オープンリソースの第2章が幕を開ける。流通小売業界の新常識「Redx」ってどんなサービス? | オープンリソース株式会社
2023年5月、流通小売業界の常識を変える出来事が起こりました。日本全国に100店舗以上を構える生活雑貨店「LOFT」全店で、クラウドPOSが導入されることになったのです。なんだ、そんなことか。...
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こんにちは、採用担当の叶田です。流通小売×ITの分野で20年以上歩んできたオープンリソースでは、多種多様な社員が活躍しています。今回は2022年に新卒入社し、Redxの飲食店向け標準版の開発を担当するカトシンさんに話を聞いてきました!
カトシン(Redxサービスビジネス所属)
慶應義塾大学 文学部卒業。2022年4月、オープンリソースに新卒で入社。プログラミングは未経験ながら、入社3年目にしてRedx 飲食店向けの開発プロジェクトのPM代理を担当している。大の野球好き!
ー2022年に未経験でオープンリソースに入社したカトシンさん。入社してみて、どのような印象を持ちましたか。
入社直後に、新入社員研修でプログラミングについて基礎から学べたのが有難かったです。全くの未経験でしたが、こうした機会があることで不慣れなことにもスムーズに取り組めますし、「自分、プログラミングやってるな」という実感が得られたのも嬉しかったですね。
研修では、「5分スピーチ」のコーナーがあったことも印象的です。これはその名の通り、毎朝研修の冒頭で新入社員が5分間のスピーチを行うというもの。私は野球が好きなのですが、直近で見に行った試合で佐々木朗希選手が完全試合を達成したので、その話をしました(笑)。このようにお互いのパーソナルな部分を知る機会があることで、同期との横のつながりが醸成されたように思います。
今でも同期とはよく食事に行きますし、日頃から交流があるからこそ仕事においても助け合うことが出来ています。例えば他のプロジェクトに参加している同期のメンバーに、「そっちではどういう仕組みで動かしてるの?」など、気軽に相談できる環境ですね。
ー入社からこれまでの経歴を教えてください。
入社して1年目、初めて参加したのは自社サービス「Redx」における小売店L社向けプロジェクトで、主にテスト(システム開発において、システムが要件・仕様書通りに動作するか、不具合がないかなどの確認を行うための工程)を担当しながら、簡単なコーディングも行っていました。
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その後は一旦Redxを離れて百貨店の案件にも参加したのち、2年目の7月から、再びRedxのプロジェクトに参加。そこでは標準版システムに搭載される免税機能のテストを担当しつつ、平行して、自分たちのプロジェクトで使うためのテスト用ツールの作成も行っていました。
その後、2023年9月からRedxの飲食店向け標準版システムの開発に携わるようになり、今にいたります。
ー入社2年目で取り組んだ 「テスト用ツール」とは、具体的にどのようなものを作ったのでしょう。
これまでのテスト工程のフローは、「取引を1つあげるたびにデータベースにアクセスして、生成されたログを全てコピペして成型して、それをExcelに貼り付けて検証する」という非常に手間がかかるものでしたので、これらの工程を自動化し、ボタン1つで完結するというシステムを作りました。
テストを自動化するのは新たな試みなので、社内には開発に関するノウハウがありません。しかし幸運なことに、過去に参加していた百貨店のプロジェクトで類似のシステムを活用した経験があったので、それを思い出しながら作りました。とはいっても、あくまでも使ったことがあるだけで、中の仕様がどのようになっているかまでは分かりませんので、仮説を立てて実際に画面を作ってみる、の繰り返しです。
完成までかかった工数は半月ほどですね。テスト用ツールは、その後実際に免税機能のテストの際に使用しました。あくまでも想定ではありますが、5割程度は工数の削減ができたのではないかと考えています。
ー現在担当されている、Redxの飲食店向け標準版システムの開発について、詳しい業務内容を教えてください。
もともとは小売業向けのシステムとして作られたRedxを、飲食店でも使えるようなシステムとして再構築し、標準版としてリリースするための開発を進めています。
例えば小売業では、お会計の際に「ペン」「ノート」など単品で商品登録されますが、飲食店の場合にはハンバーガー1つとってもセットにドリンクやポテトを付けるのか、ドリンクを付けるならばどの飲み物なのか等、多様な組み合わせが存在しますので、それらをかなり自由に設定出来るような設計になっています。その他にも、OES(オーダーエントリーシステム)と呼ばれる注文端末の機能や、同じテーブルで複数名の支払いを個別に分割精算できる「個別会計機能」など、飲食店ならではの機能を実装しています。
また、こうした標準版の開発と平行して、顧客ごとの開発や導入支援も行っています。飲食店向けの第1弾は4月に原宿にオープンした「東急プラザ原宿 ハラカド」の飲食フロア、そして第2段となる「Shibuya Sakura Stage」も、7月25日にフードコートエリアがオープンしたばかりです。
ハラカドの案件では入社以降初めて、プロジェクトの設計からリリースまで携わることができたので、達成感もひとしおでした。一通り開発を終えた段階で、お客様に向けたシステムの説明会があったのですが、自分が作ったものを自分以外の誰かが動かしている、その光景はやはり感慨深いものがありましたね。
オープン初日ももちろん店頭に足を運びましたが、「どうか何も起きずに1日が終わってくれ…」と、祈るような気持ちでした。結果として多少のトラブルはあったのですが、大きな問題はなく初日を終えられ、そこでようやく安堵したことを覚えています。
