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2005年のサービスインから約20年。ユーザと弁護士をつなぐプラットフォーム「弁護士ドットコム®️」は、大規模なシステム改修を前に、アーキテクチャの刷新とアプリケーションのリファクタリングを主導するリードエンジニア候補を大々的に募集しています。今回は開発部のトップを務める小山哲洋とリードエンジニアの三寳(さんぼう)洋に、弁護士ドットコムのサービスの現状と改修プロジェクトに携わる面白さ、そして求めるエンジニア像について聞きました。
弁護士ドットコム事業本部 開発部
開発責任者 小山哲洋(写真右)
通信関連企業での開発経験を経て、SaaS運営企業に転職。その後、小売業向けDXを手がける企業でリードエンジニア兼VPoE、インターネットインフラ企業でGMを務める。2023年11月、弁護士ドットコムに入社。現在は生まれ故郷である福岡からフルリモートで弁護士ドットコム事業本部の開発責任者としてチームを率いる。
弁護士ドットコム事業本部 開発部
リードエンジニア 三寳 洋(写真左)
SIerで生命保険システムの保守運用、受託制作会社でWebシステムの開発、宿泊予約サービスのロコパートナーズを経て、2019年4月、弁護士ドットコムに入社。法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の機能改善や新機能開発に従事している。
20年におよぶ歴史を踏まえ、さらなる成長を目指す弁護士ドットコム
——それぞれの仕事内容と組織内でのお立場を教えてください。
小山:
弁護士ドットコム事業本部開発部の開発責任者として、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム®️」のほか、弁護士向け書籍読み放題サービスの「弁護士ドットコムLIBRALY®️」の開発に携わっているほか、エンジニア組織のマネジメントやメンバーの育成、採用などにも携わっています。
三寳:
私は弁護士事務所を探す検索サービスのほか、ユーザのお困りごとを解決する公開型のQ&Aサービスの「みんなの法律相談」など、古くからあるサービスの機能改善や新機能開発を担当しています。最近は検索エンジンの載せ換えやサービス共通基盤の改善などに携わりました。
——法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム®️」のサービスインは2005年に遡ります。20年近い時を経たいま、どのような状況なのでしょうか。
小山:
これまで私たちは、弁護士検索サービスを皮切りに、弁護士事務を効率化する業務システムの提供など、ユーザが求めるサービスをいち早く実装することに力を注いできました。その取り組みが実を結び、多くのユーザを獲得できた一方で、事業の成長を最優先した結果累積してしまった「技術的負債」に直面しています。また、システム面以外にも、タスク管理が一部デジタル化されないまま温存されていたり、ドキュメントの整備が不完全だったりと、開発プロセスのなかにも改善の余地がいくつもあるため抜本的な改善が必要です。
——技術的負債をどのように返済していくお考えですか?
小山:
すでにインフラについては、CI/CD環境の導入を終え効率化できてきているので、本年度はシステムの本丸であるモノリシックなアーキテクチャから、改善や拡張が容易なマイクロサービスアーキテクチャへの移行と、アプリケーションレベルでのリファクタリングに取り組む計画です。
——大きな改修になりそうですね。その実現に向けていま足りないものがあるとしたら、それは何でしょう?
小山:
現場で手を動かすWebエンジニアのなかでも、とりわけ優れた技術力で開発チームを引っ張ってくださるエンジニアの存在です。ここにいる三寳をはじめ、チームごとに複数のエンジニアが活躍していますが、20年にわたって積み上がった技術的負債を返済しサービスの品質をさらに一段高いレベルに押し上げるには、さらに多くの好奇心旺盛なエンジニアが必要です。
歴史あるプロダクトだからこそ可能になる開発体験がある
——三寳さんは、複数の企業で開発経験を積み、弁護士ドットコムに入社したのは2019年だと聞いています。何を求めて入社されたのですか?
三寳:
私が入社したのは、より大きな開発組織で、より大きな社会課題と向き合うプロダクトの開発に携わってみたかったからです。大きなプロダクトには、立場の異なる多くの人たちが関わります。そうした方々の声に耳を傾け、ディレクターやデザイナーと一緒に最適解を模索し、多くの人たちに使っていただけるプロダクトづくりを経験するために私はこの会社を選びました。
——システムの大規模改修が控えるこの時期に、開発経験を積んだエンジニアが入社する意義、醍醐味はどこにあると思いますか?
