バンダイナムコネクサスに入社しました【ML(機械学習)エンジニア】
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こんにちは、渡辺です。
バンダイナムコネクサスに入社して、2ヶ月が経ちました。現在は機械学習エンジニアとして働いていますが、ここに至るまでには回り道もしています。
今回は、わたしの転職歴やバンダイナムコネクサスへの入社の決め手、現在の働き方についてお伝えします。転職を迷っている方の参考になれば幸いです。
1.所属部門と仕事内容について
データ戦略部データストラテジーオフィスのMLシステムセクションに所属しています。機械学習モデル作成と、それに付随するデータ分析や報告等が主な担当業務です。
現在は対戦型スマホゲームアプリに、機械学習を利用したプレイヤー同士のマッチングシステムを実装するプロジェクトに参加しています。
このゲームでは、これまでレベルやポイントの数値が近いプレイヤー同士をマッチングして対戦するようにしていました。そのロジックを改良し、過去の対戦データなどからよりよい組み合わせを設定することで、ゲーム全体が盛り上がる仕組みを考えているところです。
2.経歴について
大学院修了後、大手ゲームメーカーへ
大学院修士課程を終了後、最初に就職したのは大手ゲームメーカーでした。
わたしは修士時代から機械学習に近いことを学んでいたので、その延長として、就職後も機械学習エンジニアとしてハードウェアに新機能を追加するための技術検証を行ったり、他社がソフト開発をするときのテクニカルサポート業務も行っていました。
ITから離れて会計事務所に
その次は、ITから離れて会計事務所に勤めていました。大学で経済や金融系の講義を受けるのが楽しかったこともあって、若いうちにやりたいことをやろうと思ったのがきっかけです。そこでは企業を回って仕分けを切ったり、年末調整や確定申告の手伝いをしたりしていました。
その時期に日商簿記の一級取得や税理士の一部科目の合格まではできたのですが、資格合格には至りませんでした。それで、やはり自分はITだなと思いなおし、2回目の転職へと至りました。
再びIT企業で、「データ分析屋さん」に
次に入った会社では、入社のタイミングでデータ分析部門が新設されました。各プロジェクトチームが持つユーザーの利用状況等のデータを分析したり、必要であれば横断的に共有したりといった、「データ分析屋さん」のような立ち位置です。
そこでは世の中のいろいろな事例などを調べることがあったのですが、自分の実力不足を感じました。そのために、もう一度大学院で学びなおすことを決めたのです。
大学院での学びなおし
当初は社会人博士として大学院に戻ることを考えていたのですが、当時の状況ではそれが難しく、結局退職して大学院に入りなおすことにしました。
博士課程を修了した後は研究者として大学に残る選択肢もありましたが、最終的にはまた民間企業に戻る決意をしました。
ディープラーニング業務の傍ら、大学の非常勤講師に
博士課程修了後、金融機関を顧客とする委託データ分析企業へ入社しました。
そこでは、フォーマットの違う各銀行の申込書などから必要なデータを自動的に摘出してまとめるというようなことをしていました。ディープラーニング系の業務です。その会社が国立大学ともつながりがあったので、データ人材育成プログラムの一環として、土日だけ非常勤講師として教壇に立ったこともあります。
興味本位で登録していたスカウト系転職サイトで某大手IT企業から連絡をもらい、そちらに移りました。
何億人ものデータを分析するチームマネージャーに
前職にあたる企業では、ユーザーの属性推定システムを担当していました。
何億人もの各ユーザーに、それぞれ適した広告を配信するためには、性別や年齢といった個別のデータが必要になります。しかし全員にアンケートを取るわけにはいかないので、機械学習を使用して、ユーザーの属性を推定するのです。
そのプロジェクトを担当者から引き継いで、最終的にわたしはチームマネージャーになりました。
その後、今年の8月にバンダイナムコネクサスに入社しました。
3.転職の動機
バンダイナムコネクサスからスカウトのメッセージを直接もらったことが、最初のきっかけでした。普段、ありがたいことにスカウトのメッセージはたくさんいただきますが、あいにく目を通せずに放置になってしまうこともよくあります。しかし今回は「バンダイナムコ」とタイトルにあった段階で、「ああー、見ちゃった!」と思いました(笑)。
やはり、ブランドとしての力は強いですね。ドラゴンボールもアイドルマスターも大好きなので、これはちょっとずるいな(笑)、と思いました。
そのスカウトをきっかけにカジュアル面談の時間をいただいたことが、それまでの働き方を客観的に考え直す機会にもなりました。
ただ、わたしも前職では役職があり、そちらで引き続き活躍できる手ごたえも持っていたので、そこは悩みました。
結局スカウトをいただいてから2か月ほど考え、最終的には転職することに決めました。最後の決め手は「好き」の気持ちでしたね。
4.バンダイナムコネクサスに入社した決め手
決め手1 : 「好き」と「仕事」が両立できる
自分が好きなものを仕事にすると、「仕事は仕事」になってしまい、純粋に楽しめなくなることもあると思います。当初はわたしもそれを心配していたので、面接でも皆さんにお話を聞いてみました。
そうしたら、過去にはそういうことがあった人も「バンダイナムコネクサスでは大丈夫だった」という答えが多くありました。それで、ここなら趣味としての「好き」と「仕事」が両立できそうだと感じて、入社を決めました。
決め手2 : 働き方の自由さ
コロナ禍以後、前職ではほぼすべてのメンバーが在宅勤務という状況でした。そのほうが作業効率が上がっていましたし、わたしとしても、ワークライフバランスの観点から助かることも多かったのです。
それで、転職するときは引き続き在宅勤務ができることを重視していました。
実際にバンダイナムコネクサスではABW(Activity Based Working)をベースにした働き方で、在宅勤務を選択できています。もちろん社内での業務の必要に応じてたまに出社することもありますが、ほとんど在宅勤務ですね。
決め手3 : 「自分の強み」が活かせる
わたしはひとつのことを突き詰めてきたタイプではなくて、誰にも負けないと言えるものがないと感じています。一方で人と話すのも苦ではありませんし、いろいろな業務に携わった経験から、「なんでも屋さん」であることが強みでもあると思っています。
バンダイナムコネクサスでは、面談を進める中で、ジェネラリスト寄りの人を求めているような空気を感じました。わたしは自分のことを、「良い意味でエンジニアっぽくない」と思っているので、会社の求める人物像にあっていると感じたことも、入社の決め手となりました。
5.バンダイナムコネクサスに向いている人は?
バンダイナムコの作品に思い入れがある人は、間違いなく向いていると思います。仮にバンダイナムコのIPではなかったとしても、ゲームやアニメに興味関心がある人にはとてもいい環境です。
機械学習におけるモデル作成の作業は、実際の業務のごく一部です。実際には、そこに至るまでのデータの分析とか、ゴールまでの設計とか、モデル作成後の検証や開発など、さまざまな業務が付随します。そうした泥臭い作業が苦にならない人が向いていると思います。
バンダイナムコネクサスは、貪欲に知識を吸収し、自分から新しいものを作り出すような人が楽しめる職場です。わたしもそうですが、あちこち回り道をしてきた人こそ力を存分に発揮できる環境が整っています。
バンダイナムコのコンテンツが好きなエンジニアの方、ぜひ一緒に、「好き」を語りあいましょう!