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「ワインをもっと身近に」を具体化するプロダクトチームの対談!根掘り葉掘り聞いちゃいました。


こんにちは。Broadedge Warelink(BEW)社内広報の吉田です。

今回はBEWのCTOの高丸とプロダクトマネージャーの中川に

ワイン×ITである「wine@」のプロダクト設計について、「プロダクトのリリースまでの流れ」と「これから目指すべきプロダクト」について伺っていきます。

wine@のサービスの根幹を担っていくお二人に、出せるところは最大限お話していただいたので、BEWへの応募を少しでもお考えの方は必見です!


wine@でのプロダクト設計とは

ー(吉田)まず初めに自己紹介とお二人の業務について教えてください。

(中川)僕はwebプロダクトの企画・仕様設計を主にやっています。

今あるサイトを活かしつつ、「どうやったらお客様が体験に満足してくれて、ワインを買ってくれるか」を日々考えています。効果分析を担うECチームと連携しながら、仕様に落として、開発/デザイン目線の意見を聞いて、具体化して実装というような流れで色んな方と連携して仕事をしています。

(高丸)僕はまだ参画したばかりなのですが、今後開発チームとして動く上で、まず開発としての回し方を変えていかなきゃいけないと思っているので、開発周りを議論する上でのルールや仕組みづくりというところと、適切な技術の選定や、一番インパクトが出せるようなスケジュールの整理をしています。

wine@の地盤作りのためエンジニア採用へ

ー(中川)高丸さんには社内でのエンジニア採用の方針が決まってすぐに、参画していただきました。

エンジニアを採用することになった経緯は、「地盤作りがしたかったから。」

以前は外注していたのですが、コスト面と、議論の解像度をあげるために採用したいと考えました。高丸さんはチームビルディングのご経験もあり、「wine@の地盤作りをしていただきたい」ということでいち早く参画してもらっています。なのでまさにここからですね!

リリース当初会員1万人到達から半年、ユーザーの継続利用が課題

ー(吉田)早速本題に入って行きましょう。中川さんは、2022年2月のwine@EBISU(wine@のOMOショップ)のオープンとプロダクトリリースに関わっていましたが、1年少したった現在どのようなことが大変ですか。

(wine@は現在、好みのワインの診断サイト「wine@KARTE」 https://karte.wine-at.jp と好みのワインがわかるOMOショップ「wine@EBISU」 https://ebisu.shop.wine-at.jpを運営。wine@EBISUは、好み診断を元に実際にワインを試飲できるため、ユーザーが、よりワインの好みをわかりやすく、ワインを楽しめるよう設計されたショップです。)

(中川)ユーザーに継続利用してもらうことに難しさを感じています。

wine@EBISUは診断と試飲を一緒にできるキャッチーでおしゃれなコンセプトです。

お陰様でオープン当初は若い世代に「おしゃれで面白いワインバー」として流行り、最初の3ヶ月間は毎日満員御礼で、WEBの会員数も1万人くらいまで行きました。

しかし、今はアトラクション的にバーを訪れていただいたお客様は一周した感があり、逆に言うと、wine@の強みである診断やAIを通して、自分好みのワインを知ってご購入いただけるお客様が増えてきたかなと思います。

また、wine@は他の大手のようにワイン好きに向けて「有名な銘柄をお安く提供!」という勝負は勝ち筋ではないはずです。そういう意味では、私たちの強みの「ワイン診断」やそれによる自分好みのワインとの出会いが刺さり、かつ購買力があるという意味でも、Z世代よりはちょっと上、ワインのエントリーから中級者の人たちがコアなターゲットにはなると踏んでいて、現在のターゲット層は外してはいないと思っています。なので、そのような人たちに継続的にwine@を触ってもらえるかが至上命題だと思っています。

現在プロダクトの2期目のリリースにおいても最重要視していることの一つです!


ユーザーフローが不明だった初期から、現在は企画と検証のPDCAが回り始めるように!

ー(吉田)2022年の5月か6月くらいにtiktokで夏くらいまでバズって、10月くらいに落ち着いてきたこともあり、そこから定期的にイベントを毎月やるようになったんですよね?

