外資系企業の機械設計ってどんな感じ?アメリカ本社との関わりについて【Cascade Corporation プロジェクトエンジニア インタビュー】
弊社、カスケード(ジャパン)リミテッドはアメリカ オレゴン州にあるCascade Corporation(以下、Cascade社)の子会社です。外資系企業に対してどのような印象をお持ちでしょうか?一括りに外資系企業とはいっても、個々の会社によって社風は大きく異なります。
今回は、弊社設計課と関係の深いCascade社のスティーブン ライダ氏にインタビューし、彼が取り組んでいるグローバルプロジェクトや、彼の視点から見た弊社設計課メンバーへの印象について伺いました。
Cascade Corporation|Global Engineering Systems & Standards Project Engineer
Stephen Lyda (スティーブン ライダ)
プロフィール
アイダホ大学 機械工学学士、オレゴン工科大学 情報工学准学士
2007年Cascade Coporation入社
ーーCascade社について教えてください。どのような会社ですか?
Cascade社はアメリカでリフトトラックアタッチメントのシェアNo.1を誇ります。75年以上の長い歴史がある、中規模の会社です。現在では世界で2000人以上の社員がいるグローバル企業に成長しました。アメリカではこの規模の会社では個々の社員が自分の仕事にやりがいを見いだせなくなることがありますが、Cascade社では自分の仕事が会社にとって必要不可欠だと感じられるような、中小企業的な雰囲気を残しています。
ーー入社されてから、これまでどのようなお仕事をされていましたか?
入社後の8年間は、ローテーターやロールクランプのカスタム設計(※)を担当していました。その後5年間、センサーフォーク、テレスコピックフォーク、ウェイフォークといった標準品の開発に携わりました。現在はSystem & Standardsの部署で、ここ3年間は製品設計の際に使用するデザインツールの開発や、世界各拠点の設計エンジニアの技術支援を行っています。更に、Teamcenter(PLMシステム)やSolid Edge(3D CAD)といった設計システムのアップグレードの開発やテスト、ユーザーの作業性改善も行っています。
(※ Cascade社では製品群ごとにチーム分けされていますが、弊社では設計課メンバーは全ての製品群を担当しています)
ーー2019年秋に3カ月間来日されていました。カスケード(ジャパン)リミテッドの社風について、感じたことを教えてください。
日本はアメリカ本社よりも社員の人数が少ないため、各社員が社内全体のプロセスを意識し、責任を共有しながら働いています。社員同士がお互いの仕事を理解しているからこそ、協力しあって今後も会社をより良く発展させていけると期待を感じました。
ーー来日の際はどんな仕事をしていましたか?
Cascade社は世界8拠点で設計を行っており、各地の顧客要望に応えています。私は製品設計の情報を世界各地で共有できるようにするために、Teamcenter(PLMシステム)を導入するグローバルプロジェクトを担当しており、日本での導入にあたり設計課メンバーを指導しました。そのとき、私自身も日本独自のビジネススタイルや顧客要望について多くのことを知りました。現在システム開発を進めるうえで、この経験が大きな財産となっています。
ーー設計課メンバーに対して、どのような印象をもちましたか?
日本の顧客はアメリカの顧客と比較して、騒音や油漏れに対して敏感です。設計課メンバーは、そういった詳細な顧客要望にも気を配りながら、熱心に設計していると感じました。各メンバーがきちんと業務をこなそうと努めているだけでなく、自分たちの仕事がどれほど営業や製造に影響を及ぼすかをよく考えていました。
ーー今後のプロジェクトの展望を教えてください。
全ての拠点で同じ設計ソフトウェアに統合し、グローバルで設計の共有を目指しています。全ての拠点で共通の設計システムの導入が完了したら、製品設計を効率化するためのデザインツールのグローバル化に取り組むことができます。あらゆる地域で効率的かつ使いやすいツールを開発することで、全世界で共通の目標に向けて協力できるようになるでしょう。
いかがでしたでしょうか?弊社はCascade社の日本支社という立ち位置ではありますが、アメリカ本社からサポートを受けたり、逆に日本から提案したことがグローバルスタンダードとして承認されることもあります。Cascadeグループ全体で、お互いを尊重し、協力し合う文化があります。
少しでも弊社の仕事に興味を持っていただけましたら、これからどんなことをしてみたいか、弊社でどんな仕事ができるのか、まずはお話してみませんか? 是非お気軽に「話を聞きにいきたい」ボタンよりエントリーしてください。 お待ちしております!