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社員インタビュー|法律が未整備のWeb3業界でルールメイクに挑む!〜弁護士事務所、大企業のキャリアからスタートアップのHashPortを選んだ理由とは〜

こんにちは!広報担当の水谷です。HashPortグループの社員インタビューシリーズ第2回は、法務部長を務める堀田 昂慈(ほりた こうじ)さんにお話を伺いました。

弁護士事務所、大企業のキャリアからスタートアップであるHashPortに入社し、業界自体が新しく、法律が追いついていないWeb3業界で法務部長としてルールメイクに挑む堀田さんに、HashPortを選んだ理由やHashPortで働く魅力について語っていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください!

プロフィール|堀田 昂慈
法務部部長。1990年生まれ。2014年司法試験に合格。静岡県での司法修習を経て、2015年 岩田合同法律事務所へ入所。ジェネラルコーポレート(株主総会対応等)・訴訟・危機管理を中心に、M&A・知的財産・プライバシーなどの分野に幅広く従事。 2018年 みずほ銀行法務部に出向し、戦略・国際法務チームで新規事業開発や税務に関する法務を担当。2020年 LINE株式会社に入社し、金融部門の情報セキュリティ/プライバシーを担当。1年で銀行設立事業の情報セキュリティチーム マネージャーとなる。2022年6月、HashPortに入社し、法務・コンプライアンスから経営企画まで幅広く業務を担当。現在も岩田合同法律事務所で弁護士登録を継続し、ダブルワークで活躍している。

ー堀田さんのキャリアは弁護士としてスタートしていますが、弁護士を目指したきっかけを教えてください。

最も遡ると、小学生のころに父が法学部出身だったと聞いたことが始まりで、なんとなく、「法学部に進もうかな」「弁護士を目指そうかな」と考えたのを覚えています。

本格的に弁護士を志したのは大学3、4年生の頃でした。

私はもともと、『お金』は『人が何かを頑張った結果』と考えていたところがあり、『そんなお金を中心に回っているビジネスの世界に身を投じたい』という思いがありました。そのため、大学生1,2年生の頃は、弁護士というキャリアも見据えつつ、普通に就活をして企業に入ることも考えていました。

しかし、大学で過ごしていく中で、『企業法務』という分野があり、しかも、それを専門としている弁護士事務所もあることを知り、弁護士としてビジネスの世界に入っていくキャリアパスを目指そうと考え、現在に至ります。

ー弁護士事務所時代はメガバンクへの出向、その後は大手企業へ転職をされています。どういったお考えがあったのでしょうか?

みずほ銀行へはフルタイムで2年ほど出向しました。銀行という堅い業界ではありましたが、だからこそ大企業での意思決定の仕組みなど、弁護士事務所だけでは見えない世界をたくさん知ることができ、もう少しビジネスの前線で働きたい、更に可能であれば出向という形ではなく社員という形で、法務以外の部門で貢献したいという思いが残りました。

そこで、弁護士事務所に復帰するタイミングで兼業を開始することを事務所から認めてもらい、弁護士事務所に片足を残しながら、LINEへ転職しました。

LINEでは、これまでの経験を活かすべく金融部門に配属されたのですが、法務ではなく、情報セキュリティ/プライバシーを担当させていただきました。あまりイメージはないかもしれませんが、実は法務とセキュリティは隣接している部分がありますし、もともと技術面にも非常に興味があったので、十分に力を発揮できたのではないかと思っています。入社して1年後には銀行設立事業のマネージャーとしてチームのマネジメントを行う立場になり、ここでもまた、弁護士だけではできない経験をたくさんできました。

ーそこからブロックチェーン、Web3業界に関心を持たれたのはなぜですか?

もともと技術的なことに興味があり、その一環でブロックチェーンに興味を持っていました。改ざんができない特性など、私がこれまで所属していた企業や業界で活かせることがたくさんあると感じ、「ブロックチェーンはこれから確実に伸びる!」と思いました。

一方で、“Web3”を目指す日本の事業者の多くは、整備されていない法律やルールのグレーな部分を狙った事業展開をするか、あるいは、規制が緩い外国で事業を行い、結果的に日本ではサービスを展開しづらくなっているか、のいずれかに分かれてしまっているように感じています。

私は、法律やルールをきちんと守りつつ、法律やルール自体が未整備である場合にはそれを整備するよう働きかけていくことができれば、日本でも必ず伸びる業界だと信じていたので、この業界を日本国内で盛り上げたいと思い、身を投じようと決意しました。

ーブロックチェーン企業の中でもHashPortに入社したきっかけは何でしょうか?

一言で表すと、”縁”を感じたからでしょうか。

私は、先ほどお話ししたように「法律やルールをきちんと守りつつ、法律やルール自体が未整備である場合にはそれを整備するよう働きかけていく」ことでブロックチェーン業界を盛り上げたいと考えていたのですが、そのような考えで何年も事業展開している企業はHashPortの他にはないと感じました。

また、もともとはダイレクトリクルーティングサービスで声をかけられたのがきっかけだったのですが、ホームページを見たら、みずほ銀行時代の同僚の辻さん(HashBank CEO)がいたので連絡してみると、すぐにHashPort CEOの吉田さんとの会食を設定してくださいました。

吉田さんと実際に話したところ、年齢も一緒で、事業や業界に対する考え方に強く共感できました。また、余談ですが、会食をした場所が、私の結婚式を挙げたホテルのレストランで(笑)”縁”を感じたんです。すぐにその場で『よろしくお願いします』と伝え、入社に至りました。

インターネットベースでの繋がりが増えてきたからこそ、なおさら、こういった“縁”は大切にしていきたいですね。

ー大手企業からベンチャー企業への転職、不安はなかったですか?

