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日本の大黒柱となる会社が育つ土壌を耕す。コーポレートビジョン刷新で気付いたYOUTRUSTの目指すべき北極星(Meetup イベントレポート)

2022年5月、コーポレートビジョンを「日本のモメンタムを上げる偉大な会社を創る」に刷新した株式会社YOUTRUST。新たなビジョンを実現するべく、各チームのメンバーはどのようなイシューに取り組み、どんな魅力を仕事に見出しているのか?

YOUTRUSTの現在地と目指す未来が分かる、メンバー登壇のミートアップイベントを連続開催しました。本記事では、CEO・岩崎とCOO・佐藤が登壇したミートアップの模様をレポートでお届けします。

登壇者
・代表取締役CEO 岩崎 由夏
・COO 佐藤 亮太

どのような雰囲気で働いているかより伝わるよう、なるべく登壇者の言葉をそのまま引用して編集しています。

“モメンタム”、“偉大な会社”に込めた思い

佐藤:こうしてイワヤン(CEO・岩崎の社内での呼び名)と2人で登壇するのって初めてですよね?

岩崎:そうだね!表向きの場でさとりょ(COO・佐藤の社内での呼び名)と話すのは初めて。普段のユートラらしさも伝わればいいね。

佐藤:ですね!では早速ですが、今回新たにアップデートされたコーポレートビジョン『日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る』に込めた思いを聞かせてください。

岩崎:私は今年33歳、周りから「失われた30年」とか言われている世代です。しかし、個人的には、日本はまだそこまで悲観するような状況にはないと思っていて。ここからより人間の幸せを求めるには、“進捗感”が大事なのかなと考えていたんです。「今日より明日はもっと良くなるはず」という期待や進捗感に溢れると、みんなが幸せになれるのではないか。その“進捗感”を“モメンタム”というワードに置き換えて『日本のモメンタムを上げる』と表現しました。

また、“日本の大黒柱になる偉大な会社”に私たちもなりたい、という思いがあります。戦後のトヨタやソニーのような会社ですね。さらに、事業を通じて、未来の大黒柱になる会社が育つ土壌を耕したいとも思っています。その2つの思いも込めて、『偉大な会社を創る』という言葉を選びました。

組織フェーズの変化に伴い高められる視座

佐藤:ビジョンの刷新を思い立ったタイミングときっかけも聞かせてください。

岩崎:ミッションと、組織やサービス運用上の乖離がでてきた、というのが正直なところなのかなあ…。

もともと『信頼される人が報われる転職市場に』というミッションを掲げていました。ただ、その人のキャリアや人生にとってハッピーなのであれば、必ずしも転職させるのがゴールではないですよね。だから今回のビジョンでは「転職市場に」という部分を改良しました。

さらに、「信頼される人」と表現してしまうと、人によって抱くイメージが変わってしまう。社員も増えて、個々で解釈が分かれてくる組織フェーズに入ってきたので、言葉がひとり歩きしても良いようにと、刷新を決断しました。

あとは、YOUTRUSTの現在の認知度や組織フェーズを踏まえて、「もっと視座の高いことに挑戦できるのではないか」と思ったこともきっかけになりましたね。組織フェーズの変化とともにビジョンや視座といった“目立つべき北極星”は変えていくべきなので、今後も変わりうると思っています。

佐藤:『信頼される人が報われる転職市場に』は前回の“ミッション”だったわけですが、なぜ今回は“ビジョン”を前面に打ち出したんですか?

