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皆さん、こんにちは。株式会社アクルの採用担当です。当社は「決済に関わるあらゆる課題を解決していく」をミッションに掲げ、不正検知・認証システム「ASUKA」をはじめとした多彩なサービスを提供するスタートアップ企業です。今回は、4月に取締役CTOに就任した髙野にインタビューを行いました。髙野のこれまでのキャリアやアクルでの取り組み、技術的な挑戦について興味深い話をいただきましたので、ぜひ、最後までご覧ください!
ミュージシャンからCTOへ ─ 髙野さんの異色のキャリア
―髙野さん、これまでのキャリアについて教えてください。
25歳までバンドを組んで音楽活動をしていました。音楽で食べていくつもりで音楽学校にも通っていましたが、25歳で、もうこれはそろそろ目が出ないし無理だなってことで、アミューズメント関連の仕事に就きました。そこからアルバイトのシフト管理をExcelで始めたのがきっかけで、プログラミングに興味を持ち、エンジニアを志したんです。その後、エンジニア未経験で友人が働いていたシステムエンジニアリングサービスの会社に就職し、ショーケースTVに業務委託として入り、1年後に社員としてヘッドハンティングされました。そこから13年間、開発部門の責任者やオープンイノベーション統括を経て、執行役員CTOとして経営にも携わりました。その後、自分で会社をつくりたいということで独立して、エンタメ系のサービス会社に技術提供をしていたりしました。
このキャリアの中で、特に印象深いのはショーケースTVでの経験です。顔認証技術の研究開発を担当し、そのサービス化に成功したことが私にとって大きな転機となりました。当初は社内での反対もありましたが、エンジニアチームが一丸となって取り組んだ結果、成功を収めることができました。この経験から、技術の力で新しい価値を創造することの重要性を強く感じました。
―その後、どのような経緯でアクルにジョインされたのでしょうか?
ショーケースがアクルの親会社だったこともあり、アクル代表の近藤さんから「不正対策のサービスを作れませんか?」という相談を受けて、こっそり作りました(笑)。その後、アクルのサービスの保守を2年間個人事業主として担当し、エンジニアをまとめる人を探していたアクルから再度声をかけられ、CTOに就任することになりました。
アクルでの取り組みは非常に魅力的です。特に、ASUKAのシステムは日々進化を続ける不正対策の最前線に立っています。このようなプロジェクトに携わることができるのは、技術者として非常にやりがいがあります。
技術的課題と最新技術への挑戦
―不正検知・認証システムのASUKAの技術面の課題や今後の取り組みについてはどのようにお考えでしょうか?
現在、ASUKAのシステムは7年経ち、モダンな技術から遠ざかっていて、技術的負債を解消することが最も重要な課題の一つです。内部全体が古いと、開発スピードや運用コストにも影響するので、このあたりの技術的負債の解消がまず一番の課題だと思っています。ただ、ここからモダンな技術に作り替えていくというのは非常に大変な作業で、リファクタリングするにしても作り直すにしても、コストやリスクが伴いますので、CTOとしてどのように判断し、進めるかが重要だと考えています。
また新たな技術としては、AIとビッグデータに凄く興味を持っていて、我々の事業領域にもマッチすると思います。データの蓄積と活用により、不正検知をAIで行うなどは今後さらに進めたいですし、膨大なデータを持っているというのが、今後のビジネスにおいて勝ち筋のひとつだと思っているんです。フィンテック領域では、オープンバンキングや生体認証など最新技術のトレンドを押さえていきたいですね。
AIの導入にあたっては、データサイエンティストや機械学習エンジニアとの協力が不可欠です。現在、社内の技術チームと共に、AIの活用方法について研究を進めています。具体的には、不正検知の精度向上やリアルタイム処理の強化を目指しています。
CTOの挑戦と成長
―アクルでは「挑戦」「成長」を掲げておりますが、髙野さんのこれまでの挑戦や成長はどのようなものだったのでしょうか?
前述した顔認証のサービスを開発した際の経験が大きな挑戦でした。エンジニア自ら企業を訪問して実証実験を行い、顔認証の研究を進めていましたが、なかなか受け入れてくれる企業が見つからず、会社から研究を中止するように言われました。でも、どうしても諦めきれず、こっそり研究を続けていた時に、毎日オフィスに来る配達の方が手書きで入退出記録を欠いていたのを見て、ふと「これ顔認証を使って自動化できないかな」と思ったんですね。そこで、iPadを購入して設置して、配達の方にお願いして、顔認証の実験をさせてもらったんです。次第に顔認証の精度も良くなってきて、結果的に「勝手にやってるけどいい感じなんだね」と会社にも認めてもらい、最終的にはサービス化して大きな成果を上げることになりました。顔認証サービスをつくりたいという想いだけでやり切ったという意味では、大きな挑戦でした。
アクルでも、「こんなサービスつくっちゃいました」っていうエンジニアがいたら面白いですよね。エンジニアが主体的に新しい技術を提案し、ビジネスサイドと強固な関係を築くことで、新しい価値を生み出していきたいという想いがあります。
ー今後、アクルのCTOとしてどのような挑戦をお考えですか?
