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【Lagomlivのキャリア論 / 後編】本気で理想のキャリアを叶える「キャリア選びの6STEP」とは?

今回は「Lagomlivのキャリア論」記事の後編。

前編でお話ししたキャリアの最適解を踏まえ、具体的なキャリア選びのプロセス「キャリア選びの6STEP」について解説します。

【Lagomlivのキャリア論 / 前編】キャリアを自己管理する時代における「キャリアの最適解」を提言します! | 株式会社Lagomliv
幸せに働ける人を増やし「日本の幸福度を底上げする」という、大きな目標に本気で挑戦している株式会社Lagomliv。様々な構想の中、その1歩目として立ち上げた人材紹介事業「Lagomliv.car...
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「キャリアの最適解」を社会背景から解説した前編はこちら!

「キャリア選びの6STEP」とは

それでは、前編で触れた社会情勢を踏まえて、具体的なキャリア選びのプロセスについて解説します。Lagomliv.careerでは、キャリア選びに以下の6つのステップを推奨しています。

この6STEPは、歪な形をした石が、川を下る過程で丸くなっていく様をイメージしました。最初は「年収」「社風」「企業フェーズ」「職種」など定まっていない要素がバラバラに突出している状態から、「定性」「定量」「企業セグメント」といったスクリーニングを重ねることで丸く磨き上げられ、理想のキャリアにまっすぐ進んでいくことができます。

この概念は、Lagomlivのロゴデザインにも反映されています。ロゴは川の流れを象徴しており、流れが進むにつれてデザインが明るく丸みを帯びていくことで、あなたにとって最適なキャリアの発展を表現しています。

それでは、STEP1から具体的な解説を始めましょう。

【STEP1】定性面:ゴールの明確化

前編で触れた「逆算思考」を用いたキャリアプランの作成では、明確なゴール設定が必要不可欠です。以下の3つのプロセスでゴールを明確化しましょう。

①キャリアプランとライフプランの理想像を言語化

人生には結婚や子育て、マイホーム購入、子どもの教育など様々なイベントがあります。

「将来は結婚して2人の子供が欲しい」「子供との時間を積極的に取りたい」「子供を大学まで通わせ、学費を全部出してあげたい」「一戸建てに住みたい」等、様々な湧き上がってくる理想を言語化しましょう。

Lagomliv.careerでは、Career Changerが求職者の過去・現在・未来を深堀りし、一緒に理想像を探します。ここで重要視していることは、「腹の底から湧き出る理想像」であるかどうか。この欲求が弱かったりしっくりきていないと、ゴール達成に向けて腹が括れません。これが本当に自分の望むものかを見極めることが、ゴール達成の鍵となります。

②キャリアプランとライフプランの理想像を具体化し、キャリアの理想像に落としこむ

理想像の言語化ができたら、次は理想像を叶えることができるキャリアを言語化します。

まずは結婚資金、子育て費用、理想の住宅に必要なコストなど、具体的な数字を算出します。また、子供との時間を積極的に取りたいのであれば、リモートワークが可能な会社を選ぶ必要があるなどを想定。そして、「年収」「働く時間」「働き方」などよりイメージの解像度が高まるようなキャリアの条件に置き換えて、具体的な目標を決めます。

たとえば、「子育てをしながら年収800万円以上を目指す。そのためには、成長産業でキャリアを積み、高い役職を目指す」といった粒度でキャリアプランを明確にします。

Lagomliv.careerでは、ファイナンシャルプランナーの資格を持つCareer Changerが在籍しているので、理想のライフプランから具体的な年収計算や働き方の想定を解像度高く提供することができます。

③達成までの期限を設定

最後に、目標達成のための具体的な期限を設定します。

期限を設定しないと、人はつい楽な方へ流れてしまいがちです。年齢だけがどんどん増えていき、気づいたときには、既に成長市場に転職する切符が残っていないなんてことも。

「10年以内に年収800万円、リモートワーク可能な環境を目指す」といった明確な目標を持つことで、達成するための最短ルートを導くことができます。

【STEP2】定性面:ゴールまでのマイルストーンを設定する

STEP2では、STEP1で決めたゴールまでの具体的なマイルストーンを設定します。

20代や30代の場合、一度のステップで目標に達するのは難しいため、ゴール達成のためには複数回の転職が必要になることが一般的です。例えば、「年収800万円でリモートOK環境を10年後に達成」とゴールを設定した場合で考えてみましょう。