岩崎:ビジョンがゴール、ミッションはそこへの登り方と捉えていますが、目指している場所をMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のどこに当てはめるのかはそんなに重要ではないと考えていて。大事なのはYOUTRUSTメンバーにとって、それが北極星としてワークして、日々見るだけで意欲が湧いてくるかどうかだけです。

佐藤:なるほど。僕は、YOUTRUSTという会社の強みが「目標達成力の高さ」だと感じています。ミッションを前面に掲げてしまうとすぐに達成してしまうかもしれない。だから、個人的には今回みたいにビジョンを掲げて“やりたい”を大きく、遠くに飛ばすようなメッセージの打ち出し方は、メンバーにとって好影響になる気がしてますね。

ビジョン刷新のプロセスについても聞かせてください。

岩崎:メンバー数が業務委託を含めると100人を超えていたので「最終的には私が決めさせてもらいます」と宣言をして、代表として主導権を握りました。

具体的には、経営チームだけで一旦たたき台をつくったのが最初のステップ。その時の仮案は「日本のモメンタムを巡らせる」みたいな内容でした。

次に、社員に対して仮案を伝えるオープンドア*をやって、1週間ほどかけてメンバーからフィードバックやインプットをたくさんもらいました。このオープンドアはやって本当に良かったと思っていて…一番多かった意見が「もっと視座を上げてください!」だったんですよ。経営チームでつくったものが、メンバーにとっては視座が高すぎると感じさせてしまいがちだと予想してたから、嬉しい反応でしたね。

*オープンドア:経営陣に対して、誰でも自由に質問などができる意見交換の場。ハイブリッドワークなYOUTRUSTでは、バーチャルオフィスGatherのオープンスペースに岩崎が座り、話したい人が話せる場を設けました。
岩崎 由夏 | YOUTRUSTさんの脳内メモ | YOUTRUST
岩崎 由夏 | YOUTRUSTさんの脳内メモです。YOUTRUST(ユートラスト)は友達とつながりプロフィールを埋めるだけで、スタートアップ企業などから転職・副業のスカウトが届く日本のキャリアSNS。コミュニティ・投稿等の機能を通じて、新しいつながり作りや、キャリアに役⽴つ情報を集めることができます。30秒でユートラに簡単登録!
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最後は、私の独断と偏見で心の底からやりたいと思うものを選ばせてもらったんだけど、あのオープンドアがなければ『日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る』には辿り着かなかったと思う。

佐藤:オープンドア前後でイワヤンの考え方がアップデートされていくのが伝わってきていました。オープンドアで反対意見とかもありました?

岩崎:「旧ミッションが好きで入社してきたから変えないで欲しい」という意見はあったね。

ただ、旧ミッションは手前でやらないといけないマイルストーンの一つに変化しただけで、蔑ろにしたり、放棄したりするわけではありません。私自身の軸は起業当時から変わってない。今回のビジョンは同じベクトル上のもっと先に位置する北極星であることを説明して、最後はみんなに納得してもらったかな。

「25人で小規模上場したい」と話していた時期があったんだけど、今は環境も立場も大きく変化しているから、これからはもっと組織の目線を上げて突き進んでいきたいですね。

◆ビジョン刷新の理由:転職市場にとどまらず、もっと視座の高いところを目指したい。人によって解釈が変化するものではなく、言葉がひとり歩きしても良いようにとビジョンに刷新。

◆決定までの過程:経営チームで仮案をつくった後に社員へオープンドアを行う。メンバーからのフィードバックを踏まえて、現在のビジョンが決定

YOUTRUSTしか生めないご縁を、これからも

佐藤:ここからはいただいた質問に答えていきましょう!まず、「創業初期と現在でそれぞれ大変だと感じていることが知りたい」とのことですが、いかがでしょうか?

岩崎:人数によって全く違う力で動くのが組織。例えると「マクロ経済とミクロ経済は、経済というカテゴリーでは同じなのに違う力学で動いている」みたいな感じなんです。その中で、創業当時は社内で検証できる仮説がすごく少なかったことが大変でした。システムをつくるのは私とエンジニアだけ、営業にいたっては私しかいないという状態で…。夢は広がるし、お客さんからもたくさんインプットをもらえるけど全然対応できないという苦しさはありましたね。

組織拡大に比例して、リソースが増えてきた今は、1本筋を通す難易度が高くなってきました。過去に決めたことが忘れ去られていたり、市場環境の変化で実践できなかったりとか。

佐藤:僕としては、過去の成功体験の活用の判断が難しかったですね。今までやってきて見つけた正解に頼ろうとするんだけど、人数が増えたり事業フェーズが進んでいたりすると、MVVを含めていろんなものを変化させる必要に迫られますよね。

組織の変化にともなって起きた印象的な会話ってありますか?

