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非エンジニアの私がWeb開発のディレクターとして一人立ちするまでの物語

こんにちは、株式会社クラベスです!クラベスでは、プロジェクト全体の推進役としてディレクターが大きな役割を担っています。 ディレクターの田中さんは、未経験でweb開発のディレクターのSESを経験したあとクラベスにジョインしました。クラベスでの経験は初めてのことだらけで、大変な苦悩と葛藤があったそうです。今では社内でも一目置かれるほど頼られる存在の彼女。一体どんな苦悩があったのか!?どうやって克服したのか!?お話を伺いました。

「困ってる人をほっとけない」が、いまの仕事の原体験に

-- 田中さんはどんな子ども時代を過ごされたのですか?

小さい頃から世話焼きでマイペースな性格でした。このあたりは今でもあまり変わっていないかな。小中高女子校で、大学まで受験を経験していないので競争もなくて。マイペースな性格もそこで養われたのかなと思います。

人前に出るのはあまり好きではなかったですね。なんかすごい恥ずかしくなってしまって、人前に出てる自分がおかしくなるんですよ。習い事でバレーをやっていたんですけど、発表会は笑いが止まらなくなってしまって、全然演技に集中できなくて。だからちゃんと演技して踊りきってる子を見ると「すごいなー」なんて思ってました(笑)。

人の相談にのるのが好きで、仲いい友達が困ってそうだったらすごい話を聞いてました。自分でも不思議なんですけど、すごい気になっちゃうんですよね。人の役に立ちたいという気持ちが強いのかも知れません。


大学は法学部に入りました。でも学業に励むというよりは、他の学部の面白そうな授業を受けにいったりしてました。写真部に入ったんですけど、今まで注ぎ込んだことがないくらいの熱量で写真に熱中しました。時間を忘れて暗室にこもって写真を焼いたり、渋谷のギャラリーで展示会を開いたり。

ちっちゃい時から人に合わせてしまう性格だったんですけど、自分が何が好きかとか、何が嫌だとか、ちゃんともつことが出来るようになった時期だと思います。 ものをつくる、ということに触れたのも大学の時。その時にいろいろ考える、ということをしてきたので、考えるのは楽しいなと思えたし、今の仕事にもつながっているかなと思います。

↑大学生時代

一社目の経験を生かしWeb業界に挑戦。体当たりで成長したディレクターのキャリア

-- 新卒ではインテリア業界に就職されたのですよね。

大学卒業後は、オフィスの内装業会をする会社に就職しました。大学時代の経験とつながっているんですけど、写真をやっているときに、写真家であり建築家でもある杉本博司さんにすごい感銘をうけて、そこから建築とかも見ていたりして、その流れで”空間デザイン”をキーワードに就職活動をしていました。

実際働いてみたら、オフィスなのでそんな自由もないし、空間デザインといっても決まったことがほとんどだったりしたんですけど。 お客さんに「こういう内装にしましょう」と提案したり、工事のスケジュールを決めて、業者さんを手配して、工事の様子を確認しに行ったり、必要があれば夜間工事の立ち会いもしました。引越し当日の段取りやら検収まで本当に幅広くいろんなことをやりました。

↑大学生時代

そこでは1年半くらい働きました。古い体質の会社で、仕事の効率が悪いのに周りの人は何の危機感も感じていなかったりして。そういうのもあって、もっと業務効率をよくしたいと考え始めて、新しいものを取り入れることにウェルカムな雰囲気のあるWeb業界に興味を持ち始めました。

前職ではデザイナーや施工会社の人たちを管理しながら現場を回していたので、Web業界に転職して自分は何が出来るだろうと考えたときに、これまでの経験を活かせるのはディレクターだなと思いました。

でも未経験でWeb業界に転身できるほど現実は甘くなくて、いろんな会社を受けました。 その時は何で落とされたのか分からなかったんですけど、今考えると、ディレクターの仕事を”人と人をつなぐ仕事”くらいでしか考えていなかったのが原因かなって。スケジュール管理やタスク管理も主な仕事になってくるので、そのあたりを理解していないことを見抜かれて落とされていたんだなと思います。

