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【代表インタビュー】繋ぎ手として人の想いを届ける仕事。島田社長が語る「クーリエ」の創業ストーリー

こんにちは!クーリエ株式会社の採用担当です。

今回は、クーリエ株式会社の代表取締役である"島田 勝行さん"へインタビューを行いました!

クーリエ創業までの経緯や事業内容、そして事業への想いを語っていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください!

<プロフィール>

1995年 東京ビジュアルアーツアカデミー 卒業
同年   株式会社ティーサーブ 入社
2000年 「クーリエ」を創業(個人事業主の集合体としてメッセンジャー事業を開始)
2004年 有限会社クーリエに法人化(資本金300万円)
2022年 クーリエ株式会社に社名変更(資本金1000万円に増資)
現在に至る

「“繋ぐ”という意味では同じ」。メッセンジャー事業とマルシェ事業の2軸になった理由

--クーリエは、現在どのような事業を行っている会社でしょうか?

「メッセンジャー事業」と「マルシェ事業」の2つを展開している会社です。

メッセンジャーとは、緊急性の高い荷物や書類を自転車で届ける仕事で、今でいう「バイク便」の先駆けです。90年代、バイク便が全盛期だったときに、当時ボクがお世話になっていた会社「ティーサーブ」がメッセンジャー会社として世に登場しました。ボクはそのティーサーブの黎明期より、街を駆け巡っていました。

弊社「クーリエ」では、原則都心部の4区に加え隣接している6区の一部を中心に、引取り後ダイレクト・最速でお届け、もしくは最大3時間以内で届けるサービスを行っています。

もう1つの事業は、マルシェを主とした地域巻き込み型イベントの企画・運営や、オンラインマルシェ(現在はECサイトのみ稼働中)の運営です。オンラインマルシェでは、実際のマルシェと同じようにさまざまなお店での買い回りができ、一度に届く(一部対象外あり)ので、リアルなマルシェで買い物をした時と同じような体験をしていただけるのが特徴です。

また、現在は準備中なのですが、オンライン会議ツールを使ったライブマルシェで、各出店者さんや生産者の方々とお話しながらお買い物を楽しめるのもクーリエオンラインマルシェの魅力です。

--起業当初から「メッセンジャー事業」と「マルシェ事業」の2つの事業を行っていたのでしょうか?

いいえ、最初は自転車便、いわゆる「メッセンジャー」の事業からスタートした会社です。
創業したのは2000年10月1日なので、もう20年以上前のことになります。

学生時代にメッセンジャーのアルバイト募集を見つけて応募したのが、ボクとメッセンジャーの出会いでした。求人雑誌の小さなスペースに「自転車にまたがる一匹狼」というキャッチコピーで求人が掲載されていました。当時のボクには、その意味もお仕事の内容も理解できなかったけれど、強烈なキャッチコピーに度肝を抜かれたことは、今でも鮮明に覚えています。

メッセンジャーのアルバイトはとても楽しくて、学校に通いながら、ほぼ毎日、街を走っていました。一緒に始めた仲間たちが就職活動をし始め、就職をしていきましたが、ボクはメッセンジャーを辞める理由がなかったので、そのままフリーターとして残り、のちに社員として雇用してもらいました。

当時ボクがお世話になっていた会社は、ボクが学生アルバイトで入った当時は数人で運営している小さな事業所でしたが、その後バイク便の需要が高まるとともに会社も成長していき、ボクが辞める2000年の7月までにはメッセンジャーが100人を超える規模になっていました。

会社が大きくなるにつれて、デリバリー業務はもちろんのこと、様々な部門の業務に挑戦させてもらっていましたが、急激に業績を伸ばしていたので、努力はしてはいるものの、ボク自身もその状況に柔軟に対応しきれていないこともあって、全体的にサービスのクオリティが下がっているなと感じるようになりました。このままでは、この規模、この速度で、自社のサービスを自信を持ってお客さまにおすすめできないなと感じるようになったんです。

そこで、小規模ではあるけれど、さらに満足してもらえるようなメッセンジャーサービスの会社を自分で作ろうと思い、同僚とともにお金を出し合って、個人事業主の集合体としての「クーリエ」を2000年に創業しました。

--「マルシェ事業」はどのようなきっかけで始められたのでしょうか?

