先週11月16日は、住民の皆さまや関係者の皆さまとご一緒に「アジア健康長寿イノベーション賞2024」の大賞受賞をお祝いする受賞パーティーを開催しました。しかも、本賞の主催者である日本国際交流センターの職員の方々など東京からお客様もいらっしゃってくださいました。
人口1600人で高齢化率70%。本土との往来は有料。コンビニもなければ(今は整備されましたが)光回線もない。とびしま海道での看護師採用はまったく見込めない。経済合理性はまるでなし。(そして、コロナへ…)
このような環境で、2019年から大崎下島での活動を開始し、2020年1月に訪問看護を開設。何度も実証実験を重ね、ヘルスケアサービスを開発&ローンチ。自然資本と地域コミュニティを活かした新しいコンセプトのリトリートツアー。昨年今年と通期で黒字化を達成。
こんなところだからこそ、イノベーションが起こるはず。過酷な場所でこそ、挑戦する価値があると信じてコツコツと一歩一歩進んできました。
しかし、まだまだ不安定の中で日々四苦八苦しています。最近では、三原市の訪問看護ステーションの皆さまに助けていただいたり、広島市から看護学生さんが手伝いに来てくれたり。住民や地域の医療介護関係者、アドバイザー、サポーターの皆さまなどにも日々支えてもらっています。
あれから5年。我々の活動に対して大きな大きな評価をアジアからいただくことができました。こんなに嬉しいことはありません。そして、昨晩その喜びをみんなで共有できて本当に最高でした。
「人生の90%は、出向いてただ顔を出すことから」。この言葉はとある書籍に書かれていたもので、以降、私のモットーにしています。仕事も恋愛も趣味においても、ただ黙ってその場でじっとしていたのでは出会うことはなく、向こうからやってくることなんてそうそうあることではありません。
出向いて顔を出すことからすべては始まります。挑戦といっても始めにやることは実にシンプルです。その後は一つひとつの積み重ねでしかありません。フットワーク軽く行動し続け、地道な作業を楽しくコツコツとできる人だけが高い山に登っていかれると信じています。
もちろん、ここが私たちのゴールではありません。もっともっと人々の役に立てるものとするべく、仲間を増やして、ビジネスを作り上げ、この取り組みを世界に拡げていかなければなりません。