-- 難しいチャレンジだったようですが、無事にディレクターとしてのキャリアがスタートしたのですね

そのあとSESの会社に引き取ってもらって、いきなり客先に放り込まれて、超放し飼いみたいな感じで鍛えられました。何もわからない状態の中で大きな案件の担当にしてもらって、周りの人に質問して情報をかき集めながら進めました。今思えば、私には合う仕事の進め方だったと思います。

システム要件も絡んだ2000ページのコーポレートサイトのリニューアルのプロジェクトでは、要件定義から入って、ワイヤーフレームをつくったり、スケジュールを組んだり、請負会社に依頼したり、Web開発の流れをひととおり経験できました。まだまだ経験が浅くて、悪戦苦闘しながらやってたんですけど、みんな助けてくれなくて、常駐の請負会社の人がいるんですけど、質問の仕方によっては無視したり、聞いたことしか答えないようなエンジニアさんでした。でもその人に聞かないと何も始まらないから、質問の仕方を工夫したり、他の案件にアサインされてたベテランディレクターの人にこういう時どうしたら、をひたすら聞きました。 みんな派遣されてる立場で、それぞれの強みを活かして個人で闘ってる感じで、大変でしたけど、仕事をするうえでは彼らのスキルを見て勉強できて楽しかったです。

そこで要件定義とかサイトリニューアルのときには、こういうことしなきゃいけないとかを体で学びました。ワイヤーフレームや設計資料がないと大変なことになるんだな、というのも身を持って経験しました(笑)。

-- かなりチャレンジングな環境にいたのですね。転職を意識しだしたきっかけはありますか?

常駐先の現場では、請負のエンジニアは近くにいましたけど、請負業務の一貫という立て付けなため、エンジニア・ディレクターでチームで仕事をする、という感じではなく、依頼側と請負側という関係だったため開発の内容も細かくは見えませんでした。スケジュールの管理のしづらさや、あまり相談などの会話がないことにもどかしさを感じていました。私がいた部署だと、PMの声が大きくてエンジニアが尊重されていませんでした。もうちょっとエンジニアさんと会話しながらプロジェクトを進めてみたかったし、その方が楽しいだろう、より良いものがつくれるだろうと思っていました。

エンジニアに近いところで、一緒のチームで働ける会社を探していた中で、クラベスは最もエンジニアとチームで働いているイメージが強く、制作業務よりもひとつの開発をちゃんと回したいと思っていたので、クラベスが一番やりたいことに近い会社でした。

クラベスは、目指すものがあればあるほど楽しくなる会社

”ディレクター”とひとくくりにいっても会社によって業務範囲はまちまちなので、まずはそれに慣れるところからのスタートでした。今までは元請けとしてフロント・バックエンドともに他社に頼むことしかやっておらず、例えばデザインの依頼は、制作会社側のディレクターが間に立って、その方が要件を整理したりしてくれていたんですけど、クラベスでデザイナーに依頼する時は、制作のディレクターの役割も担っているので、自分の業務範囲の広さに戸惑いを感じることはありました。 この職種の人はここまでやる、というのを探して、どうしたら仕事がスムーズに進むだろうと模索しながら進めていました。そこは考えてもみなかった大変なところでしたね。


その一方で、自分だけで0からつくるところを本当にやらせてもらえるんだ、とも思いました。最初は、「これもやらなきゃいけないのか」というタスクが結構いっぱいあって、いろんな人に頼み込んだり、「誰に聞けばいいのかわからないけど、とにかく聞かなきゃ進まない」とか、そういうのが大変でした。半年か1年くらい経った頃、より良い工夫ができるようになって、それが良い方に転んだりお客さんに説明できるようになったり、仕事を早く進められるようになったり、成長を実感できる場面が増えました。

入社して1ヶ月くらいは、与えてもらう仕事が少なくて、自分で取りに行かないと仕事が少ない状態だったので、自分の立場でやらないといけない領域がどこまでかがわからず、辛くはありました。今思うとそういう環境で仕事を探そうと頑張ってきたから成長できたなと思うところはあります。自分で決めないと決まらない、が多く自由すぎて戸惑いはありましたけど、今思うと本当に裁量が大きくやりがいがあるなと感じます。

だから自分が頑張れるところまで頑張れる会社だなと思っています。打ち合わせで本当に困ったら、同席している上司がカバーしてくれるので、自分で言えるところまで説明して、あとは「助けてくださーい」と目で訴えています。「今日はここまでストレッチできたぞ」という気持ちでやってます。これができるのもクラベスならではだなと(笑)。