クーリエのメッセンジャー事業の展開(在り方)として、体制を整え法人にしたほうがいいと思い、「有限会社クーリエ」として改めてスタートしました。

2004年2月3日にボクがクーリエの取締役として代表となり、メッセンジャー事業を継続していました。ただ、心機一転新たに活動してみたものの、メッセンジャーの業務は景気の波に大きく影響されるため、繁忙期と閑散期の差が大きく、経営的に不安定に陥ることがしばしばありました。

そこで利益を安定させるために個人向けのサービス展開にも目を向けたのですが、思うような需要がほとんど無く、悩んだ時期が続きました。

そんなとき、渋谷に構えていた事務所のすぐ隣のブロックで、青山ファーマーズマーケットが開催されるようになりました。

当時のボクはあまり興味がなかったのですが、ファーマーズマーケットの事務局の若者たちがボクのところに来て、「近所に住んでいる高齢のお客さまが多いので、購入した品物を運んでくれる人が欲しい」と、相談されるようになったんです。

当時からメッセンジャー事業で使っていた「カーゴバイク」という大きな荷台がついている自転車で、ファーマーズマーケットの購入品を自力で運べないお客さまの荷物を代わりにお運びするようになりました。

これがきっかけでメッセンジャーとファーマーズマーケット、つまり「マルシェ事業」の接点が生まれました。

--さまざまなご縁が重なって、マルシェ事業にも関わることになったのですね。

そうです。そんなある日、青山ファーマーズマーケットの出店者の1人が自身で会社を立ち上げ「マルシェの事務局を運営することになったので、手伝ってもらえないか?」と提案があり、クーリエと兼業するようなかたちで、毎月第二金曜日の午後からマルシェ事務局を担当する会社のお手伝いをするようになりました。

普段は、メッセンジャーとして街を走りつつ、1ヶ月のうち1週間だけはマルシェの準備のために手伝いにいく……そんな日々を続けていました。そこでは、ボクがお手伝いしている事務局のマルシェはもちろん、他にもさまざまなマルシェの運営を経験させてもらい、多いときは1日で5現場を回るようなこともありました。

その後、お世話になっていたマルシェの企画運営を行っていた知人の会社の経営が傾きはじめ、2019年11月よりボクの会社が、そのマルシェの運営を正式に引き継ぐこととなり、その知人の会社で活躍していた社員3名が、ボクの会社に入社してくれたことで、「メッセンジャー事業」と「マルシェ事業」の2軸でやっていくことになりました。

--「メッセンジャー」と「マルシェ」は一見まったく違うような事業に思えるのですが、共通点はあるのでしょうか?

メッセンジャー事業も、マルシェ事業も「仕事と仕事、人と人の想いを繋ぐもの」という点が同じだと思っています。だからクーリエはいわゆる「繋ぎ手」ということです。

メッセンジャー事業では、会社の書類や荷物のデリバリーで、企業と企業を「繋ぐ」

そしてマルシェ事業では、マルシェに出店してくださる全国各地の生産者さん・事業者さんと、マルシェを楽しみにしてくださっているお客様・開催する地域での生活者である人々を「繋ぐ」

事業内容だけ見れば、全く異なるように見えるかもしれませんが、「想いを繋ぐ仕事」という意味では同じ使命のある仕事だと考えています。

「マルシェを“イベント”ではなく“日常”にしたい」。繋ぎ手としての今後の目標

--島田さんにとって「繋ぎ手」の仕事はどんなものだと考えていますか?

天職です!
ボク自身、実はすごく人見知りでしたが、メッセンジャーとして働いているときの「カツ」は、普段の「島田 勝行」とは別人格なんじゃないかって。メッセンジャーバッグを背負って自転車に乗り、荷物を入れた瞬間に、なんだか戦隊もののヒーローに変身した思いになっている気がしてます。

1996年にトロントで開催されたメッセンジャーの世界大会に、当時、所属していたメッセンジャー会社の社長と、社員研修?といった形でボクと、そして、当時活躍してくれていたアルバイト含め、5人で出場したことがあり、その件について自転車雑誌に記事として取り上げてもらう機会がありました。

そこに載せる「あなたにとって“メッセンジャー”とは?」という質問に、「神が与えてくれた仕事。それがメッセンジャー。」って答えたんです(笑)。でも、あの時、ノリで発言したことが、実は間違いではなかったのかな?と、思っています。