営業職の場合を例に挙げると、30代でこのような目標を達成するには、一般的にIT業界の「既存無形法人営業」のマネージャーレベルに至る必要があります。

もし現在、新規無形の個人営業であれば、一度の転職で目標を達成することは難しいため、次のような段階的な転職が考えられます

①【今転職すべき会社】まずは既存無形の法人営業(IT以外)への転職。

②次に、新規無形の法人営業(IT以外)へ転職し、マネージャーに昇格。

③既存無形の法人営業(IT業界)に転職し、マネージャーに昇格してゴールを達成。


【STEP3】定性面:「4P」に照らし合わせて企業を絞り込む

「4P」とは、「Philosophy(理念・目的)」、「Profession(仕事・事業)」、「People(人材・風土)」、「Privilege(特権・待遇)」を指し、人が組織に共感する4つの要素として体系化されている概念です。

これらを踏まえ、キャリア目標に合致する企業を選び出します。

Philosophy(理念・目的):企業のミッション、ビジョン、存在意義
Profession(仕事・事業):企業のビジネスモデルが社会に与える価値
People(人材・風土):企業内の人材・社風などのカルチャー
Privilege(特権・待遇):職場環境、福利厚生、給与など

STEP2で設定した①【今転職すべき会社】に対して、この4つの観点でなりたい姿から逆算します。

もし次のステップが最終ゴールではないのであれば、最優先すべきは「経験」。「Profession(仕事・事業)」を優先して、希望する経験が積める環境を選ぶべきです。

最終ゴールへの近道を選ぶためには、今のステップでは必要な経験を優先し、「Philosophy(理念・目的)」、「People(人材・風土)」、「Privilege(特権・待遇)」の順で考慮する形が一般的です。

ここで間違いがちなのは、直近のステップで最終目標に必要なすべての資質を求めてしまうこと。確かに、次の転職で4Pすべてが整っている理想の企業に出会うのが理想ですが、そこを過度に求めてしまうと、遠回りをすることになるので、ゴールの達成確率が落ちてしまう場合が多いです。

実際には最終目標の実現に必要な全ての条件を満たすのは最終段階で十分。厳しいように感じるかもしれませんが、その前段階では選択と集中が重要です。

上記の優先度で進められる方が、周りとキャリアの差をつける方々の共通点かもしれません。

【STEP4】定性面:4Pにさらに4つの「Phase」を加えた「8P」を見る

STEP4では、Lagomlivが提案する「8P」モデルを用いて、企業がどのような段階にあるのかを詳しく調べます。これには、以前のSTEP3で検討した「4P」に加えて、「組織フェーズ・企業フェーズ・事業戦略フェーズ・採用戦略フェーズ」の4つの「Phase」が含まれます。これら全体を考慮することで、キャリア目標に合致する企業をより精確に選定できます。

①Organization Phase(組織フェーズ)

企業の組織サイズによって、直面する課題と提供される機会は大きく異なります。一般的には「30人以下」「50人以下」「100人以上」の組織で異なる種類の壁にぶつかるとされており、それぞれの組織規模にメリット・デメリットがあります。

その3つの組織フェーズのうち、どこで活躍することがキャリプランに当てはまるかを考えます。

組織の規模が大きくなると、その分だけ役割は専門化されるので、スキルを深く磨くことができますが、ポジションが埋まっているため、社内でのキャリアアップが困難な場合が多いです。一方で30人規模の企業では、事業成長とともに新しくポジションが発生する可能性が高いため、社内でのキャリアアップのチャンスが多い傾向にあります。このように、希望するキャリアに到達できそうな物理的な環境があるかどうかが非常に重要です。

ただ、これらの情報は企業のウェブサイトや公開されている求人情報だけでは得られないことが多く、直接企業に問い合わせたり、信頼できるエージェントからの情報を得ることをおすすめします。

Lagomliv.careerでは、このような情報の収集に重点を置いており、特に役割の兼任が見られる企業や部門では、管理職やリーダーへの昇進機会が物理的に存在するかを確認しています。

例えば、営業マネージャーと営業部長の役割を一人が兼任している場合、そのポジションに空きが出る可能性があり、昇進への道が開かれることがあります。

キャリアアップを真剣に考えているならば、これらの組織フェーズを理解し、自分のキャリアプランに合った企業を選ぶことが重要です。

②Corporate  Phase(企業フェーズ)

企業フェーズとは、スタートアップ企業が経験する成長の各段階を指します。これには、「シードフェーズ」から始まり、アイデアを形にして初期の成長を遂げる「アーリーフェーズ」、さらには事業の拡張や組織の拡大が進む「ミドルフェーズ」が含まれます。また、市場シェアを獲得しはじめている「レイターフェーズ」や、安定した経営が続いている「グロースフェーズ」などが存在します。