-- クラベスに向いてる人はどんな人でしょうか。

やりたいことが見つかって、自分の立ち位置が見つかったら、すごく楽しくなると思います。逆に、誰かに何かを教えて欲しい、受け身でいたいという人には向いていない会社だとは思います。 この仕事で求められているゴールはなんだろうと自分で考えて、そこに対するアプローチを考えて、決断をする。代表やCTOには答え合わせするくらいの気持ちで、違ってたら直して、という働き方ができるようになってきたら、最近はそっちの方が楽に思えてきました。

入社当初の悩んでいた時期は、自分が与えられていた環境をちゃんと使いきれてなかったんだなと思います。

↑2019年の入社当時の歓迎会の様子

みんなの適材適所を活かせるチームづくりをしていきたい

-- ディレクターとして大事にしている価値観はありますか。

それぞれの人が何を根拠にそれをやっているのか、言っているのか、は大事にしたいと思っています。会議だと議題の着地点ばかり重要視されがちですが、何でこうしたいのか、という理由を議事録や録音を振り返って確認したりもします。その理由をちゃんと踏まえると、それだったらこっちの仕組みの方がいいんじゃないかとか、そういう本質的な解決に繋がります。

社内的には、人に仕事をお願いすることが多いので、メンバーそれぞれがスムーズにできるにはどうしたら良いのかというのを大事にしています。 体外的には成果物、アウトプットをしっかり提示することを意識しています。会社としては、クライアントの窓口としての立場があるので、そこでクライアントから信頼いただけるようにしたい、という思いがあります。


クラベスに来てから意識してきたのは、ちゃんと考えて相談するところ。フォームの簡単なバリデーションにしてもユーザーの目線で考えたり、どういうものが世間的に良しとされているのか調査したり、それでも気になったらエンジニアに相談したり。胸を張って最終的に「これでよし」と言えるところまでやります。

あとは気をまわすこと。SESの時はチームとして働いている感覚が薄かったけど、いまは自分が出来ていなかったものを助けてもらうときもあれば、忙しそうな人をフォローしてあげたり、助け合っているのがいいなと思っていて、気づいたところはすぐサポートするなど日々行動するように努めています。

-- 今後の目標を教えてください。

勉強する時間を持ちたいです。その場その場で必要に応じて調べることはあっても知識の足りなさを感じています。エンジニアと同じ目線でちゃんと会話できればもっといいものを作れると思っているので知識を溜めたいです。

あとはみんなの働きやすい環境をつくりたいとも思います。エンジニアの適材適所を活かせるチームづくりは意識していきたいですね。

プログラムの細部のことまでわからないのでエンジニアが困っていても、そこはフォローしてあげられない。だったら、ディレクターとして何ができるだろう、というのは今も模索中です。

-- 読んでいる方へメッセージをお願いします。

クラベスはやりたいことがあれば、ある程度なんでも挑戦できる会社です。もちろんある程度の業界経験は必要ですが、技術力はなくても開発の工程に関わりたいという思いが少しでもあれば、自分が想像している以上に仕事を任せてもらえ、その結果として成長できる会社だと思っています。今後、ディレクターの体制が整ってくれば、ノウハウの共有もしていきたいです。 クラベスは、こうあるべき、というのをしっかり考える文化があるため、仲間も良いものを作ることを心がけています。何事もしっかり考えることが自然と当たり前になってきます。考えることが好きな人にはとても向いていると思います。


私はエンジニア出身ではないのですが、エンジニア経験があれば、いいバックボーンになると思うし、非エンジニアでも”ちゃんと考える”、”理解する”、”伝える”ことを仕事にしているような人であれば、今以上の環境を提供出来ると思います。

声を上げれば必ず誰かが助けてくれるので、「やりたい」と「助けて」を自分から発信できる人にはいい会社です。EC経験豊富な先輩がそばにいるので、経験を積みたい人にとっては最短距離で成長できる環境だと思います。

クラベス随一の思いやりの深さをもつ田中さん。「もっと自分のことも大事にして!」と周りから言われるほど、プロジェクトメンバーが各々の役割に集中できるように配慮してくれています。彼女の存在がクラベスをあたたかくしてくれているのは間違いありません!

そしてクラベスでは、一緒に働いてくれる仲間を募集しています!

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