あまりなかったですね。HashPortのように、ブロックチェーン業界で意思をもってルールを守ってやっていけば、かならず伸びていけると信じていますし、弁護士は元々個人事業主なので(笑)。

ただ、実際に入社してみると、想像していたよりも更に若い会社だなとギャップを感じた部分はありました(笑)

それぞれが「今これをやりたい!」と思ったことをやっているので、非常にスピード感があるのですが、やはり危うい部分もあります。大企業や上場企業のロジックや法律、会計、リスク管理などを経験してきた人間が彼らとコミュニケーションをしっかり取ってコーポレートを担当することで、そのスピード感にブレーキをかけることなく、やるべきことを整理していくとより良いかなと思っています。

ー法務担当として大変なことを教えてください。

やはり、ブロックチェーンやWeb3業界自体が新しく、まだ法律やルールが追いついていないところでしょうか。法律やルールが追い付いていないので、本当にやっていいことと悪いことの区別が難しいです。

ただ、これは視点を変えれば、これから法律やルールを作っていけばよいということでもあります。

CEOの吉田さんのこれまでの業界への貢献もあり、日本のブロックチェーン企業の中では弊社がリーディングカンパニー的な地位にあるので、私たちが作った実務や経験がそのまま参考になり、法律やルールが作られる可能性もあると思っています。

「今の法律ではこうしておけば“違反にはならない”からやってしまおう」ではなく、「もしこの実務を踏まえて今後新しい法律がつくられるとしたら、どんな文言になるだろう?」と常に想像しながら仕事をしています。

これから自分達が作るルールが業界全体のルールになる可能性があるということは、難しくもあり社会的にインパクトのある非常に面白い点だと思います。

ー法務部長として入社し、現在は経営企画も担当されています。違う役割を任されたことはどう感じていますか?

忙しくて大変な部分はもちろんありますが(笑)、これまでの経験を活かせて良かったと思います。

私が入社したタイミングでは、コーポレート部門の人数がまだまだ少なく、他の会社でいう、いわゆる財務や経営企画を専門に担当している人がいませんでした。

私が所属している弁護士事務所は古くから企業と顧問関係を築いてきた事務所で、私も経営企画に近いようなアドバイスを企業に対して行ってきた経験がありましたので、会社に対して「今何をすればいいのか」を伝えて実行しているうちに、暫定的に経営企画の一部も担当するようになりました。

自分の役割だけにとらわれずに、自分の強みを活かしてさまざまなチャレンジができる環境は、ベンチャーならではの面白いところだと思います。

ちなみに、会社規模が大きくなってきた場合、こういった兼務はガバナンス上好ましくないという部分もありますが、最近はコーポレート部門のメンバーも順調に増えており、近いうちにクリティカルな点は解消できるだろうと考えています。

ー今後ご自身のキャリアについて描いていることはありますか?

まずは、弁護士の新しい働き方を作りたいと考えています。

私は、企業法務の業界ではかなり歴史がある大手弁護士事務所に所属しているのですが、そういった事務所に所属する若手の弁護士で、企業でも働いている方は、まだほとんどいません。大抵の場合は、弁護士業に集中するか、完全にやめてしまって企業に就職するか、という選択が多いように思います。

ただ、弁護士は多くが個人事業主として働いているので、兼業・副業を一般的に認めていこうとしている昨今の流れにおいては、「大手事務所の弁護士をしながら企業でも働く」ということがもっとスタンダードになっていいと思います。

会社側だけでは見えない世界、弁護士事務所側だけでは見えない世界がそれぞれ存在していて、どちらの視点も持っている方はなかなかいないので、相互にシナジーが生まれる可能性があると思っています。

もちろんコンフリクトには十分配慮しなければならないのですが、弁護士であればその点もクリアに解決する方法を模索できると思っています。

若い弁護士たちには「こんな働き方がある」ということを伝えていきたいですし、ダブルワークがスタンダードになることで、弁護士業界全体の仕事の幅が広がっていくと考えています。


ーHashPortでミドルプロフェッショナルとして働くことの魅力を教えてください!

ミドル層以上になってくると、若い方々が集まる企業で働くことに抵抗感を持つ方もいらっしゃると思うのですが、「こちらが壁を作っているだけ」の場合もあると思います。

HashPortの若いメンバーたちはとても優秀で、常にオープンです。1対1でしっかり向き合うと、助言を求め、たくさん学ぼうという姿勢で関わってくれます。

こうしたメンバーの姿勢をみると、私たちのようなプロフェッショナルとしての経験を持つ人間が、エネルギッシュな彼らと一緒にできることは山ほどあると感じます。

なので、私自身もオープンに彼らと向き合い、これまでの経験で伝えられることを伝えていきつつ、彼らからも刺激を受ければいい、それこそが事業や自分の成長につながると考えています。

飛び込んでしまえば、あとはなんとでもなります。

もしHashPortが気になる方がいらっしゃれば、心配せずに飛び込んできていただけたら嬉しいです。

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