お客様の課題に向き合い、トータルに考えて最良のアウトプットを実現する

プロフィール

1988年生まれ。福岡県出身。久留米高等専門学校在籍中に、電子情報通信学会成績優秀賞を受賞。画像処理を専攻。卒業後、九州大学に転入学。IPA未踏IT人材発掘・育成事業未踏ユース「クラウド上のモデル駆動開発ツール、CloudMDDの開発」プロジェクト採択クリエータ。 2011年、九州大学卒業。同年大学院システム情報科学府情報知能工学専攻に入学。メッシュによる無線通信技術を研究。 2011年リッチメディアに入社。iPhoneアプリ、Facebookを利用した新サービスを次々と企画・開発。Techwaveなどのメディアに数多く取り上げられる。2012年に岡田と共にABEJAを創業し、CTOに就任。

優秀な専門家のネットワーク、最先端テクノロジーの知見をもとにしたR&D

-----ABEJAではどんなことに取り組んでいますか？ ABEJAは学術分野における最先端テクノロジーから、いち早く実社会で活用できるサービスを創出することを事業内容にしています。その中で私は、最先端テクノロジーをプロダクトに実装するところを中心に行っています。

具体的には、画像認識やビックデータ解析、ディープラーニング分野など様々な技術分野の最新論文に目を通しながら、技術開発を進めています。開発を進める中で生じた課題に対しては、創業時からお世話になっている専門家の方々と定期的に情報交換や共同研究を行うことで、解決策を素早く出しています。いち早く最高のサービスを開発し、世の中に届けたいという思いがあるので、一通り考えきったら、すぐに深い知見を持った専門家に聞いて開発のスピードをあげることを心がけています。このやり方は、創業当初から一貫しているスタンスですね。

例えば、ABEJAでは年齢推定システムも開発していますが、この時は同分野で活躍されていらっしゃる先生との情報交換を通じて、サービスを改善していきました。また、情報科学研究を日本に初めて持ち込んだ國井利泰教授には、先生の研究中の技術を活用したビックデータ解析基盤の共同開発にご協力いただいています。このような優秀な専門家の方々とのネットワークは年々拡大しており、ABEJAが最先端の学術研究をいち早く実用化段階のサービスに落とし込むことができる要因にもなっています。

最先端テクノロジーのトータルソリューションで、お客様の本質的な課題を解決できる

-----ABEJAの強みは？ ABEJAの強みは、様々な技術を組み合わせることで、トータルに考えて最良のアウトプットを実現するサービスを作れている点ですね。 ABEJAが開発するABEJA Dashboardは画像処理やデータ解析、ディープラーニングなどあらゆる分野の最先端技術の集合体です。特定の分野のテクノロジーに特化する会社は他にもありますが、あらゆる分野の最先端テクノロジーを取り入れることができている会社はないと思います。

一つの分野に集中して圧倒的な成果を残す人格者たれ

-----ABEJAの社員に求めていることは？挙げるとするならば、２つですね。

1つめは、何か一つのことに秀でた人です。技術に限らず、趣味でもなんでも構いません。常に熱中できる物を持っており、そのことについて楽しく語れる、という点に魅力を感じます。人の心を動かすような何かを持っている人と、一緒に働きたいなと思いますね。 ABEJAで利用する技術の選定は、各メンバーに委ねています。技術に対する熱意があれば新しいテクノロジーでも、エンジニアリング、ビジネス的な観点での優位性を立証して、いち早く取り入れています。

2つめは「いい人」であることです。これは、代表の岡田もよく言っていますが、テクノロジーというのは使う人によって、よくも悪くもなります。生活を豊かにする一方で、使い方を変えれば、簡単に殺人兵器にもなり得るので、テクノロジーを使って人を幸せにするという倫理感を持った人を求めています。

ABEJAをリアル世界に必要不可欠なインフラに

-----今後の目標は？世界中で当たり前に使われているインフラ的なサービスにしていきたいですね。後は、いまはBtoBが中心ですが、今後はtoCまで届くようなサービスになればいいなと考えています。例えば、顔パスで決済や電車乗車ができるようなスマートシティー構想のように、リアル世界において必要不可欠なインフラを作っていきたいです。