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育休を取得してじっくり育児をした男の話

みなさんこんにちは。経理の つじ です。
このたび第一子誕生を機に、1ヶ月間という短い期間ではありますが、育児休暇を取得したので、実際にどうだったのかレポートしようと思います。

つじ ひろき(Tsuji Hiroki)
ClipLine / 経営管理部 経理
新卒で関西の電機メーカーにてデバイス営業と経理を経験。その後UIデザイン会社を経て、2017年4月にClipLine入社。
妻、イッヌ(♂)、2021年11月に生まれたばかりの娘、との4人暮らし。

目次

  1. 妻に推(押)されて育休を取得
  2. 3時間あくはずの授乳時間があかず、ノイローゼ気味に
  3. 料理の練習はしていたが実際はその通りにいかない
  4. 犬が嫉妬して赤ちゃん返り
  5. 妻から一番感謝されたのは「話し相手」としての役割
  6. 親に対しても優しくなれる
  7. さいごに:意外だった社長からのひとこと


妻に推(押)されて育休を取得

まず、育休を取得しようと思ったきっかけですが、正直に言うなら、妻の強い要望があったからです。何なら数ヶ月前から念押しされていて、ファミリー学級にも通って準備していました。
おそらくですが、彼女は、新生児時期の可愛い盛りを堪能しながら、親になっていく過程を夫婦で共有することが僕の成長にもつながると考えたのではないでしょうか。

ただ、それに加えて自分の希望ももちろんありました。時代背景的にも男女等しく育児するのが当然という流れになっていて、今年の4月からは改正育児・介護休業法の施行で男性育休の取得が段階的に義務化されます。そして、当社では男性が育休を取得した実績があるので、自然とそう考えるようになったのかもしれません。

また、お互いの実家が遠方でこのご時世簡単に助けを呼べる状況ではないことも育休を取得した大きな理由の一つです。

何より、子育て自体が初めての経験です。生まれたばかりの赤ちゃんがどういうふうに成長していくのかという過程を間近で見たい・経験したいという気持ちが大きかったです。

3時間あくはずの授乳時間があかず、ノイローゼ気味に

休暇中の役割分担はかなり流動的でしたが育児も家事もひと通り分担しました。育児については、たとえば夜中に妻が授乳を担当したら、僕が昼間の時間帯を担当するといったように、交代してお互いの睡眠時間を確保するようにしていました。

授乳は、3時間おきにミルクをあげればいいと聞いていたので、つまりそれは授乳終わりから次の授乳の始まりまで3時間あくということだと、その言葉通りに受け取っていましたが、全然違う。
ミルクを作って飲ませるのに1時間かかり、そのあとげっぷをさせたり後片付けして寝かしつけにも時間がかかり、という具合で、すぐに次のミルクタイムが来ちゃう(笑)。

よく育児の話で寝る時間がないって聞いていて、いうてそこまでないだろうと思っていたんですが、こういうことか…とものすごく腑に落ちました。

1ヶ月が過ぎ、今はもうだいぶ寝てくれるようになり気が楽になったんですけど、正直若干ノイローゼ気味でした。特にストレスだったのは、なんで泣いているかわからない上に、対処するすべがあまりなかったことです。
女性だと母性本能っていう武器?というか、おっぱいあげるとか何かしら選択肢があるように見えるんですが、男性は少ない。

というか、僕にはおっぱいをあげるということができない。。

なので、タオルを胸に巻いて大きくして、柔らかいよ、ほらほら~ってやってみたんですが、それでも泣き止まなくて、かなり悩みました。

一方で、妻は悩む様子もなく結構楽しんでいて。こんなかわいい時期なんて今しかないじゃんという感じで、かなり娘が泣き叫んでる状態でも笑ってやっていたので、改めて母ってすごいなって思うようになりました。

料理の練習はしていたが実際はその通りにいかない

一人暮らしのときから掃除洗濯は結構きっちりやっており、手の抜き方も分かっていたので困ることはなかったですが、料理は大の苦手でした。
それでもけっこう備えというか料理の練習はしていて、妻の出産前から作るようにしていました。
ただ、いざ育児をしながらだとけっこうツライ。せっかく寝かしつけたのに調理音とかで起きたら絶望的っていうか…(笑)またかぁ…ってなっちゃうので、なるべくすぐに済ませるようなもの、レトルトとか冷凍食品とか、あとはお互いの実家から料理を送ってもらって手早く済ませるようにしました。
もう食えりゃ何でもいいってところまでいきましたね、実際(笑)