小山:
私自身、これまでゼロイチでの新たなプロダクトの開発も、歴史のあるプロダクトのリファクタリングも経験しましたが、どちらもエンジニアとしてやりがいが感じられる仕事ですし、面白みのある仕事だと思っています。既存のシステムに採用されたレガシーな技術やアーキテクチャも、開発当時の最適解だったから採用されていたわけですから、スタートラインこそ違いますが、ユーザに価値を届けるためにベストを尽くすという意味ではどちらも同じだからです。
三寳:
私もそう思います。ゼロイチでプロダクトを立ち上げる場合は、システムが完成した後にユーザの動向を見ながら本当に必要な機能を精査、模索し、アジャストしていくとすると、既存システムの改修は、スタート時から蓄積した知見を踏まえて、さらに完成度を高める取り組みです。長期間使い続ければ技術的負債が積み重なる一方で、長期間使い続けてきたからこそ生まれる価値もあるわけです。むしろその価値を踏まえた上で開発に臨めるのは、歴史あるプロダクトでしか体験できない醍醐味だと思います。
——とはいえ大変なことも多そうです。
三寳:
編み目のように張り巡らされたコードを解きほぐし、その時々の設計思想や仕様を読み解きながら全体の整合性を取り、新しいシステムを興すわけですから一筋縄ではいきません。高い学習コストを受け入れなければできませんから、大変ではないというのは嘘になります。でもこの高い壁を乗り越えることで、迅速な機能改善や新機能開発、ユーザビリティの改善に集中できるようになるのであれば、乗り越える価値は十分あるはずです。ユーザのためにも、もちろん私たちエンジニアのためにも、努力しがいのある取り組みだと思っています。
——三寳さんにお聞きします。現場を預かる者として大事にしているのはどんなことですか?
三寳:
プロダクトとしての「弁護士ドットコム®️」をもっとも解像度高く理解しているのがわれわれエンジニアです。ビジネスサイドから提案された仕様に対して、既存仕様との整合性やメンテナンスのしやすさを加味して、実現性の高い仕様にまとめるのが私たちの務め。そのため、ユースケース図やオブジェクト図といったUMLなどを用いながら説明や議論を重ね、お互いの認識や理解にズレが生じないように心がけています。プロダクトの規模が大きくなればなるほど、関係者の共通認識の迅速な醸成がプロダクトづくりの成否を左右することになるというのは、この会社にきて学んだことのひとつです。
求めるのは、優れた技術力をユーザや社会のために使いたいエンジニア
——プロダクトの改修が一段落したら、どんなことにチャレンジしたいですか?
小山:
まずは今期中に主要な機能を疎結合状態に持ち込み、新しいシステム上で動かせる段階まで持っていくのが当面の目標です。そこから先は、ReactやGoなど、現状におけるベストな実装技術を順次選択しながら、サービス品質の向上とプロダクトのスケールに貢献していければと思っています。
——開発責任者としては、どのような素養をリードエンジニアに求めますか?
小山:
これまでのお話からも感じられたかも知れませんが、ひと言でいうと三寳さんみたいな方にきていただけたらうれしいですね。三寳さんは、自らの優れた技術力をユーザや社会のために使いたいと考えるエンジニアです。そのために必要とあらばコミュニケーションやコラボレーションにも積極的ですし、技術とビジネスの間でうまくバランスを取ることもできます。先日、彼に「研究開発領域に興味はないか」と尋ねたところ「私がやりたいのはユーザやプロダクトに向き合うことなので、いまはプロダクト改善に注力したい」と、ハッキリと自分の意志を示してくれました。チームが求めるエンジニア像を体現している三寳さんのような実力と強い意志を兼ね備えた方が加わってくれたらこれ以上うれしいことはありません。
——三寳さんはどんな方にきてほしいですか?
三寳:
一緒に働きたいと思うのも、やはり困っている人たちを技術の力で助けたいと思うエンジニアですね。リーガル領域のドメイン知識は少しハードルが高い印象があるかもしれませんが、私たち社歴のあるメンバーがサポートしていきます。ご自身の技術力をユーザが抱える課題の解決に使いたいと願うエンジニアにきていただけたらと思っています。
小山:
スキルについてお話するとと、課題解決のために必要な技術を貪欲に吸収し続けられる方にきていただきたいですね。ピープルマネジメント経験は問いませんから、現場のエンジニアたちを技術力で引っ張っていけるような実力の持ち主が理想です。
——最後に現在他社で活躍中のエンジニアにメッセージをお願いします。
三寳:
弁護士ドットコムをご存じのエンジニアでも、テクノロジードリブンな会社だと思っている方はあまり多くないのが実情です。だからこそ、そのイメージを変えてくれる方を求めています。「われこそは」と思う方がいたらぜひ話を聞きにきてください。一緒に新しい弁護士ドットコムをつくりましょう。
小山:
弁護士ドットコムのシステムにはまだまだレガシーな部分が残っていますが、経営陣から開発現場まで、一丸となって変革に向けた歩みを進めています。弁護士ドットコムを名実ともに日本有数のテックカンパニーにするためにぜひあなたの力を貸してください。私たちは意欲的なエンジニアからのご応募をお待ちしています。