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こんにちは、キャパ加藤です!最近運動不足が深刻です。最近というより大学を卒業してからなのでもう2年くらいですが、体力の衰えを実感します。社会人になって「動いてないな」と感じる方は多いのではないでしょうか?まだ学生の方、社会人になっても定期的に運動できる環境や友人を作ることをお勧めします!私は最近高校時代の部活仲間を集めて定期的にテニスをすることにしました。集まった時に動けるように予め運動することにします。
今回は、BIMと3DCADの違いについてお話します。建築業界で使う技術なのですが、建築を知らない方は初めて聞くかと思います。建築業界で働いていても同じものと思っている方はいませんか?私の周りにはベテランも含めて結構多かったです。BIMと3DCADは別物なのですが、説明のために現在の設計方法から説明していきます。
現在の設計方法
現在主流となっている建物の設計はCADと呼ばれる2次元のツールを使用しています。設計図には「平面図」「断面図」「立面図」など様々な物があるのですが、それぞれを全て別々に作成します。CADソフトには有料のAutoCADや無料のJW_CADなどがあります。ソフトごとにファイル形式が異なるため、互換性がないソフトを使用している場合にはファイル形式を変換する必要があります。この設計方法では2次元での表現しかできません。そこで3DCADを使用します。
3DCAD
先ほど作成した2次元の図面を元に3DCGを作成します。大事なのは2次元の物を元にという点です。なので今CADを利用して仕事をしている方などはこちらの方が親しみやすいかもしれません。3次元で建物が見えるため完成形をイメージしやすくプロジェクトメンバーの認識が共有できます。
私設備設計をしていた時、ガス会社さんに給湯機の設置位置を検討してもらってたことがあるんですが、何回も電話で「この部分は平面図ではわからないんですけどどうなってるんですか?」などと聞かれました。いろんな図面を見て回答できることもあれば意匠設計(デザインを設計する人)に電話して聞くこともありましたね。3DCGがあれば説明しやすいですが、有料ソフトのため使っていない企業が多いかと思います。
BIM
見た目は3DCADと同じなため混同されがちですが、初めから3Dで設計をする新しいワークフローです。海外では普及が進んでいると言われていますが、日本は遅れています。しかし今後設計はBIM化が進むと予想されています。
BIMは3次元のモデルをレゴブロックのように作成していきます。3DCADは2次元の図面から3DCGを作成しましたが、BIMは逆で3次元のモデルを作成しそれを図面に変えていきます。BIMの代表的なメリットは以下の通りです。
・整合性
例として建物の窓の形を変えることになったとします。2次元ツールを使う場合は「平面図」「立面図」それぞれを修正する必要がありますが、BIMの場合は3次元の窓を変えると変更後のモデルを元に図面化してくれるので不整合にはなりません。
「2次元でも不整合があってはだめでしょ」と思いますが、実務では修正が大量にあります。気を付けていても結構不整合って多いんですよね。
・干渉チェック
建物には柱梁などの構造部分や配管などが多くあります。2次元図面では納まっているように見えてもよくよく検討すると干渉していたり、施工時に問題発生等があります。BIMでは設計段階で視覚的に確認できるため干渉部の検討も早い段階で行えます。
・完成イメージの共有
3DCADでも完成イメージは共有できるのですが、3DCADは変更があるたびに2次元図面を修正して3DCGに反映をさせます。BIMは最初から3次元なので修正が簡単です。
・部材情報
CADは作図をするソフトです。柱を書いたとしてもそこには四角形が掛かれているだけで「これは柱です」と言っているだけです。もちろん誰が見てもこの四角形は柱だと認識できるようになっていますが、BIMは違います。柱の材質、構造などの情報が盛り込まれています。パソコン上で予め建物を建てるという感覚で実際に柱は柱としての情報を持っています。
その他にもBIMを利用するメリットはありますが、イメージが湧きやすい物を紹介しました。設計会社で利用する機会はなかったのですが、キャパに入社してから実際にソフトを触らせて頂きました!設計実務レベルで設計ができたわけではないのですが、とても楽しく簡単という印象でした。無料体験期間もあるのでぜひ1度使ってみて頂きたいです。
今回はBIMと3DCADについて紹介しました。昔は製図板とT型定規を利用した手書きの設計、現在はCADを使ったパソコンでの設計が主流です。そして今後はBIMを使った新たな設計方法に変わっていくとされています。次回はBIMをさらに便利にするサービスを紹介します。