堀江 淳太(ほりえ じゅんた)
株式会社Growther 取締役
1989年生まれ
2014年 明治大学卒業
2014年 ソフトバンク株式会社入社
2015年 株式会社ニイナナ設立 代表就任
2019年 株式会社ニイナナ 休眠化
2019年 株式会社Growther 取締役就任
Q.これまでのキャリアを聞かせてください
大学時代まで遡ると、起業家支援を生業とした会社でインターンをしたのが最初のキャリアになります。
起業家の講演やパネルディスカッションなどのイベント企画と実行などを週5で行っていました。
起業を目指す人の中には名前を耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、TERACOYAという起業家イベントを作りました。
当時は大学生ながらも様々な仕事をさせてもらい、イベントが成功した時の達成感は過去に味わったことがないものでとにかく夢中で仕事にのめり込んでいきました。
実はインターンに没頭しすぎて大学を2回ほど留年しちゃってます。笑
なんとか大学を卒業してからは、ソフトバンクに入社し営業配属となりました。
ネームバリューもブランドある大きな会社だったので同世代の優秀な人たちがたくさん集まっていました。そんな人たちと営業成績を競い合った経験は今の自分を支えるベースになっているなと思います。
しかし、同時に自分は現場の歯車の一つでしかないんだなと痛感することも多くありました。
組織が大きくなるとスピード重視で意思決定をするというのも難しくなります。したがって、一個人の思うようなスピードでPDCAを回すことのできないことも同時に増えてしまいます。いわゆる”大企業”と揶揄されるような感じですね。
TERACOYAを立ち上げる際に”速いスピードで仕事をこなして成果を出す”という楽しさに魅力を感じていた当時の私は「こんなに自分一人では決められないことが多いのか」と歯がゆく思うことが多くありました。
そういった悔しさから自分の力で独立するという選択肢は日に日に現実味を帯びていきました。
Q.では、ソフトバンクを辞めてからはすぐに起業されたんですか?
実は起業への気持ちを抑えられずに、ソフトバンク時代に登記もしてWebサイトも作ってしまっていたんですね。
当然リリースしたタイミングで当時の上司にバレてしまいました。
「会社に残りたいなら、自分の事業は辞めろ」と言われて今後の自分のキャリアを見つめ直したのですが、起業への想いをどうしても抑えることができない自分に気づき退職へと踏み切りました。
そこからずっとやっていたのが出張靴磨きサービスのミガクルです。
資本金111万円で立ち上げて手元には60万円くらいしかなかったので、ソフトバンクを辞めてからしばらくは結構焦ってました。
でも、知り合いベースで展開していくうちにメディアでもたくさん取り上げてもらったお陰で軌道に乗るのは思ったより早かったです。
楽天の三木谷さんの靴磨きもやったりしましたし、認知は徐々に広がっていきました。
ビジネスモデルとしても、シンプルに出張して靴を磨きに行くのみなので大きな固定費がかかることもなく粗利としては40%を超えていました。
強い競合が参入してくることもないだろうと思っていたので、マイペースに事業を続けていくというのも選択肢としてはあったと思います。
ミガクル時代の堀江氏
Q.順調であったにも関わらず事業を手放してBizlinkに参画した理由は何ですか?
ミガクルのビジネスとしてのポテンシャルを考えた時に、上場などを見通して成長曲線を描くことができないという成長の限界を感じていたのが最初の要因です。
トータルで4年やったのですが、最後の1年半はずっと悩んでいましたね。
そんな状況で弊社代表の姜と出会い、一緒に飲食店を始めることになりました。
その飲食店自体はもう畳んでしまったのですが、姜と一緒に仕事をしていくなかで刺激を受けることが多かったんですね。
基本的なビジネススキルはもちろんのこと、営業力やコミニケーション能力などは群を抜いていると思います。私も営業には自信がありますが、勉強になることは多かったです。
そして、Bizlink(ビズリンク)を通して成し遂げたい彼のビジョンも度々聞いていたので、このビジネスはスケールするなと感じていました。
そんな中で姜に2018年の7月くらいから「一緒にやらないか」と声をかけてもらい、今年の3月に参画しました。
自分の強みを活かして、この可能性のある事業に挑戦してみたいという想いが抑えきれなくなったのが決め手です。
後編に続く