企業が置かれているそれぞれのフェーズによって、受け取るリターンは異なるもの。どのような状況にあるかを見定め、目指すキャリアと照らし合わせています。例えば、シードフェーズでは「0→1」を作り出す経験を積むことができますが、不確実性も高く、リスクを受け入れる必要があります。一方で、レイターフェーズやポストIPOフェーズにある企業では、より安定した環境と成熟した経営のもとで働くことができますが、高いポジションを勝ち取るためには長い年月を要する場合が多いです。

③事業戦略フェーズ

事業戦略フェーズでは、企業が公開するIR情報や採用ピッチなどを通じて、「事業の展望」がどのように示されているかを検討します。

例えば、「新規事業に関わり、0→1を経験したい」と希望する人が、主に既存事業の強化に注力する企業に参加するのは適切ではありません。

さらに、企業がどのようにポジションを作り出しているかは、その採用方針からも推測可能です。例えば、大規模な事業拡張を計画している企業は、多くの新しいポジションを必要とするため、キャリアアップの機会が増えることが期待できます。

これらも、個人で把握するには限度があるので、エージェントなどの第三者情報を利用して、企業が目指す方向と自分のキャリアプランが合致しているかを確認することを推奨します。

④採用戦略フェーズ

企業の採用戦略について把握することも、転職において非常に重要です。

例えば、ある企業が積極的に大規模な採用を行っている背景を分析します。③の事業戦略と大きく関係する部分で、この背景には「新規事業をスタートさせる」「事業拡大を狙っている」など、さまざまな理由が隠れています。

たとえば、新規事業をスタートさせるために企業が10人を新たに採用する場合、その中でマネージャー1人、リーダーポジションに2人、メンバー層7名を求めているかもしれない。

これにより、企業の組織構造が物理的に拡大し、新しいキャリアチャンスが生まれます。

これら4つの「Phase」を把握するには、高いビジネスリテラシーや、一定経営に近い経験がないと理解が難しいかもしれません。ただ、これらの企業情報を持っていないと大きくゴールからずれてしまう可能性が高く、この機会に少しづつ勉強することを強くお勧めします。

「求職者に寄り添う」と謳っている人材紹介企業は多いですが、上記のフェーズを実際に肌で感じたことがある管理職や事業推進経験があるキャリアアドバイザーこそが、本当の意味で「求職者に寄り添う」ことができると感じています。

【STEP5】定量面:業界・年収・職種で分けて考える

STEP5では、これまでのSTEP1から4で描いた理想をもとに、具体的な業界、年収、職種を分析し、自分の理想的なキャリアに合致する選択肢を細かく洗い出します。

例えば、「30代で年収800万円」という目標がある場合、この金額を実現できる業界や職種は限られています。特定の業界や役職では、この目標年収が達成困難な場合もあるため、現実的な判断が必要です。どの業界でどのような役職が年収800万円を提供しているかを知ることは、キャリアパスを計画する上で重要です。

【STEP6】企業セグメント

STEP6まで進めば、求職者が望む企業のイメージがはっきりしています。ここでは、STEP5までで設定した基準を基に、適切な企業を選び、面接を行います。

たとえ調査した情報が理想に一致していても、実際に企業の内部を見てみなければ、全てが同じであるとは限りません。さらに、最終的な選択においては、直感や第一印象が非常に重要です。面接中に感じる違和感は、その企業での将来的な活躍が難しいかもしれないという重要なサインです。

しかし、面接で感じた違和感や疑問点をもってすぐに入社を見送る必要はありません。実際に業務内容やチームの雰囲気を詳しく聞いて、自分に合っているかどうかをしっかりと評価することが肝心です。もし違和感が強く、企業の現実が最初の期待と異なると感じた場合は、慎重に判断を下すべき。経験上、キャリアを選ぶ際の違和感は当たることが多いので、最後は自分の直感を信じるべきだと考えています。

いかがでしたか?

ここまで自身のキャリアと年収をリアルに考えるのは、正直苦しい作業になると思います。だからこそ、「なんとなく」の積み上げ思考を捨て、いかに早いタイミングで「リアルな」逆算思考で将来を考えるかが、大きな差を生みます。

この「キャリア選びの6STEP」を経て、将来目指したいゴールやキャリアへのストーリーも語れるようになった求職者にとって、もはや怖いものはありません。実際、この6STEPで転職活動を進めたLagomliv.career利用者の多くは、第一志望企業の内定率が非常に高いです。

今、この瞬間もキャリアに悩んでいる方がたくさんいると思います。まずは面談で、あなた自身のライフプランやキャリアプランについて聞かせてください。

時代の変化に流されず、自分のキャリアを自分で選び、実現していく人を一人でも多くサポートしていきたいと思っています。

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