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「現場とテック」両輪のバランスが大事。経営視点を持った”俯瞰型”エンジニアとして、120兆円の社会課題解決に挑む。

「7秒見積もり」など、テクノロジーの力で製造業の課題に切り込むキャディ。金属加工製品の自動見積・リアルタイム発注サービスを提供しています。

同社で見積もり管理システムなどの開発を行うバックエンドエンジニアの高藤謙佑が、これまでのキャリアや転職のきっかけ、キャディでの業務を語ります。

「エンジニアの成長は事業の成長と比例する」上流から下流までを習得したバックエンドエンジニアの選択

――高藤さんはキャディに入社するまで、ウェブエンジニアとして主にバックエンドの開発を広く手がけてきたそうですね。

キャディは3社目です。1社目はコールセンターの運営する事業会社でした。5年間、コールセンター周りの新規業務設計や、業務改善に伴う業務システムの設計、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)など様々なプロジェクトに携わっていました。協力会社とチームを組み、私は上流工程を主に担当していましたね。マネジメント的な業務を続けていくうちに、「もっとコードを書きたいな」という気持ちが強くなってきて……。

そんな時に、コールセンターの会社が上場企業にバイアウトされ、規模が一気に拡大。より大きな体制の中で、上流工程を率いていかなければいけないという状況に置かれてしまい、やりたいこととのミスマッチも深くなり、転職することを決めました。

――2社目はどういう会社でしたか?

自社で開発した、スモールビジネスとコンシューマーのマッチングサービスを提供しているベンチャー企業でした。私はそこで古いコードで書かれたものをすべて再設計しなおす業務を担当しました。具体的には、マイクロサービスアーキテクチャをベースにPython/Typescriptを利用したシステムへ刷新したり、社内で利用するIoC Containerを内包するFrameworkの開発などを実施させてもらっていました。自分の手でコーディングをする機会にも恵まれましたね。データベース、サーバー、ネットワークなど、バックエンドはすべてリプレースしました。そういった作業がひと通り終わった後は、インフラを主に見つつ、開発を少しサポートするという感じでした。

――1社目に比べ、やりたいことに近づいたという実感はありましたか?

そうですね。テックリード的なポジションをいただいていたので、楽しさは感じていました。しかし徐々に自分のスキルが伸び悩んでいるような感覚が強くなってきてしまったんです。そこで、次に身を置く環境として、大きな成長の余地のあるベンチャー企業を視野に入れはじめました。事業を圧倒的に成長させるという経験をとおして自身も成長していけるはずだと期待し、もっと最新の技術を使いたいという欲求もありました

テックとビジネスの両軸でチームに貢献できるエンジニアになる

――開発に必要なスキルはどうやって身につけてきたのですか?

エンジニアのスキルというのは、個人で学べるスキルと、業務やチームワークを通じてしか得られないスキルのふたつがあると思います。

個人での学びという意味では、トレンドや開発手法を追いかけて学び、あとはひたすらコードを書く、ということに尽きると思います。私はプログラミングが仕事でもあり、趣味でもあります。休みの日でもコードを書くくらい、プログラミングが好きなんですよ。

業務ではリソースや利用技術の制限のなかで、実際に動くプロダクトを作り上げるまでのマネジメントスキルを学んだり、プロジェクトを進めるための業務プロセス改善にも取り組んできました。第三者目線でよいと思ったプロセスでも、現場からやりたくないという意見が出てしまい運用されない、ということが往々にしてあります。現場側に立ったプロセスも検証をして、トップダウンとボトムアップのバランスをとらないとうまくいかない、というのもこれまでの業務を通じて学んだことです。

――高藤さんは、ジェネラリスト志向なのですね。

はい。私自身は「尖りきったスペシャリスト」的な方向性ではなく、スペシャリストたちと働きつつ俯瞰視点を持って、自分の得意分野で周りが足りない部分を補いながらプロジェクトを遂行できるジェネラリストになりたいと思っています。前職では決算書の読み方なども学んできたので、開発を行うときでも経営視点を意識しながら取り組むようにしています。

エンジニアとしての成長への渇望。それを叶える場所がキャディだった

――キャディへにジョインした経緯を、改めて教えていただけますか?

前職では大きな裁量をいただいて、やりがいも感じてはいたのですが、自分の成長スピードが鈍化してきた感覚がありました。「もっと最新の技術をつかいたい」「事業の成長に強く貢献する仕事がしたい」という思いがあったものの、そういった機会がなく悶々としていたんです。

ちょうどそのタイミングで、SNSに流れてきたキャディの募集記事が目に留まりました。すぐに連絡をしましたね。翌日にはオフィスを訪ねて、CTOの小橋に面接をしてもらいました。お互いのことを4時間半、ひたすら話したのを覚えています。

会社の志も高いし、ビジネスモデルも優れていて、さらに自分が将来こうなりたいというイメージに向かって邁進できる環境があると感じました。「この会社なら、もっと成長できる」と思って、わりと即決でしたね(笑)。

バックエンドエンジニア
巨大市場をテクノロジーで変革するバックエンドのテックリード募集!
ものづくりの業界はグローバルで2000兆円以上の巨大なマーケットにも関わらず、 100年以上イノベーションが起きてない産業です。 私達はものづくり産業において、 これまで世界の誰も解けなかった問題を解決し、 そのポテンシャルを解放します。 (参考) ・プロダクトが何かを変える瞬間に立ち会うこと https://note.com/yosukeshirai/n/n060824de8982 ・至誠とテクノロジーで、モノづくり産業を変えよう。/キャディ創業3年記|note https://note.com/yushirodesu/n/n412ac5846d2c
キャディ株式会社

――この会社なら成長できる、と思えた理由は?