ー飲食店向け標準版システムの開発のプロジェクトの中で、カトシンさんが担っている役割を教えてください。
私の役割は、先述のセットメニューの仕組みを作ることがメインだったのですが、同時に他のメンバーのフォローやサポート役も担えるよう意識していました。
例えば飲食店版で新たに実装する「ドロア機能」を後輩社員が担当することになったのですが、当時彼は入社1年目。不安な気持ちを察した私は、ドロアの設計書の下書きを作成しつつ、「こんな風に作ったらいいんじゃないかな」とアドバイスするなど、後輩が取り組みやすいよう支援しました。
また先輩社員が担当していたOESについても、過去のプロジェクトで関わった経験があったので、「◎◎社ではこういう仕組みでしたので、Redxではこのように作るのが良いのではないでしょうか」と提案するなど、自分の担当業務だけにとどまらず各所にサポートに入り、開発業務を最適化できるように率先して動いていました。
そういった姿勢を評価していただけたのか、現在はPM代理という役割を任せていただいています。元々PM代理を担当していた先輩社員が、5月末から別のプロジェクトを兼任することになったので、その後任を私が務めている状況ですね。ソースコードについては引き続き先輩が管理していますが、それ以外、例えばプロジェクトの進捗管理や、ステークホルダーとのやりとりといった部分は私が担当しています。
未経験で入社した私ですが、入社から3年目にして、非常にレベルの高いことを任せてもらっているという実感があります。元々自信なんてないですし、今でも不安ばかりですが、「今後どんなプロジェクトにアサインされても大丈夫」と思えるくらいには、十分な経験を積むことが出来ています。
ーPM代理を経験し、学びになった事や、気づきはありますか?
私たちエンジニアのミッションはシステムを作ることがゴールではない、ということです。お客様が抱えている課題を「システムで解決すること」はあくまでも手段の1つであり、それ以外にも、例えば店頭でのオペレーションを変えることで解決出来る場合もあります。
オペレーションにより課題を解決できれば、お客様にとっては開発にかかる費用を抑えられますし、私たちエンジニアとしても、開発工数が削減できる分、よりスピーディーに開発を進めることができますよね。
お客様から必要な要件をヒアリングした上で、それら全てを盛り込むのが正解なのではなく、本当に必要かどうかをお客様と共に考えること、お客様が思い描く未来の実現に向けて、共に理想の業務オペレーションやシステムを創造すること。それこそが私たちの仕事なのだと気づきました。
そのためには、お客様やステークホルダーとのコミュニケーションが大切なのですが、この点が今の私にとっての課題です。これまでのプロジェクトでも、コミュニケーション不足により認識のズレが発生してしまうなど反省点が残りましたので、きめ細かにコミュニケーションをとることで信頼関係を築けるよう、奮闘中です。PM代理という役割はストレッチした挑戦ではありますが、その分学ぶことも非常に多いです。
ー入社から3年目でPM代理も任され、目覚ましい活躍ぶりですが、ご自身のエンジニアとしての強みはどこにあると考えていますか?
推進力だと思います。あれこれ考えるよりも「まずはやってみる」というタイプなので、例えば先述のテストツールの開発についても、正解が分からなくてもとりあえず仮説を立てて、まずは一度作ってみる、という試行錯誤を繰り返しながら完成させました。こうした推進力は、今後どんなプロジェクトでも活かせる強みだと思います。
続いて、これは強みというよりも意識していることの話になるのですが、些細なことでも言語化し、ナレッジを蓄積するように心がけています。というのも、私自身がこれまで様々なプロジェクトに参加してきた中で、ナレッジが整理されているか否かで、仕事のしやすさに大きな影響があることを、身をもって経験してきたからです。
現在進めているプロジェクトにおいても、途中から追加で3名のメンバーに加わってもらっているのですが、そうしたときでもチーム内に言語化されたナレッジが蓄積されていることで、皆さんにスムーズにジョインしてもらえたのではないかと思っています。
ー最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします!
これまでのプロジェクトではフロントやバックエンドに携わる機会が多かったので、今後はサーバーサイドやクラウド、セキュリティにも携わり、得意分野を広げていきたいですね。あとは野球が好きなので、今後野球に関連する案件があれば、是非立候補したいです(笑)。
これを読んでいる方には、「文系出身者の私でも、なんとかなっているよ!」ということを伝えたいです。もし、私と同じように未経験だけどエンジニアに挑戦してみたいという思いがあれば、一歩踏み出していただきたいです。私の経験が、皆さんの挑戦の後押しになると嬉しいです!
カトシンのインタビューはここまで。論理的思考、落ち着いた物腰、確かな技術力、圧倒的な経験値。これほどまでに多くの強みを持つ彼の口から、「自信なんてない」「上手くいっているときほど怖い」という意外な言葉が出たことが印象的でした。そんな自信のなさをおくびにも出さず、逃げずに、真っ直ぐに仕事に向き合う。そんな彼だからこそ周囲からの厚い信頼を得られ、PM代理というポジションへの抜擢に繋がっているのだと感じさせられたインタビューでした。
彼のように、真っ直ぐに仕事と向き合い、エンジニアとして技術力を高めたい方は、是非「話を聞きに行きたい」ボタンからご応募ください。お待ちしています!
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