今は、マルシェ事業も広義での“メッセンジャー”だと思っているし、ボクは生涯メッセンジャーでありたい。誰かと誰かの"繋ぎ手"でいたいという想いは、色々な経験をさせてもらうごとに、どんどん強くなっています。

きっと、誰もが何かしらの「才能」を持っていると思うんです。

でも、それをちゃんとした場所で表現してもらう、そして活躍してもらうためには、結局「繋ぎ手」が必要。その人が持つ才能を見つけ出して、表現できる場所を提供することが、ボクら“繋ぎ手”の使命であり、この仕事のやりがいでもあると考えています。

--クーリエとしての今後の展望を教えてください。

マルシェを「イベント」ではなく「日常の一部」として根付かせることを目標にしています。

マルシェと聞くと、土日に開催されるイベントを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、ボクはマルシェを特別なものではなく「日常としてごく当たり前にあるもの」という位置付けにしたいと考えています。

例えば、自身が住んでいるマンションの敷地内で、マルシェが定期的に開催されていたらどうですか?きっと、自分の住んでいる場所が、もっと好きになり、自慢したくなる要素になるかも知れません。また、その周りに住んでいる子供たちからご高齢の方まで、皆が楽しめる場がマルシェとしてあったら、ステキな地域コミュニティの場になると思いませんか?

『マルシェ』とは、単なるイベントとして存在するのではなく、地域の皆さまの元気の源となるもの、自然と笑顔が生まれる場所としてあるべきだと考えます。マルシェを通じて『日常の生活を豊かにする場、時間』であってもらいたいという思いで、ボクたちは地域に深く関わり、長く続く展開をしてきたいと考えています。
また、リアルのマルシェに実際、現地で出店するのが難しい方々対しては、コロナ禍をきっかけに立ち上げたオンラインマルシェのライブマルシェの環境を活躍の場として展開していきたいです。

実際にマルシェを作り上げるのは、ボクたちではなく「マルシェを楽しんでくれる出店者の皆さま」であり、それを楽しみにしてくださる遊びに来てくださる来場者のみなさまです。

だから、ボクたちはあくまでも「繋ぎ手」として、生産者をはじめ、出店する方々が活躍できる場所や時間を提供するために、今後もリアルとオンラインの2つのコンテンツで、マルシェ事業に力を入れていきたいと思っています。

「失敗も成功も含めてたくさん挑戦してほしい」クーリエが求める人材像

--クーリエは現在どのような方がご活躍されているのでしょうか?

マルシェ事業部に関しては、ボク以外には、社員とアルバイトの4名、そして、経験豊かな業務委託のパートナーで切り盛りしています。
平日は会社に出社してもらうことを推奨しますが、業務を覚えてやるべきことを理解し滞りなく遂行してくれれば、リモートワークも考慮しています。また、土日はマルシェを開催する現地に勤務することもあります。

--どのような方が向いていると思いますか?

弊社のECサイトの戦略立案や運営をお任せしたいので、マーケティングなどのスキル・経験値も大事ではあります。
ただ、それ以上に「食」、「人」への興味や関心の高さや、ボクたちがマルシェにかける想いに共感してくださるかどうかを重視しています。

また、生産者さんや加工品等と扱う出店者、スポンサーとなる企業の担当者、土地のお役人の方など、さまざまな関係者とやり取りする場面も多いので、柔軟にコミュニケーションができる方にとっては、とても良い経験ができる環境になると思います。

素直さや好奇心があって、私たちと一緒に様々な形態のマルシェ事業を盛り上げてくれる方と一緒に働きたいです。

--最後に、求職者の方へメッセージをお願いいたします。

クーリエ自体の社歴は20年以上ありますが、やっていきたいことは、まさにベンチャーです。
あなたがお持ちの技術や知識を存分に発揮してもらえる場所になると思っています。

ボクたちと一緒にマルシェ事業を盛り上げてくださる気持ちがある方であれば、ぜひクーリエに来て、失敗も成功も含めてたくさん挑戦してもらいたい。ボクたちも全力でバックアップします!

今の会社で自分のやりたいことができずにモヤモヤしている人や、自分の知識やスキルを活かして能動的に働きたいと考えている方はぜひ一度お話しましょう!ご応募お待ちしています!

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