キャディの社内にはアルゴリズム開発チームがあり、この分野は私がスキルを持っていないので、そういった人たちと密に働けるなら大きく成長できるだろうと思いました。

また、ビジネスモデルが面白くて、会社も業績も伸びるだろうと思っているので、そこで技術的な課題にチャレンジしていけば、間違いなく成長できるはずだという期待も込めて。

――いくつかの開発チームをみてきた高藤さんからみて、キャディはどのような雰囲気の会社だと思いますか?

一般的なスタートアップ企業って、“イケイケ”か“キラキラ”みたいなイメージがありますよね。 私の偏見かもしれませんが(笑)。けれどキャディには、いい意味でそういう雰囲気はありません。

ミッションバリューの中に「至誠を貫く」とあるとおり、みんなまじめで誠実。熱量の高い企業であることは間違いありませんが、“はっちゃけ”てはいません。

エンジニアのチームはインターンを含めて10名ほどです。それぞれがかなり大きな裁量を持たせてもらっているチームですね。CTOの小橋からは細かいところまでこうしてくれという話はなく、ポイントごとの報告をしそれに対してアジャストをしてもらう流れです。そのおかげで、かなり早く動けて、自由にコードが書けるのがありがたいです。

――いま担当している仕事について、改めて教えてください。

バックエンドエンジニアとして、システムの裏側を作っています。

キャディにはオペレーション部門に関わる部門があります。顧客からきた案件に対して見積もりを出すチームです。私はそこで用いられる見積もり作成システムの設計・改善をしています。

――今後、キャディでの仕事を通じて、高藤さんが実現していきたいことを教えてください。

キャディは「3年後にアジアナンバーワンの加工品取り扱い規模のプラットフォーム」「年間売上300億円」という目標を掲げています。そこでの私の仕事は、3年でそこまでちゃんといけるように仕組みづくりやオペレーションの最適化などを行っていくことです。チャレンジングな目標ですが、会社として、チームとして、そしてエンジニアとして、必ずそこに到達したいと思っています。

そのためにやるべきことはまだまだいっぱいあります。現在のキャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションに対して、受発注を最適化する自動見積もりのサービスの提供を行なっています。しかし今後の展望はそれだけでなく、最新の技術やIoT、蓄積したビッグデータなどを使って物流の改善や生産管理システムなど、受発注を中心とした周辺のアプリケーションサービスの展開を予定しています。つまり、モノづくり業界全体を変えていけるような大きな可能性があるミッションです。

――ワクワクしますね!その上で高藤さんが目下取り組んでいることはどんなことですか?

現在社内では「神Ops」(神Operationsの略)と呼んでいる全社横断の巨大プロジェクトを遂行しています。このプロジェクトではあるべきオペレーションの姿を定義し、オペレーションに必要な機能をシステムで提供することを計画しています。アジアナンバーワンやその先を見据えた際に、効率的で品質を担保したオペレーションを実施するためには今のままカイゼンするだけでなく、抜本的な業務の見直しやシステムの開発を行うことが必要です。通常の業務システムとして社内だけで利用するのではなく、将来的にお客様やパートナーにも開放していくことを想定しています。

現時点では、開発すべきプロダクトの姿やマイルストーンを設定し、そこへ向けて徐々に加速していっている段階です。キャディの実現しようとしているシステムは極めて難易度が高く複雑で、前例も世に存在していないため、設計段階から0->1でプロダクトを開発する必要があります。調達という100年以上大きなイノベーションの起きなかった世界で自分たちの作るプロダクトでイノベーションを起こすという圧倒的な経験ができることが、今は楽しくて仕方ないです。

――とても意義の大きな仕事ですよね。高藤さんをそこまで動かす動機は何かあるんですか?

私はこれらのプロダクトをより早く実現して世の中に届けていきたいと思っています。

リリースするサービスの品質を高めることはもちろん大切ですが、どんなにいいモノでも、例えばリリースされるのが20年後では「ポテンシャルが解放される」前に業界が傾いてしまう。

そう思うようになったのは、私が入社した直後に得た衝撃体験がきっかけでした。キャディのパートナーである町工場の一社が、ある日突然倒産してしまったんです。1社で8割の売上を占められていたキャディ以外の受注案件がずっと赤字だったことが原因でした。そこの社長が、「あと2年はやくキャディと出会えてたら違ってたかもしれないよ」と仰っていたそうで。キャディはとても強い思いでミッションを掲げ、非常に速いスピードで事業を推進しているけれど、それでも救えない町工場が現実にある。こうしている間にも刻一刻と業界全体を蝕む問題は深刻化していく。自分が挑んでいる課題を強く認識した瞬間でした。

――新しくジョインするメンバーがいるとしたら、どんな人にきて欲しいですか?

会社のミッションバリューにフィットした方に来ていただくのがベストだと思います。めちゃくちゃスキルがあるけれど、お金のために働いているという人よりは、キャディが掲げている「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションに魅力を感じてくれる方がよいと思います。

あと、個人的にはシステム設計を一緒に考えられる方にジョインしていただきたいと願っています。2人で考えるより3人の方が、多様性が出ます。積まれてきたキャリアによって「そういう考え方もあるのか」と視野が広がっていくので、ぜひ設計にあたらしい考えを持ち込んでほしい。発想を変えてみたらもっとよいやり方があるよ、という提案をし合えるような仲間とやりたいですね。

あとは「自分は今製造業から遠いところにいるからここには合わないな」というふうには考えてほしくなくて。キャディはとても多様性のあり広い視点と包容力をもった会社なので、いままでのご経験はきっとキャディでの仕事に繋がるはずです。これまで「次のキャリアには使えない」と思っていた知識がここでは活かせることがあると思うので、ぜひ、いっしょにチャレンジをしていきましょう。


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