創業メンバーの1人であり、29歳と若手ながらNEWONEの基幹事業である「研修部門」の事業部長に就任した小野寺 慎平 。研修を「個人と組織の関係性を変える場」だと考え、これまでNEWONEで「やりたいことを実現してきた」と振り返ります。そんな小野寺が思い描く「NEWONEで働くこと」とは。
今も続く「おもしろそう」がエネルギーの源
人や組織の課題解決を、クライアントの人事や人材開発の担当者、経営者と一緒に行っているのがNEWONEの研修事業部門です。
「私たちの仕事は、場作りを通じて人と組織のエンゲージメントを高めること」
今ではNEWONEの基幹事業を堂々と率いる小野寺ですが、NEWONE参画当時は社会人になってまだ2年目でした。
「創業時は、とにかく足をひっぱりまくりでした(笑)」
創業当初、登記の書類作成といったバックオフィスの仕事をやりたいと管理部門の澤野 祐子さんに申し出たものの、期日通り資料が用意できない始末。それでも澤野さんは「彼のやる気を買いました。みんながあまりやりたがらない仕事を率先してやってみたいと言ってくれただけでも当時は嬉しかったです」と振り返ります。
創業期は不安以上に「おもしろそう」という感覚をエネルギーの源泉に「やりたいことをやるのに必死だった」と小野寺は言います。創業当初、親会社の顧客を引き継いだためまったく仕事がないという状況ではなかったものの、早く自分たちのお客様を見つけたい一心でがむしゃらに働きました。
「当時、働き方改革が叫ばれる時代で、多様性や生産性向上といった研修事業のニーズが高まっていました。会社としては業績が上がる一方で、じつは私自身はとても苦い想いをしていました。
というのも、当時の社長や直属の上司を引っ張り出さないと、なかなか新規のお客様に採用してもらえなかったからです。会社の成長のためにも、どうやって役員から仕事を引き剥がし、自分の仕事をつくれるかということばかりを考えていました」
そして、この課題を突き詰めて見出した答えが「自分を売る」ということでした。
「結局は、“小野寺 慎平”への信頼を得る必要があることに気づいたんです。当社が4年目を迎えるころ、大きな案件が連続して決まり自信もつきました」
以来、実績を上げて名実ともに若手リーダーへと成長していきます。
場を使ってエンゲージメントを高める
NEWONEが提供する「研修事業」を小野寺は次のように解釈しています。
「研修というと、“知らないことを知る場”や、“スキルを上げるための場”、よく言っても“トレーニング”というイメージをお客様は持ちます。場合によっては、特定の予算を消化するだけの、ルーティーン活動と認識している企業も。
しかし、私たちは、研修というのは“個人と組織の関係が再定義される場”と考えているのです。組織の人事の方たちにもこの視点を持っていただき、毎年行う研修を、“おもしろいことをやれる機会だ”と感じてもらいたいですね」
小野寺によれば、これまでの業界のスタンダードでは「新人研修」や「ロジカルシンキング」というような一種の「テーマ別」に研修を組むのが一般的だったと言います。
しかし、本来研修がめざすところは「今までの職場の見え方と、戻ったときの職場の見え方が変わる」というのが重要であって、それをロジカルシンキングやキャリア支援というツールを使うことで行うというのがNEWONE的研修の視点です。
「私たちが今まで研修事業を通じて行ってきたことは、この(人と組織の)関係性の再定義で、これからはさらにこの視点にフォーカスして、サービスを提供していきたい」と、小野寺は答えます。
そして、そのためにも「場」を信じる力がとても大切だと続けます。
「“場”とは、お客様に提供するものでは“研修”であり、NEWONE社内で言えば“全社会議”というものが当たります。
NEWONEは、この“場”を通して『どうやって個人と組織のエンゲージメントを高めるか』ということを追求しているので、まずは社内がどれだけこの“場”の力を信頼できるチームになれるかということはとても大切です」
“自分らしさニーズ”に応え、そのエネルギーを活かす
創業以来、若手の筆頭として走り続けてきた小野寺は、現在のNEWONEの組織に入社してくる若手たちの中には「自分らしく働きたい」「世の中にとって意味のある、自分の価値観に照らして誇れる仕事がしたい」と思っている人が多いと語ります。
「同じ高校、同じ大学を出てもまったく異なるキャリア、人生を歩む人が増えています。常に横の人との違いが気になり、自分にあったキャリア、居場所を探して『自分の最適解』を見つけるというアンテナが強い。これは、社会が若者たちにそのように言わせている欲求だと思います」
若者たちの動向の分析をした上で、小野寺は会社としてどう対応するべきか話を続けます。
「もちろん、人は社会的な生きものなので、自分という独立した目線でものを考えるのではなく、集団の中の自分として物事を捉えることはとても大切だと思います。
でも、今一緒に働きたいと思う人には、“どこの会社よりもあなたらしく働ける環境を用意する”と言っています。この(若者たちが持つ)“自分らしさニーズ”にちゃんと応えて、そこから出てくるエネルギーを会社がどれだけ使えるか。そこが勝負ではないかと思っています」
実際、社外に対して価値提供するためにも、まずは社内でその働きやすさを実践するのがNEWONE流。
「たとえば、私にとって“物事の矛盾を解消していくこと”は、人生を通して譲れない大切なこと。当社はそれを大事にしてくれるので、私は仕事につなげてこれました。また、友人たちが『仕事がおもしろくない』と言っていた中で、『仕事っておもしろいよ』と言い続けてきました」
NEWONEは、自分の価値観をビジネスにつなげることができる組織であると小野寺は語ります。
これからは「組織主観」ではなく「人主観」の時代
NEWONEが提供する研修事業のこれからは、「対人支援の未来という視点で考えられる」。そう、小野寺は信じています。
「これまでの研修事業というのは、“組織”としてどのように人を育てるかという視点で作られていました。しかし、人材不足が叫ばれる中、これからの人材開発はより“人”を主観にした方向性に変わっていくと思います」
一般的な視点や、社会的な尺度、○○企業だからという目線で作られる研修事業ではなく、「あなただから」、「X Xさんだから」という観点からの研修プログラムができるかが求められるというのです。組織主語の人材開発ではなく、個人の能力を生かせるかが、「企業の競争力に影響を与えるだろう」と続けます。
もちろん、会社の求める能力を高める研修についても、価値がなくなることはないでしょう。しかし、NEWONEが手がける、個々の能力に寄り添った研修の重要性は、これまで以上に増していく傾向に。そしてこの二つが寄り添うことがむしろ大切だと言います。
「NEWONEを、社会に求められる存在にしていきたい」
若きリーダーは、トップマネジメントと同じ目標を掲げ、研修事業を通じて、今日もより良い社会作りに貢献する活動を行っています。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです。
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