岩崎:やっぱりオープンドアで「旧ミッションが好きで入社したのに…」と言われたときは、今みたいに自分の思いを上手く言葉で表現できなかったからドキッとしたね。

佐藤:でも、今回、コーポレートビジョンは大きく刷新しながらも、旧ミッションはプロダクトチームのミッションとして残していますよね。大事にしたい“YOUTRUSTの秘伝のタレ”だと思っているので、残したのはめちゃくちゃ良い決断だったと思う。

岩崎:何かを得るためには何かを捨てないといけないので、当時はヒヤヒヤしたけど今では正しい判断だったのかなあと思っています。

佐藤:いろんな変化が生まれる会社の成長を体感できるのが、このフェーズの組織で働ける醍醐味かもしれないですね。


では最後に、お客さまに役立つことができたと感じるエピソードを教えてください。

岩崎:これは起業当時から変わらないんだけど、「意欲を変えただけで転職先・副業先が決まりました」とか「友達からめっちゃ連絡がきて転職が決まりました」の声が届いたときですね。

YOUTRUSTを有料で使ってくださっている企業様は、“友達の友達”の意欲変更まで確認可能でメッセージができるんですね。一般のユーザー同士でも、友達としてつながっていれば転職意欲の変更の通知が来ます。なので、「友達が転職意欲を変えてたから久しぶりに連絡してみたら、その後うちの会社で採用が決まったんですよ!」と言われるのはすごく嬉しくって。これは元々の信頼関係を土台にしたキャリアSNSであるYOUTRUSTじゃなきゃ生めないご縁だと思うんですよね。

佐藤:起業する前のイワヤンがしたかった体験ですよね。

岩崎:そうそう。自分が前職を辞めるタイミングで、どうしても履歴書・職歴書を書いて猫かぶって面接を受けにいきたくなくって。だって、経歴からわかるその人の情報なんて10%にも満たないじゃないですか!

「社外の信頼する友人にメッセージできて、声をかけられるっていうサービスがあったら求職者にとっても採用側にとってもハッピーなのにな」と思ったのがYOUTRUSTの出発地点。それが実現して、実を結んでいると生きていて良かったなあと思います。

佐藤:同感ですね。YOUTRUSTができる前と後で、少しずつだけど転職の体験を変えていけているような気はしますよね。

◆大変だったこと
創業時:社員数が少なく、お客さんからインプットをもらっても対応が追いつかない。挑戦できない苦しさ
現在:組織の拡大とともにできることが増えた一方で、全員が向かう先を取りまとめ、一つの筋を通すことは難しくなった
◆嬉しいこと
YOUTRUSTの“転職意欲”を変更したことで、友達から連絡が来て採用が決まるなど、独自のつながりから新たなキャリアを生み出せたとき

代表取締役CEO 岩崎 由夏
大阪大学理学部卒業後、ディー・エヌ・エーに新卒入社。主に中途採用と経営管理を担う。その後子会社ペロリに出向し、採用と経営企画に従事。2017年YOUTRUSTを設立。プライベートでは二児の母。

COO 佐藤 亮太
京都大学総合人間学部卒業後、株式会社リクルートに新卒入社。採用担当から新規事業立ち上げに参画し、営業企画・マーケティング・事業企画などに従事。2020年1月に2人目社員としてYOUTRUSTへ入社。業務全般を担当し、現在はCOOを務める。

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