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「ツェねずみ」になる前に、Hajimariこい!

はじめまして。2021年10月にHajimariに入社しました、平本です。私のこれまでの経歴は以下の通りです。

■キャリアサマリー
1994年7月:東京都で生まれる
2017年3月:早稲田大学商学部卒業
2017年4月:株式会社三菱UFJ銀行入行
2019年4月:株式会社マネーフォワード入社
2020年6月 : フリーランスとして、キャリアアドバイザー・コーチング事業を行う
2021年10月: Hajimari入社

私は現在、27歳ですが年齢の割には浅く広くいろんな経験を積んでいると思います。Hajimariにたどり着くまでの過程で自分が触れたもの、判断の糧になったものを振り返って書いていこうと思います。いま10代、20代で、今後の生き方とか働き方に悩んでいる方、このままでいいのかなぁと考えている人に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

なぜ銀行をやめたのか

大きく分けて、3つの理由があります。

1. 社外で通用するスキルが身に付かない
2. 仕事内容
3. 働き方

いま振り返ると、単純に自分自身が未熟で他責にしてしまっているだけなので、こうして書いているのがただただ恥ずかしいです。あえて当時感じていたことをそのまま、赤裸々に書くことで誰かの役に立つはずと信じてこのまま書きます。


1.社外で通用するスキルが身に付かない

銀行は2〜3年に1度、異動があります。その多くは部署を跨いだ異動であり、また一から新しい業務覚えることになります。例えば、法人営業をやっていた営業マンが人事部に異動になり、その後戦略調査系の部署に異動になるというイメージです。異動先については、希望は出せるものの、基本的には人事部の采配によって決まるため、自分に決定権はありません。結婚したばかりのタイミングで海外へ、もしくは、小さい子どもがいて単身赴任でいきなり地方に異動になることもあります。

想像してみてください。

自分でキャリアプランを立てることもできず、与えられた業務を3年こなして、また次のスタートを切る。
この環境ではどんなに優秀な人であってもスキルを身につけていくのは難しいと思います。2年という短い期間で断言することは僭越ですが、社外で通用するスキルを持っていてこんな風になりたい、と思える方はいませんでした。当時は自分自身がダークサイドに落ちていたので「銀行は2-3年で異動させることで何のスキルも身に付かせないようにしいているんだ。30歳くらいまで飼い慣らして、何もできないかいこ状態にするつもりに違いない、、、」とまで思っていました。笑

2.仕事内容

ファーストキャリアとして銀行を選んだ大きな理由の1つは、大型の融資などを通して、社会に大きなインパクトを与えられる仕事がしたいと考えていたからです。銀行に入ってからすぐ気づいたこととしては、仕事のやりがいは融資金額、仕事の大小に依らないということです。数百万単位から億単位の融資でも、突き詰めれば返済能力だけをみているので、結局やっていることは同じです。

入行前から分かっていたことではありましたが、若手のうちは事務周りの業務が中心で、プロジェクトの中心となる交渉者・意思決定者は年功序列で全員30代後半から40代の方でした。これが実際に業務をやってみるとわかるのですが、思った以上にしんどいのです。上の人に理解してもらうための内向きの仕事が多く、例えば上司の上司まで回す内部書類の作成で、書類の体裁(スペースの有無や、段落の位置、書類を並べる順番)などの細かいところで上司から修正が何度も入って時間が取られたりしていました。

「誰のための、なんの仕事なんだっけ」と虚しさを感じることが多かったです。


3.働き方

すべての書類を印刷する必要があったりなど、非効率な業務のやり方をやっているという側面もありますが、8:00から22:00頃まで働く仕事量が多く、出るとこ出たら一発でアウトになりそうな暴言で部下を怒鳴るなどハイストレスな職場でした。私自身、1日に1回以上は怒鳴られていたと思います。
(当時一番言われていたのは、「センスなさすぎだろ!!!」です笑)

これは私がいた部署が特殊なわけではなく、同期と話していてもどこの部署も同じような状況でした。私はHSP的な気質があると自覚しており、怒鳴られると萎縮してしまい主体的に行動する気力がなくなります。言われたことだけをミスなくやっておけばいいか、といった思考になっていました。上司は俺の時はもっとすごかった、という話をよくしており時代錯誤だなぁと心の中で軽蔑していました。どこの会社も似たりよったりなのかもしれませんが、銀行の悪いカルチャーのひとつだと思います。自分が頑張って働き続けて、たどり着く先がそんな上司ということを想像すると、胸を締め付けられる思いでした。

