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こんにちは、キャパ加藤です!今回の記事では「次元」についての話をするのですが、皆さんは4次元と聞いて何を思い浮かべますか?私は真っ先にドラえもんが思い浮かびます。私と同様に4次元ポケットを思い浮かべる方は多いかもしれませんが、4次元とは何か結局のところよくわかりませんよね。3次元にさらに時間軸を足したものだとか、諸説ありますが、BIMの世界でも似たような話が出てきます。しかも4次元以上も出てきます。(4次元でも実感が湧かないのに想像ができませんよね!)ですがBIMの次元の話はそこまで複雑ではないので安心してください。まずBIMとは何かを改めて説明します。
BIMとCADの違い
BIMとCADを利用した設計方法の違いは、簡単に言うと3次元で設計するという点です。3DCADがあるため混同されている方が多いのですが、BIMと3DCADは別の存在です。2次元で作成したものを3次元化する3DCADに対し、最初からパズルのように3次元のモデルを作成するBIMではアプローチが真逆になります。3次元で設計することにより、部材や配管の干渉チェック、完成イメージの統一などメリットは多々あります。BIMは3次元になっただけではありません。3次元、いわゆる3Dの先を行く4D,5D,6D,7D,8Dが存在します。これだけ聞いても4D以上は想像も難しいと思いますので、順に説明します。
4D BIM
3次元のBIMモデルに時間軸を持たせたものです。モデルと建設工程をリンクすることで様々なシミュレーションが可能になります。予め正確な工程を組むことや、急な工期調整にも対応できます。
5D BIM
施工現場ではトラブル等が原因で工程通りに工事が進まない場面があります。スケジュールを変更するだけではなく、場合によっては追加のコストが発生することもあります。5D BIMは予算の算出やリアルタイムでのコスト管理を実現します。
6D BIM
令和3年に省エネに関する法が改正されました。環境問題に配慮した設計をすることで建設業界も変わろうとしています。6D BIMはエネルギー消費に関する持続可能性の課題解決に役立ちます。わかりやすい例として、断熱性のある家はエアコンの使用頻度が減ります。エアコンの使用頻度が減れば環境に良く、電気代が下がるのでいいことだらけですよね。もちろん建設コストは有限なので、BIMを利用することで効率的に計画を進めることができます。
7D BIM
7D BIMはビルライフル管理つまりビル管理に関する内容です。建物は建てて終わりではなく、建設後も老朽化を防ぐためや設備の点検などの管理が必要です。BIMを利用した設計のメリットとして、企画、設計、施工そして維持管理までを行うことができる点にあります。建物に利用されている設備機器の情報はBIMモデル内にも存在するため、メンテナンス時期や交換時期をデータで管理することができます。
8D BIM
8D BIMは建設現場での安全と事故防止に関するものです。運用及び建設プロセス内で発生する可能性のあるリスクを予測します。昔から建設現場には「3K(きつい、危険、汚い)」というイメージがあり、実際に死亡事故も多い職場なのでイメージ払拭のためにも8D BIMは期待されています。
いかがでしたか。「次元」と聞くと難しそうですが、追加機能のように捉えればそこまで難しくはないと思います。BIM使用の際は能力を最大限生かすために利用したい要素です。