(中川)はい。ワインは嗜好品だし、季節柄夏には売れづらいという特徴があります。うちも、夏に入った瞬間に売り上げが落ちて、秋になってもいわゆる「お客様の客足が戻ってこない」という状況。初期は何が再来訪につながるのか、検証ができるレベルにもなっていませんでした。

最近はようやく企画を回して、定期的に買ってくれるお客様もでてきて、「ここの仕様が良くないんだな」などもだんだん浮き彫りになってきた状況です。

やっぱり大きいビジョンとして「こんなおもしろいプロダクトがあります。」を押し出すことは大事だけど、日々の企画が動いているからこそお客様が通ってくれて、継続的に使ってくれるようになるという部分でも見過ごせない要素だなというのが今の実感です。

wine@のプロダクト設計における課題

ー(吉田)本当にそうですよね。高丸さんはいつが一番大変でしたか。あれもしかして今ですか...(?)

(高丸)なうですね、、(笑)システムの刷新真っ只中なので、本当に今大変ですね。

元々外注だったので、これまで内部で仕様を決めて、「ユーザーがどう使ってくれるのが理想か」を議論する体制が整っておらず、そこからスタートという形でした。なので今が大変ではありますが、やっと議論がしっかりできるようになったので、いい方向に向かっているとも思います。

(中川)初期の初期はユーザーがログインしたらオンラインストアのTOPページではなくwine@のサービスがまとまっているページが表示され、「BYO」(wine@のワイン持ち込みサービス)「評価する」「ワインを買う」というようなコントロールパネルの中の「ワインを買う」ボタンを押さなければ、ユーザーがワインをECで買えることすらわからないという致命的な仕様でした。

なかなかオンラインストアへのセッションが増えない対策として、純粋にECトップにランディングさせればいいよねという結論になり、そこがUIの大事さに対して意識が向いた転換点だったのかなと思います。

(吉田)UI次第でやっぱり全然変わりますよね、体験価値が全然違います。

(高丸)入社前に一回きた時に、店舗を見た時はすごいおしゃれでワインの棚にも圧倒されるけど、EC見た時に差があるなと(笑)温度感が違うなという印象を受けました。

(中川)初期はとにかくお店のオープンに合わせて時間がなかったので、MVPを素早く作りきることにとにかく注力してました。現在は、やりたいUI/UXの形に最大限近づけられる、自由度の高いアーキテクチャを再構築しています。

そういう意味では高丸さん入ってくれて本当にでかいですね...!!仕様の中身まで話せるのは本当にありがたいです。僕らが理解できるように説明してくれるし、議論の質も上がったなと思っています。

(高丸)開発は技術力は大事だと思いますが、コミュニケーション力も大事だなと思っていて。特にどうしても事業と開発側は溝が生まれてしまうので、そこもできるだけ溝が生まれないようにコミュニケーションを意識しています。


自由度の高さとお客様との距離が、wine@のプロダクト開発の魅力

ー(吉田)wine@でプロダクト開発をすることの魅力を教えてください!

(中川)二つ言わせていただきます!

一つ目は自由度の高さです。今あるプロダクトとwine@の強み以外は何も決まっていません。「これがいい」というものがあればやるべきだし、ECとしての正解が定まっていない分、色んな発想ができて、そこの議論を深められるという部分が面白いですね!

自分の意見もちゃんと聞いてもらえるしやりがいを感じます。

二つ目はありがちですが、お客様の反応が直接見れるところです。店舗とECが完全に別れているわけではなく、どちらのお客様もプロダクトを使うし、うちは特に繋がっているので、そういった意味で面白いです。

(高丸さん)僕もそう思います。よくあるのが、webで流行ってから店舗を持つパターンなのですが、wine@は最初から店舗での接客は出来上がっていたので、それを組み込みながら設計できるのも楽しいです。あとはレガシーが強い業界なので、新しい風を吹かせられたらなあ楽しいだろうなあと。

できると信じています!

(中川)

変えていきましょう!

