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140人組織の部長が語る、社員の主体性を引き出すミッションベースの組織づくり

こんにちは!アディッシュ株式会社、人事総務部の松下です。

アディッシュはミッションやビジョンを大事にしている会社なのですが、とはいえ(弊社に限らず)毎日の業務で忙しくしていると、「何のために頑張っているんだっけ…?」なんて、ビジョンを見失ってしまうこともありますよね。

では、どうすれば日々ミッションを心に留め、意義を感じながら働けるのでしょうか?アディッシュが実際に行っている取り組みを、取締役兼オンラインコミュニティ事業部長の吉川さんに聞きました。

吉川 敏広

1998年より外資系記憶媒体のサポートセンター、2000年よりヤフー株式会社にてカスタマーサポートに従事。以降、IT系企業で営業やイベント企画に携わり、2014年10月アディッシュ株式会社へ。2016年よりスクールガーディアン事業部長を務め、2018年4月に取締役 兼 オンラインコミュニティ事業部長に就任。

業務に追われる日々の中でも、ミッションを心に留めておける理由

ーー吉川さんが事業部長を務めるオンラインコミュニティ事業部の事業内容や業務について教えてください。

吉川:私たちの事業部では、企業様のWebサイトや公式SNSアカウント、アプリなどを365日24時間体制で監視するサービスを提供しています。

社員の業務としては、大きく営業と運用の2つに分かれます。営業は、企業に課題をヒアリングしてサービスを提案し、案件を受注する役割。運用は、営業が受注した案件を実際の運用に乗せるための設計や、実際の監視業務を担うスタッフの管理が主な役割となります。

ーー事業部のミッションは?

吉川:事業部のミッションは「公益に資するインターネット」です。誰もが安全・健全に使えるインターネット環境を作っていくこと。その実現をミッションに掲げ、インターネットを使う人も、使わない人も、全ての人がその恩恵を平等に受けられる世界を作りたいと考えています。

ーー目の前のタスクに追われていると、会社や事業のミッションのことを考えたり、自分の業務をミッションに紐付ける余裕がなくなり、目的意識が薄れがちだと思います。そうならないためにどんな工夫をしているのでしょうか?

吉川:折に触れてミッションを意識できるようにするために、いくつか制度を設けています。

まず全社的には、四半期に1回のクォーター・コーチング・プログラム(QCP)という目標設定制度です。ミッションをベースにした行動指針や方針が代表の江戸から示されるので、それを元に自身の目標を考えます。また、そこで設定した目標の達成度や状況を、定期的な1on1で確認・振り返りながら、自分たちの行動がミッションと紐付いているかを確認します。

▼全社会議で社長からミッションについて話した時の様子

部署では、週1回のチームの定例会でマネージャーやリーダーが気付いた「社員のミッションに紐づく行動」をメンバーに共有しています。特に新しく入ってきたメンバーは、ミッションを具体的な行動に落とし込むのが難しいこともありますが、このような共有により、具体的な行動をイメージできるようになると考えています。

さらに、チームや事業部のありたい姿を考える機会として実施しているのが、半年に1回のロングMTGです。ロングMTGでは普段の業務から離れ、丸1日じっくりと時間をかけて議論を交わします。このような場を設定することで、事業ミッションと日々の業務の紐づけに意識が向きやすくなっていると感じますね。

▼MTGの様子

半年に1回のロングMTG、週に1回のチーム定例、そして四半期に1回の目標設定と日々の1on1での振り返り。ミッションを思い出したり考えたりする機会が多いことが、常に心にミッションを留めることに繋がるのではないでしょうか。

会社の考えは押し付けない。まずはメンバーの気持ちに寄り添う

ーー仕組みがあっても、常にミッションに対して熱意を持ち、モチベーションを高く保つのは簡単ではないですよね。そんなときに、吉川さんはメンバーをどのようにフォローしていますか?

吉川:大事にしているのは、相手の声に耳を傾けて、理解しようと努めることです。そもそも、人の気持ちは簡単には変えられない。自分の気持ちも同じですよね?気持ちの切り替えには時間が掛かる場合もあります。

まずは聞くところから始める。その上で、その人が見落としている視点や選択肢を提供することで、自分の原点や初心を見つめなおせるようにしています。

ーーあくまでも視点を提供して、相手が考えられるようにしているんですね。具体的に、メンバーの悩みを聞いて視点を提供したエピソードはありますか?

吉川:以前メンバーから、「相談したいことがあるときに、相手の状況によっては声をかけることができず、タイミングが難しい」と相談されたことがありました。

話を深堀りしていくと、普段からチームの中でコミュニケーションを取る回数が少ないことが分かったんです。でも、それをそのまま伝えて行動を指示するのではなく、「相手のおかれた状況(例えば忙しくて少し険しい表情をしているなど)は、あなたに対しての感情ではないんだよ」と、視点を提示した上で、相談しなければどうなるかを考えてみたり、相談する先は他にないのか考えてみるなどを提案しました。「個人のおかれた状況」にフォーカスされていた視野を広げるイメージで伝えました。

そこから改めて本人の目標、やるべきことから考え、結果としてコミュニケーション回数を増やすという行動に繋がっていきました。今ではコミュニケーションの回数も増え、本人の中にあった話しかけづらさは解消されたようです。

ミッションに向かう気持ちを潰さない。役職関係なく意見を言い合い、受け入れる組織へ

ーーメンバーの内側から出てくる気持ちや意志を大事にしているんですね。今後、どのような組織を築いていきたいですか?

吉川:メンバーそれぞれの「こうしたい、こうなりたい」を潰さずに伸ばしていける組織にしたいですね。

ビジョン・ミッションという軸を持ってメンバー全員が自分で目標を決めるということは、「やり方」や「担う役割」の選択肢が広がることに繋がると思うんです。アディッシュでは、別の職種に挑戦したり、自分でプロジェクトを立ち上げたり、色んな挑戦ができる制度が整っています。

「自分のキャリアは自分で作れる」「ビジョン・ミッションに沿った積極的な行動によって会社を変えられる」そんな感覚を持ってもらえたらうれしいです。

そのためにも、役職の上下や社歴の長さに関係なく、全員が平等に発言できる組織である必要があると思っています。

ーー今はまだそういう組織ではないでしょうか?

吉川:ボトムアップの文化はありますが、「誰もが発言しやすい」というレベルには達していないと感じます。。ですので私の事業部では、「前提や思い込みに囚われず、思ったことをそのまま言っていい」と伝えたり、会議ではなるべく多くの人に意見を求めるようにしています。会議の後に、個別で意見を伝えられることがあるので、そのような発言しにくさをなくし、メンバー全員がいい意味で空気を読まずに意見を言い合えるようなチームにしたいですね。

社員一人ひとりがミッションをベースに考え、意思を表明でき、その意思が尊重され、チャレンジできる。そんな組織を目指していきたいです。

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