういうことですか?
中西:日本人=コア業務、海外人材=ノンコア業務(雑用)という偏った認識です。海外人材は日本人以上に勤勉で優秀な作業者も多いのですが、「海外人材に任せる=品質に瑕疵が生じる」というバイアスによって、現場が上手く回せないマネジメントが発生している職場が多いのです。海外人材を「子供扱い」するのではなく、信頼して任せきる勇気というか、パラダイムシフトが必要だと感じています。
ーそれよく分かりますよ。コンビニでも外国籍の店員さんの方が意外と対応良かったりしますし、日本人でも残念な人はいますから。もはや国籍にこだわる時代じゃないですよね。
中西:ベトナムの方もタイの方もまじめで能力の高い方はとても多いですよ。
ー今後の事業展開を教えて頂けますか?
中西:優秀な海外人材を組織(ユニット)化することで、別の業種や業態にも事業展開したいと考えています。食品加工メーカーは国内に多いですし、製造力や品質維持力を向上させたチームを作り、様々な製造の請負を出来るようになりたいと考えています。将来は食品業界だけでなく、機械や電子機器の分野にも挑戦したいですね。
ー最後にこれから就職活動をする学生の方に会社選びのアドバイスはありますか?当社のPRも併せてお願いします。
中西:僕が就活したのはずいぶん前なので参考にならないかもしれませんが・・・。結果的に学生時代に志望していた仕事を一生の職業にする人は実際かなり少ないと思うんです。人見知りで「人前に出る仕事は苦手だわ」なんて言ってた同級生がバリバリの生保レディになっていたり、僕みたいに営業職で入社したのにいつの間にか食品製造業界にいたりとか。振り返ってみると学生時代に想像もしていなかった今の自分がいる(苦笑)。そういう人って結構多いんじゃないかな。だからあまり職種を絞って考え過ぎずに、職場の雰囲気が良いところで自分がいろいろなスキルや経験を得られる会社かどうか、という視点で企業選びをすれば良いのでは?と思います。大手企業は確かに待遇も良いし、正直羨ましい面もありますが、若い時期から多くのキャリアを積んで将来の自分へ投資したいのであれば、当社のような会社はピッタリです。なんたって人数が少ないから意見が通りやすいし、自由にいろんなことができます。お昼は混んでいない時間を選んでラーメン食べに行けますからね(笑)。
ー最後に、Gファクトリーの「G」、中西部長にとっての「G」は何ですか?
中西:GIRIGIRI(ギリギリ)です。いつどんな時もギリギリ間に合うように諦めないで踏ん張って生きています(苦笑)。本当はギリギリじゃない方が精神的にも良いので、今度こそはといつも思うのですが、気づいた時にはいつも土俵際です。でも、ギリギリでも負けなければ良いんですよ!
ー今日はありがとうございました。
編集後記
中西さんと会って話するのは本当に久しぶりだったのですが、以前より風格というか、落ち着きが出てきたなあという印象でした(見た目も)。当社の中核事業部の責任者という立場のプレッシャーは相当なものだと思うのですが、優しい口調や柔らかい物腰は入社当時のまま変わらずでとても嬉しかったです。 人材サービス会社の社員が「人と関わるのがあまり好きではない」というのは意外に思われるかもしれないのですが、実は結構多かったりします(筆者もそうです)。でも「自分以外の人が幸せになるのを本気で願う」というメンタリティーは中西部長をはじめ、Gファクトリー社員全員が持ち続けている魂です。ぜひ私たちと一緒に「人を仕事で幸せにする」仕事をしてみませんか?