知っていますか？！今話題の「MAプランナー」の仕事！

MA（Marketing Automation）とは

「MAプランナー」の仕事をご紹介する前に、まずはMAについて説明します。
MAとは、マーケティング活動（Marketing）の自動化（Automation）です。

消費者は多様な情報の中から、無意識に自分に必要な情報を取捨選択しています。企業は商品の情報を発信するものの、消費者にとって必要な情報を、適切なタイミング・適切な場所で届けないと、たちまち見落とされてしまいます。一方で企業が多様な消費者に個別の対応を行うことは、非常に労力のかかることです。

そこで生まれたのがMA（Marketing Automation）です。

MAは「誰に」「何を」「いつ」「どうやって」届けるのかを「シナリオ」としてMAツールに設定することで、自動でシナリオに沿った情報発信が可能となります。これにより、消費者は必要な情報をスムーズに得ることができ、企業はマーケティング活動の質と効率を上げ、収益の向上や、消費者との良好な関係を築くことが可能になります。

▼MAを実現する仕組み

日常に溶け込むMAの施策例

日常の中で、どんなところでMAは活用されているかご存知ですか？既にMAは日常に溶けこんでいます。今日届いたアプリの通知やメルマガは、あなたのために設計されたシナリオかもしれません。

施策例1：クーポンやセール情報
誕生月クーポンや、お気に入り登録していた商品のセール情報を受け取ったことはありませんか？メリットのある情報を送ることで、情報を受け取るモチベーションを保ち、ブロック・退会を防ぎます。これらを一人ひとりに合わせて毎日手作業していたら大変ですが、MAでは1つのシナリオで自動配信が可能です。

施策例2：ベストタイミングでリコメンド
ある化粧水を購入した顧客に対して、購入日から起算して“使い切る数日前”に「詰め替え商品」をリマインド。そうすることで、継続購入へスムーズに繋げることができます。これは消費日数目安をデータとして持つことにより可能となります。

施策例3：行動履歴をもとに最適表示
ユーザーがどの検索ワードでサイトに訪れたかにより、探している情報が推定できます。サイト内で検索ワードに合った情報を自動表示することで、ユーザーが求める情報をいち早く届けることができます。サイトからの離脱を防ぎ、成果に直結する費用対効果の高いサイト運用が可能です。

Webサイトやオンライン広告、チャットやLINE、または、店舗でのレシートなど、オンラインのみならずオフラインを含めた施策も自動化が可能です。消費者一人ひとりのデータに基づいて設計したシナリオを、適切なタイミング・場所で展開することが重要となります。

MAプランナーの仕事とは

MAの導入効果を最大限に高めるには、「データの理解・加工」「シナリオの企画・設計」「ツール操作・実装」などの専門スキルが必要です。企業は貴重なマーケティングデータを持ち、優れた機能を持つMAツールを導入しても、そこに専門スキルを持つ人材がいなければ最大限に使いこなすことができません。そこで、データを活用した施策の立案からツール設定、その後の運用改善も含めて、お客様と伴走しながらMAのプロフェッショナルとしてマーケティング活動をサポートするのが、トランスコスモスのMAプランナーの仕事です。

MAプランナーの業務内容例

お客様企業のマーケティング課題をお伺いし、要件定義書、設計書を作成
設計書をもとに、MAツールで実装
配信履歴やサイトでの行動履歴を分析、改善策をご提案
データ管理ツールとMAツールによりデータ連携を行う

トランスコスモスで扱う主なMAツール

現在主に使用しているMAツールは「Salesforce Marketing Cloud」と「KARTE」です。もちろん案件によって他のツールを使うこともあります。
ツールにはそれぞれ強みがあり、お客様のマーケティング課題に合わせて導入ツールを提案します。

▼【プッシュ型】Salesforce Marketing Cloud ｜【プル型】KARTE

プッシュ型、プル型等、複数のツールを扱うため、幅広いマーケティングに関わることが可能です。ツールに捉われない発想が出来ることや、ツールに捉われないマーケティングデータに触れることは、スキルに幅を持たせ、今後のキャリアにプラスになると思います。

MAプランナー専用のトレーニングプログラム

トランスコスモスでは、前述の専用ツールやマーケティングに関する経験がない方でも、MAを基礎から学べる約1ヶ月の専用トレーニングプログラムを用意しています。これまでも多くの未経験メンバーを育成してきた実績のあるオリジナルプログラムです。

トレーニング後、未経験の方はまずMAオペレーターとして、MAツールの扱いに慣れていきます。その後、MAプランナーとしてお客様のマーケティング課題を理解し、新規シナリオの提案やMAオペレーターへの実装指示、シナリオ管理、レポーティング・PDCA提案など、業務の幅を広げていきます。

トランスコスモスでは、MAに関して未経験の方も積極的に育成を通してMAプランナーとして活躍する人材を輩出しています。この記事を読んでMAプランナーにご興味をお持ちになった方は、ぜひエントリーください。

▼MAトレーニングプログラム ※内容は適宜アップデートしています。

未経験からのキャリアアップ例

さらにここでは、MAプランナーのキャリアアップ例をご紹介します。

MAオペレーター、MAプランナーの次のキャリア例として、更にMAの設計に特化した専門職MAアーキテクト、MA以外のサービス領域も含めて管理するマネージャー、MAスキルをいかしてカスタマーエクスペリエンスを向上させるCXプランナーなど、MA一本ではなく、本人の興味関心や得意領域に合わせて選択できる道がいくつもあります。

各業務で経験を積んだその先には、事業の組織長として、事業拡大に努める立場で活躍する例もあります。このように様々な道が開けるほどMAには将来性があり、現場には学びが溢れています。

MA未経験からスタートしたメンバーにインタビュー

Nさん（2015年10月入社）

前職は飲食関係で百貨店での販売接客、飲食店の店舗マネジメントなどをしていました。現在MAプランナーとして、非対面接客でお客様に商品を訴求するロジックを設計し、MAツールに実装しています。SNSなど連絡ツールのチャネルが細分化されていく世の中において、パーソナライズ化された訴求ができる仕組みの自動化に将来性を感じています。

新しい試みを実践することが多いので、こうした方が業務拡大できそうだな、品質管理が向上しそうだな、といった工夫の余地があることが楽しさとなっています。スキルセットがわかりやすいこともあり、できることが増えるとスキルアップの実感が伴うのも魅力です。

業界最大手で培われる膨大なシナリオ知見

専用トレーニングプログラムの他、未経験のメンバーを支える仕組みの一つに、膨大なナレッジがあります。

トランスコスモスは業界最大級の実績があり、多種多様な案件のシナリオや、設計書等のフォーマットなど成功事例がナレッジとして蓄積されています。最先端の技術を使った事例や、業界情報やトレンドを部内で共有しているため、未経験者の方にとってはもちろん、経験者の方にとっても、これらの情報源が大きな支えになります。担当案件以外からも、部署の集合知を活用しながら成長していくことが可能です。

また、デジタルインタラクティブ事業本部のみならず、他の専門部署との連携も強く、広告事業やコンタクトセンター事業、リサーチ・ビッグデータ分析など、他部署や関連会社と連携してプロジェクトを進めることも出来ます。アイディアを形に出来る環境です。