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【役員紹介①】未経験からCTO最高技術責任者へ:発電所運営の挑戦と成長 #2/2

前回の記事では、運転員から発電所の所長として、私が行ってきた業務について記載いたしました。今回の記事では、私がバイオマスパワーテクノロジーズ株式会社(以下、BPT)の役員に就任してからのことを記載したいと思います。

バイオマスパワーテクノロジーズ松阪木質バイオマス発電所の稼働も安定してきたころ、私はBPTの取締役として就任いたしました。役員就任当初はこれまで以上に責任を持って仕事をしなければならないという気持ちのもと業務にあたっておりましたが、改めて役員として発言をすることの責任感を感じました。これまでは、運転員の方々からの意見を社長に伝え判断を仰ぐことが多かったですが、取締役就任後は、皆からの意見を私が精査し役員会に上程するのかの判断を行うことが多くなりました。

話は変わりますが、当社関連会社にて奈良県五條市の老舗林業事業者である玉木材を第三者承継し、グループ会社に迎え入れました。もともと、私は山林が適正に施業され健全な経営を行っていただいているからこそ、C材やD材、樹皮などの処理困難材がチップ用材として搬出されていると考えておりました。しかしながら、私自身は発電所での勤務経験しかなく、1本の木材がどのようにして搬出されるのか・どの程度のコストがかかり売上がいくらになるのかということを分かっておりませんでした。私は木質バイオマス発電所に勤務をしながら林業事業の経営にも携わさせていただいていますが、実際に経営を行うことで林業事業の難しさというものを痛感しました。70~80年かけて育てたスギを市場に出すのですが、その売上単価の低さに愕然としたことを覚えています。
※当社林業事業部の内容については【社員自己紹介②】林業事業部ストーリー # 1/2 | バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社 (wantedly.com)をご覧ください。

そのような中で、当社の林業事業を抜本的に見直すべく2022年には林野庁の新しい林業「経営モデル実証事業」に申請・採択され、翌年の2023年には林業×エネルギー事業の相乗効果を狙った「エネルギーの森事業」に取り組んでいます。
※当社林業事業のニュースは下記URLをご覧ください。
 林業事業 | バイオマスパワーテクノロジーズ (bpt.co.jp)

また、2022年には当社が代表社員を務める完全NON-FIT型の脱炭素電源開発事業である、パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電事業(PAM事業)に着手し、私はパワーエイド三重(同)の職務執行者を務めさせていただくことになりました。
PAM事業では、これまでの設計業務や運転業務に加えファイナンス業務を担当することとなりました。これまでの経験で1つの2MWクラスの発電所を建設するのに、どの程度費用がかかるのかを頭ではわかっていましたが、本事業を金融機関や出資者の方々に説明しお金を集めるということが、いかに大変であるかということを身をもって体験させていただきました。皆様のご支援のもと、ファイナンス組成も無事に完了し、現在土木建設工事に取り掛かっています。加えて、これまで木質バイオマス発電所で産業廃棄物として処理されていた木質灰を利用したカーボンネガティブ型の新建材の開発にも取り組んでいます
※パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電事業
 パワーエイド三重 | シン・バイオマス®|カーボンニュートラル (power-aid-group.co.jp)

私は2024年現在34歳という年齢になりますが、これらの新規事業を展開するにあたり、これ程多くの経験をさせていただいている人は少ないのではないかと思います。もちろん体力的・精神的に負担がかかる時期もありましたが、この経験が糧となり、確実に自身の力になっていっていると確信しています。
その中で、私がもう1つ大事だと感じたのは「人材育成」です。これまで、私自身が運転員を経験していたこともあり、運転員の発電所運営業務の負担を増加させることを避けるために自分が何もかもをやってしまうことが多かったですが、業務が増えるにつれ私1人では手が回らず、皆にも仕事を割振り・指示をしチームとして業務にあたっていくことが増えました。もちろん運転員の皆も「そのような事をしたことがないので自分にできるか不安」と言った声も多数ありましたが、やらなければ身につかないですし、案外やってみると意外に適正があったりなど新たな発見もあります。
そのような発見から、私と同じように発電所の運転員で留まることなく新規事業や役員になるような人材を輩出するために、人材教育の環境を構築していきたいと考えています。

最後になりますが私は今、自分がしている仕事について、自分の子供をはじめ、未来の子供たちにとって必要不可欠な仕事だと感じています。これからも自身の仕事に誇りを持ち、皆に自信を持って語ることのできる仕事をしていきたいと考えています。

そのため、ともに未来のために一緒に仕事ができる仲間を絶賛募集中ですのでご興味のある方はぜひ、ご連絡ください!

バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社
取締役 最高技術責任者
パワーエイド三重合同会社 職務執行者
西川弘純

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