データマネジメント組織のビジョンを定める合宿を行った話
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こんにちは!バンダイナムコネクサス データ戦略部データインフラストラテジーセクションの吉村です。
今回は、データマネジメント組織であるデータインフラストラテジーセクションが、3年後にどのような組織になっていたいのかというビジョンを定めた組織合宿について紹介します。
なぜ合宿を行うことにしたのか
22年度に吉村、藤井の2名で組織のミッション・ビジョン・バリューを策定しました。
ビジョンとはイメージする将来の姿であり、その時の概況に応じて逐次見直しが必要なものとなります。
23年度に入り、データインフラストラテジーにも新規メンバーが2名増え、合計4名になり、人数の増加に伴い改めて全員で組織の柱となるためのビジョンを見直し組織力の強化を図りました。
市場、競合、競争優位
まず行ったことは自分たちの立ち位置を見つめなおすことを行いました。
全体感を知ることが大事なので、あまり時間をかけず公開されている資料に目を通してキャッチアップを行いました。
バンダイナムコグループ含むエンタメ業界は”IP”の”グローバル展開”を見据えていました。バンダイナムコグループもIP軸戦略※を掲げており、我々の組織の将来の姿を描く上で重要な要素となります。
- エンタメビジネスの市場
- バンダイナムコグループのパーパス
- バンダイナムコネクサスのビジョン
- エンタメ業界のIT分野の向き合い方
- データエンジニア市場について
※IP軸戦略について(バンダイナムコグループWebサイトより)
「IP軸戦略」は、エンターテインメント分野において多彩な事業領域と豊富なノウハウを持つバンダイナムコグループの強みです。 IPの世界観や特性を活かし、最適なタイミングで、最適な商品・サービスとして、最適な地域に向けて提供することにより、IP価値の最大化をはかること、それが「IP軸戦略」です。
バンダイナムコグループは、「IP軸戦略」の進化と浸透・拡大に取り組むことで、事業の最大化はもちろん、長期的なIP価値の最大化に向けIPの可能性を拡大することを目指しています。
画像:バンダイナムコグループIP軸戦略の概念図(バンダイナムコグループWebサイトより)
課題と想い
現在バンダイナムコグループはIP軸戦略に沿ってIP価値の最大化にまい進しておりますが、データという軸で見たときにはまだまだ課題があります。
例えば、事業会社ごとにシステムがあるために、データがサイロ化しており、IP軸でデータを見るにしても時間がかかってしまう状況になっています。
事業にとってのデータは羅針盤のような価値を持ち、使いたいときにすぐに活用できる状態にする必要があります。
我々はバンダイナムコグループのIP軸戦略を支えるデータ基盤を作り、もっと広くもっと深くお客様にエンターテインメントを楽しんでいただく未来を創りたいという方向でまとまりました。
勝ちルートと負けルートを考える
次に想いを実現させるためのロードマップを考えました。
ロードマップを考えると目先のタスクから離れて、広い視点で考えられることができます。
この時、勝ちルートだけではなく、負けルートを考えることにより、関係性の高いプロジェクトが明確になります。
例えば、データインフラストラテジーの主業務であるデータ基盤の構築は問題なく完了したとしても、データ基盤の活用が行われていないと全くもって意味のないものになってしまいます。
我々は自分たちの描くゴールの実現のために、データ基盤の活用にも全力を注ぐ必要があることがわかりました。
このように合宿を行うことで、自分たちの描いているゴールに向けて必要なことを高い視座で共通認識が持てたというのは通常業務では得難い価値でした。
目標に落とし込む
最後はロードマップをプロジェクトに落とし込んで役割分担をしました。
1年目からの継続プロジェクトもあれば、今回の合宿で追加されたプロジェクトもあり、今期やると決めたプロジェクトリストが出来上がりました。
その後、新メンバーも描いたゴール像と現状の業務と紐づけられて納得感をもって業務に取り掛かれているという話も聞き、実施したタイミングとしてベストでした。
会社の従業員評価制度はMBOで行っているのですが、MBOについて話すというより、合宿の結果をMBOに適応するという進め方ができました。
合宿やってよかった理由 15個
合宿の最後にKPTにて合宿自体のふりかえりを行い、そこでKeepとして出てきたものを紹介します。
ABW※という働き方だからこそ、合宿によって価値観を統一できたことは今後の業務を行う上でも大切になってくると思います。
- 将来について話ができた
- みんなが感じている課題が話せた
- そしてやりたいことが話せた
- 他のタスクを気にせず集中できた
- 余談みたいな話が色々できた
- お昼が豪華だった
- 普段手を付けられない調査ができた
- お金について意識できた
- ビジョンが壮大でよかった
- 一発当てられる気がしてきた
- 行けそうな気がしてきた
- 課題感が似通っていることがわかった
- 「懸念」が事実であると認識できた
- 新メンバーとじっくり話せた
- ブルーオーシャンが見えた
※ABW(Activity Based Working)という働き方について(バンダイナムコネクサスWebサイトより)
バンダイナムコネクサスのワークスタイルは、「時間」と「場所」を自由に選択できるABWの考え方をベースに置いています。
一人一人が自分らしく働けるようワークスタイルの選択肢が用意されており、今やるべき仕事に対して、いつどこでやるのがパフォーマンスが最も上がるのか、自分で決めることができます。
また月一回、テーマを決めて新しいエンターテインメントに触れる時間を持つ「インプットデー」も当社のワークスタイルの一つです。
(おまけ)合宿の開催場所
バンダイナムコネクサスは関東ITソフトウェア健康保険組合に加入しており、今回の会場は健保が提供している貸し会議室で行いました。
安い、うまい、広いの3拍子揃った会場で、関東ITに加入している企業の方はおススメです。
お昼は付属のレストランで食べました。