犬が嫉妬して赤ちゃん返り

うちには4歳になる犬のポメラニアンがいて、これまでは僕ら夫婦の愛情を独り占めしてきたわけです。だから突然現れた娘への嫉妬が爆発して超絶大変でした。

これまでは妻も犬の世話をやっていたんですけど、娘が生まれてからは全部僕の担当になったんですね。しかし12月の寒い中、夜通し授乳をやった後で朝の散歩がつらくなってきて、だんだんやらなくなっていったんです。
そうしたら明らかに犬が拗ねだして、布団とかカーペットにおしっこし始めたりとか、娘がミルクを吐き戻すのと同時にそういうのがあったりしたので、それはそれはてんやわんやでした。

そういうのを経て、娘ばっかり構いすぎたと反省し、意図的に犬の時間を作ったりしてようやく落ち着かせました。今では娘が泣いたらベビーベッドを覗きに行ったりして、兄としての気持ちが芽生えてきたのかもしれません(笑)。

妻から一番感謝されたのは「話し相手」としての役割

まだ職場復帰して1ヶ月も経っていないのですが、復帰初日と2日目はもう浦島太郎状態でした(笑)。
育休中もたまにはSlackを見ていたんですけど、声に出す言葉は娘に対する赤ちゃん言葉が大半だったので、たった1ヶ月休んでいただけで、みんなの大人な会話のスピードにもついていけないし。
あれ、今何の話をしてるんでちゅか~?って感じで。まるでプールの中で外の会話を聞いてるような感じでした。ようやく久々の仕事で楽しいって思えるようになってきたのは1週間後ぐらいからです。

復帰後、妻からは育休をとってくれてよかったと言ってもらえましたが、中でも一番役に立ったのは、授乳でも沐浴でもなく、妻の話し相手だそうです(笑)。

それは僕も感じていて、赤ちゃんは可愛いんだけどやっぱり話ができるわけじゃないし、意思疎通が満足にできるわけじゃないから、一日中ひとりで家事育児をするとかなり孤独を感じると思います。

あと、Slackを見ていると、みんな一生懸命仕事しているのに「あれ、自分今何やってるんだっけ?」みたいな、その環境の差をはたと気づく時があるんですよね。置いて行かれるというか。
だから、そういう面でも二人で育児はすごく意味があるなと思いました。

親に対しても優しくなれる

このような経験から、僕個人としては、もし環境が許すのであれば男性も積極的に育休取得したらいいなと心から思います。
やっぱり実際にやってみないと、世の中の女性がどういうことをやっているのか、自分の妻やお母さんがどういうことをやっていたのか、自分がどういう育てられ方をしてきたのかわからないんですよね。

意外だったのが、育児をしているうちに自分が育児されていたときのシーンがフラッシュバックしてきたことでした。自分が親に抱っこされていた時の記憶とか。何かを飲んでゲフッとしてなぜか喜んでもらえたときの光景とか。ああ、両親もこういう気持ちだったのか、ミルクを飲んだだけでこんなに喜んでくれたのかな、とか。そういうのを思い出すと、より両親に対しても優しくなれる気がします。

育休中、育児に追われてる間は成長をはっきり感じる機会はあまりなかったんですが、育休最終日に1ヶ月分の写真を並べてみたんです。
そしたらめちゃくちゃ成長してるとか、大きくなったな、かわいくなったなっていうのを実感して、グッとくるものがありました。

あとは、先輩、同僚、上司を中心にチームのみんなにすごく助けてもらって育児に専念することができたので、これからは一児の父として気持ちも新たに仕事を頑張り、お返しをしていきたいと思います。

-----さいごまでお読みいただきありがとうございました!

さいごに:意外だった社長からのひとこと

復帰後早々に、社長の高橋さんとオンラインで1on1ミーティングを行う機会がありました。

いつも通り仕事の話だけをサラッと済ませて終わると思っていたのですが、
そこで開口一番「お疲れさま!育休を1ヶ月取ったんでしょ?仕事をしていると育児をしない言い訳ができるけど、言い訳できる状況を絶ってしっかりと育児に向き合う期間をもうけてやり遂げたのすごいわ~」と言ってもらえたことに驚きました。

経営者からしたら、ベンチャー企業というただでさえ人数が少なく、こんな変化の激しい情勢の中で育休を取りおって・・・と思っているのだと思っていたのですが、良い意味で予想に反した言葉で、ClipLineで育休を取れてよかったと、改めて思いました。

もちろん会社を成長させたり、変化に適応するためにやらなければならないことはたくさんあり大変ですが、こういう嬉しいことをサラッと言ってくれる社長や、支えてくれる上司、先輩、同僚がいる会社で働ける。
これって最高だと思います。

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