CTOの役割は、技術の責任者であって経営を押し上げる役割だと思っています。一方で、よりよいサービスを世の中に提供するという役割もあると思っています。技術をもって非連続な成長を会社にもたらす。そういう新しい仕組みとか仕掛けをどんどん提案できる組織をつくることがひとつ、挑戦だと考えています。
もうひとつは、グローバルへの進出ですね。やはり、日本という小さな国だけではなくて、世界を見たときにもっといろんな市場があるし、色んな学びもあると考えると、開発組織としてだけでなく、会社全体としてグローバルにも目線を移し、そこに向けて挑戦したいと思っています。
挑戦とは、未知の領域に足を踏み入れ、自分たちの限界を超えることだと考えています。そのためには、技術的な知識だけでなく、柔軟な思考とチームワークが欠かせません。特にアクルのような規模のベンチャー企業では、一人一人の貢献が大きな影響を持つため、エンジニア全員が自分の役割を理解し、積極的に取り組むことが重要です。
また、成長とは常に学び続けることです。技術は日進月歩で進化しており、新しい技術やトレンドをキャッチアップすることが求められますので、私自身も日々新しい知識を吸収し、それを実務に活かす努力を続けていきたいと思っています。
アクル開発チームのビジョン
―アクルの開発チームとして、今後のビジョンをお聞かせください。
ビジネスやシステムの課題をエンジニア主体で見つけて解決する組織を作りたいと思っています。自社サービスは自分の子供だと捉えて、成長させるために主体的に取り組むエンジニア組織を目指しています。エンジニアが自ら課題を見つけ、解決策を提案し、実行する文化を根付かせたいです。
私たちのビジョンは、技術革新を通じて決済の未来を形作ることです。そのためには、エンジニア一人一人が自分の役割を超えて貢献し、チーム全体で一体となってプロジェクトに取り組む必要があります。特に、新しい技術の導入や既存システムの改善においては、全員が共通の目標を持ち、協力し合うことが重要です。
また、オープンなコミュニケーションを重視しています。技術的な問題や課題については、全員が自由に意見を出し合い、最善の解決策を見つける文化を育てています。このような環境でこそ、エンジニアが最大限の力を発揮できると信じています。
働きやすさとチャレンジのカルチャー
―開発チームのカルチャーについてはどうお考えですか?
「チャレンジする」という文化を大切にしています。新しい技術や仕組みの提案を奨励し、エンジニアが果敢にチャレンジできる環境を作っています。そして、チャレンジする人を評価し、そのカルチャーが根付くようにしたいと考えています。
具体的には、開発チーム内で新規事業提案会などを開催し、新しい技術を用いた仕掛け、仕組みの提案の場を作ることで、エンジニアが成長できる機会を提供していきます。これにより、最新の技術動向をキャッチアップし、社内に還元することができると考えています。
また、働きやすさも重視しています。フレックスタイム制度やリモートワークの導入により、エンジニアが柔軟に働ける環境を整えています。これにより、個々のライフスタイルに合わせた働き方が可能となり、仕事とプライベートのバランスを保つことができます。
エンジニアに求める人物像
―どんなエンジニアを求めていますか?
技術的なスキルだけでなく、チャレンジ精神旺盛なエンジニアを求めています。アクルでは、自ら考え行動し、チームと協力して問題を解決できる人材が重要です。特に、新しい技術やトレンドに敏感で、常に学び続ける姿勢を持つ人を歓迎します。
また、フィンテックや決済分野に興味がある方、自分の技術で社会課題に取り組みたいという強い意志を持つ方を求めています。アクルでは、大きな課題に対して全員が一丸となって取り組んでおり、その一員として共に成長していける人材を募集しています。
最後に、転職を考えているエンジニアへのメッセージ
アクルは「決済に関わるあらゆる課題を解決していく」というミッションを掲げています。不正利用の増加など大きな課題に対して、日々挑戦を続けています。決済の課題解決には、技術だけでなく、世の中を良くしたいという情熱が必要です。そんな強い気持ちを持ったエンジニアと一緒に働きたいと思っています。
アクルでの仕事は、単なる技術者としての役割を超え、社会に大きな影響を与える仕事です。自分の技術で世の中を変えたいという強い信念をお持ちの方、是非私たちと一緒に新しい価値を創造しましょう。皆さんの挑戦をお待ちしています。