エンジニアチームとして、一人一人が責任感を持ち、個性を生かせる環境作りを

ー(吉田)高丸さんにご質問なのですが、エンジニアの育成・チーム構築で意識していることをお伺いしたいです。

(高丸)まだマネジメントしているメンバーがいませんが、一メンバーが責任感を持って仕事できるようにタスクを振っていくことを意識しています。決められた仕事をするのではなく、責任の範囲をどんどん広げていき、オーバーラップできるような形でメンバーが動けるようにしていきたいです。

ー(吉田)エンジニアという職種柄、職人気質な人や個性が強い人が多いのかなと思うのですが、そのような点でどのようにチームビルディングをしていきますか。

(高丸)まず、チームとしては尖っている人が必要なんですよね。個性があった方が得意分野がうまくばらけたり、考え方や視点の置き方の違いからいい議論ができます。

なので、その人の特徴をみんなが認識できるチーム作りが大事なのかなと思っています。

コミュニケーションで大変になることがあれば、僕が入りながら、一人一人がどう貢献しているのかをみんなが理解できるようにしていきたいです。

議論/開発推進で活きる、それぞれのこれまでの経歴

ー(吉田)中川さんは以前経営コンサルタントのご経験がありますが、その経験が活きていると思うことはありますか。

(中川)元コンサルの経験がいい意味でも悪い意味でも生きているところがあると思っています。

いい意味で生きていると思った部分は、議論の最中に、上長や経営陣の意向を理解しつつ、ユーザー目線を考えながら、いい落とし所を考えたりできるところです。逆に不得意なのは、頭でっかちになりすぎて手を動かすまでが遅いところです。

これは「典型的なウォーターフォール型の考え方で、前時代的ですよ!」って高丸さんにいつも注意されています(笑)

実際のところ、あるべき機能やユーザー体験を全てを描き切ることは不可能だし、必ず予想外なことは生じるので、バランスを取っていくべきなのですが、経営陣もそうだし僕も、なんせ描きたい(笑)

見えない状態で走れないタイプなんですよ。

そういう時に、高丸さんから「だからアジャイルでやっていこうよ...!」と釘を刺されています。(笑)

(高丸)大体の人がスケジュールや全体感を気にしますが、やっぱり実際その通りに行ったことがないなと。京セラの稲盛さんも、京セラ時代「長くて2年くらいまでの先しか考えない。」と仰ってましたし、そのような考え方もあっていいと思うんですよね。結局自分たちがやっていることを元に考える、その場を考えるということが一番大事だと思います。

(中川)予定と計画は別と考えた方がいいのかもと思っています。作るべきはあくまで予定であり、ユーザーニーズや議論の進捗によって着手すべき課題の優先度や目指すべき仕様は日々変更されるべきだと思います。

「ワインをもっと身近に」の実現のため、toBのサービスも視野に

ー(吉田)お二方が今後チャレンジしたいことを教えてください。

(中川)toCである程度の売り上げ見込みが立った状態で、toBのサービスもやりたいと思っています。

現状も都内近郊で一定数取引のある飲食店営業をDXで地方都市にも裾野を広げつつ、飲食店にとっても使いやすいプロダクトをつくりたいと思っています。

というのも、僕の実家がワイン屋ということもあり、飲食店の知り合いが多く、「取引したい」と言ってくれる方もいるのですが、そういう方に逐一営業の方を繋げてやっていくとなると、どうしても非効率だし壁が厚くなってしまいます。

そのような今のシステムでは手が届きづらい部分に対して、アプローチできるものを自分達で作ってしまおう!と思っています。

(高丸)僕は、ワインがみんなにとって身近になるのが一番だと思っています。

今はtoC向けでECサイトをやり、親近感や納得感を持ってワインを買ってもらえるように、「ワインを選びやすくする」サービスをやっているので、それがうまくいけばいいですし、toBの方も、流通という面で最終的にはより多くのエンドユーザーへ繋がれる手段だと思っているので、そうやって、ワインを飲む機会を提供するというところでうちが貢献できたらいいなと思います。

(全員一致で)ワインを身近にしたいですね。

活躍しやすいエンジニア像

ー(吉田)どんなエンジニアが活躍しやすいですか?

(高丸)幅広いチームと関わるので、自分からコミュニケーションをどんどんとっていく方だと活躍しやすいのかなと。技術的な部分ではいろんなチャレンジができるので、チャレンジしたい人。あとワインに興味があるとプロダクトに熱意が持てるのでうちに向いていると思います。

(吉田)確かに実際部署ごとの関わりは深いので、気づける人かどうかは大事ですかね。

最後に読んでいるみなさまへ一言!

(中)カリフォルニアワインを飲みにいきましょう!

(高)ワインを通じて楽しい話をしましょう!


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