宮沢賢治のツェねずみ


宮沢賢治の作品に「ツェねずみ」という童話があります。どんなことにも不平不満をまくし立てる、そして口癖が「まどうてください(弁償してください)」というねずみが主人公の話です。銀行はAIで業務効率化して人員削減、という記事を最近よく目にしますが、内部から見ていると人員は確かに削減されているが仕事量は変わらない、むしろ増えていっている印象でした。

どう考えても終わらない量の仕事が常にあるイメージで、日々淡々と業務をこなす中で自分自身の感性がどんどんと鈍くなっていくのを感じていました。

なんとなくつまらない、やりがいを感じない毎日を過ごす中で、
「この状況で、なにかあっても誰も"まどうて"くれないよね...」と思いながら過ごしていました。
「外貨建て融資です」「事業承継です」「M&Aです」というなんだかキラキラした言葉に踊らされながら、やれ昇格試験だ、海外転勤だという日々を送って、3年後、5年後に「あなたの役割はもう終わりです、お疲れさまでした」って言われたとしてその時に

「自分が本当にやりたかったのはこんなことじゃなかったのを我慢してやってきたのに、、、」と
誰かに訴えたところで誰も「まどうては」くれないのだろうなと。ねずみの耳が生えてきて、少しずつ「ツェねずみ」になってしまっていることに気づいたタイミングで転職を決意しました。

Hajimariいいとこ、こんなとこ

銀行のエピソードだけで結構な文字量になってきたことと、私自身完全に言語化できているのが銀行をやめる決断をしたところまでなのでこの辺りで筆をおこうと思います。

エンジニアになった理由、コーチングで独立した理由などはまた2-3年後に振り返って改めて言語化したいところです。閑話休題、そんな「ツェねずみ」になってしまうことを恐れていた私がHajimariでどんな風に過ごしているか、少し振り返ってみます。Hajimariがどんな組織か表すのは、以下の寓話がイメージしやすいかと思います。
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とある2人の旅人の話です。
ある村に入ろうとしている旅人Aが、村の長老に聞かれます。
長老「あっちの村はどうだった?」
旅人A「最悪の村でしたよ。嘘つきだらけで、誰も人のことを助けようとしない。こっちの村がいいと聞いたんで、引っ越してきたんです。」
長老「そうかい、この村もみんな嘘つきで、誰も人のことを助けないひどい村だよ。別の村にいきな」
旅人Aは、悪態をつきながら村に立ち寄ることなく旅を続けました。
また別の日、旅人Bがやってきて、
長老が尋ねます。
長老「お前さんがいた前の村はどうだった?」
旅人B「すごくいい村でした。自然は美しいし、周りの人もすごくよくしてくれて。去るのは名残惜しかったですね」
長老「そうかい。この村も負けないくらいすばらしい村だよ。みんな助け合って暮らしている、
自然も美しいし、ご飯もうまい。疲れただろう、村で休んでいきなさい」
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他の社員が書いているWantedly上の記事も見てもらえばわかると思いますが、
Hajimariにいるメンバーは旅人B的な考えを持った方ばかりです。(全員かもしれません)
私はいままで2社経験していますが、どの組織にも「うわ、あの人に会いたくないな、、、」って思う人がいるものですが、Hajimariにはひとりもいません。たまたまいないだけだろ、と言われてしまえばその通りなのかもしれませんが、100%自責で考えるメンバーばかりなので、仕事を進める上でとても気持ちがいいです。



例えば、私が何かをやりたいと思ったときには、みんな自分自身にできることはないのか、一緒になって考えてくれますし、社内で知見を持った人はこの人だよと教えてくれたりと自分ごとのように本気で向き合ってくれる方ばかりです。大企業でやりがいのない仕事を前に疲弊している、いまの会社だとやりたいことをやるには何十年もかかりそう、そんな風に感じている方こそ、一度Hajimariのメンバーと話しましょう!


Hajimariには、手をあげれば何にでも挑戦できる、そんな環境があります。それはポジショントークでも、よくあるできるできる詐欺でもないということを、メンバーと直接話すことで感じてほしいのです。
私でもよければいつでもウェルカムです!お話ししましょう!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ぜひ一度Hajimariに遊びにきてください!

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